ザ・電卓
電卓博物館と電卓の話題
■ CASIOあまり計算電卓 MP-12R 2020.3.7

 剰余計算ができる電卓。調剤薬局向けに開発されたとあります。

(特長)
 ・剰余計算、時間計算、日数計算(2月29日は入力不可)。
 
 1)剰余計算
  ・12桁の範囲で商と剰余表示。商と剰余と剰余を示す記号をあわせて12桁を超えると、エラーと浮動小数点表示。
  ・商と剰余表示後、更に剰余キーを押すと、商か剰余のどちらか一方を次の計算に使えます。
  ・小数点が入る剰余計算が可能。
  ・負数の剰余計算は不可。エラーと浮動小数点表示。

 2)日数計算
  ・年が入る計算は不可。
  ・1月1日〜1月1日と入力すると365日。日数は片端入れ。

(応用計算)
 ご破算(AC)を押した後に、《÷余り》キーを押し、画面に《商》を表示させます。

 それでは計算手順です。
1 金額を入れM+を押します。
2 《÷余り》を押し置数した金額の最大金額金種、イコールと操作します。
 例えば、16,666円なら10,000円で剰余計算します。表示は、1-6,666となります。
3 商をメモしたあと、×キーを押し、先程の除算した金額、M-、MRと操作します。
 先程の、16 666円の場合は、×10000,M-と操作します。
4 MRを押し、表示されている最大金種で剰余計算します。
 6,666と表示されていたら、÷余り5000=と操作します。1-1,666と表示されます。
5 商をメモしたあと、手順3の操作をします。
 ×5000,M-と操作します。
6 これらの手順を5円まで繰り返し、5円で割った余りが1円の枚数になります。


 手間はかかりますが、金種計算ができます。

・10進数→n進数変換

 任意の10進数の整数を好きな進数で変換できる。  例えば、16進数に変換する場合は、16で割って商と余りをメモする。求めた答えの商だけを使うように設定し、16で割って商と余りを求めると変換できる。5進数であろうが20進数であろうが変換できる。関数電卓は一般に2、8、16進数のみが変換できる。

干支の計算  西暦年から4を引き、12で割った余り干支になる。2020年は4を引き12電卓割ると割り切れる。割り切れたら子年、余りが11なら亥年となる。  十干十二支は西暦年から4を引き60でわったあまりを活用する。  十干は、余りの下1桁を見る。割り切れた、もしくは下1桁が0の場合は甲となる。  十二支は12で割ったあまりを見る。割り切れたら子となる。なお、最初の段階で60で割り切れたら甲子となる。1924年、1984年、2044年が甲子である。


CGI-design