【加算器式電卓】シャープ CS-2130
加算器式電卓シャープコンペット《CS−2130》。激安量販店の電卓コーナーで売られていた。1980円。箱も褪色してデッドストックに近かった。日本製。日本製の場合、製造後10年以上経つ電卓の部類に入る。
【写真】SHARP COMPET CS-2130
太陽電池式の加算器式電卓である。カシオDS−120と作りと大きさもほぼ同じ。シャープのそれはカシオのより厚さが薄い。20ルックスで駆動するという広告シールがはってあった。2メモリ12桁の電卓である。
DS−120とほぼ性能も同じ使い勝手もよい。名機と書かれていた愛用者のウェブログを見つけたが、使ってみてこの言葉は納得がいく。電卓の重量から考えると、軽くて使いやすい機種を選ぶとするならば、このコンペットを選ぶ。
DS−120との違いは、GTメモリ選択スイッチ、定数計算指定スイッチが備わっている点。写真を見てみよう。
【写真】機能選択スイッチ群
Kは定数計算スイッチ。ONにすると、加減算の場合、同じ数字を連続して加減算するとき、加減算キーを押すだけで計算ができる。
Σは総和メモリ。ONにすると、一般電卓のGTメモリと同じ機能になる。OFFにすると、2メモリ電卓して使用できる。総和メモリはM+ M-の部分(第1メモリ)に自動的に格納される。この場合、独立メモリして使用するには、第2メモリの+Iキーを押して格納する。
【写真】第2メモリ +I R・CIキー
第2メモリ+Iは加算格納である。メモリ内容を格納するには、サインチェンジ+/−キーを押して負数にして格納する。R・CIは、1回目を押すとメモリ内容の呼び出し、2回目はメモリ内容の消去として機能する。
ICキーはアイテムカウント。入力件数が呼び出せる。加算するとカウントアップし、減算するとカウントダウンする。カシオDS−120は、加減算はすべてカウントアップする。どちらが優れているかは計算業務の内容によって変わる。
機能選択スイッチを、K,Σに合わせると、アイテムカウント以外は、カシオDS−120と同じになる。合わせない場合は、初期の加算器式電卓に近い働きになる。伝票、帳簿の加減算を伴う事務処理にこれらの機種はうってつけだ。繰り返すがシャープ電卓の名機といってよいだろう。
【平成23年11月1日追記】
この電卓は、どうしても欲しいという方に売却しました。