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2010-12-14

【MSX】夢の規格MSX3は不要〜コミュニティでの話

 誘いでMSXコミュニティに参加している。8ビット時代のホビーパソコンを懐かしむテーマ。熱狂的マニアがよくしでかす、《如何に保有し、如何にひけらかすか》が満載なように見える。
 自己紹介で8ビット時代のマシンを触ったことがある旨の記事を書き、保有を自負する御大に《博物館でも開いたらいかがですか》等返答したところ、《そのマシンをください》にはいささか驚いた。
 このコミュニティ主は、単にコレクション・ゲーム遍歴の自慢話と、タダでマシンを欲しがっているだけのようだ。

 本題に戻ろう。
 この自慢話を垂れる主。《もしMSX3できるならどんなマシン設計がよいか》等とスレッドを立てている。

 結論から言う。不要である。

 

熱狂的な一部マニア向けワンチップMSXが限定生産された。その後に販売の予定は聞かない。過去の資産継承との大義名分であったとしても、マニアがレトロゲームを懐かしむために、互換性を維持しつつも新たなプラットフォームを作っても売れる範囲が限られている。だから、限定生産なのだ。
 それにわざわざMSX3と称して新たなプラットフォームをこしらえるより、すでに任天堂WiiバーチャルコンソールでMSX用のゲームが配信されている以上、そちらが手っ取り早い。PCではすでにエミュレータも盛んに作られマニアを熱狂させている。

 BASICプログラミングもできるから必要だというのも、すでにMS-Officeまたは互換ソフトを使えば簡単に素早くできる。
 規格はすばらしくとも、ホビー用・ゲームマシンとしても、事務用計算機としても中途半端だったため、ファミコンに破れ去ってしまった。実機を購入する機会があり使った感想は、初回投入時から、MSX2+程度の日本語処理、画面表示ももっと強化していれば、かつての国民機PC-9801のライバルMS-Windowsに十分対抗できた日本生まれのPCになり得たはずである。

 論じるのはいくらでもよい。ただし、MSXはゲーム専用機ではない。どうしても新規格MSX3を渇望するならば、Linux、MS-Windowsとの連携も出来、洗練され、習得が容易なプログラミング言語と、事務用アプリケーション。ホビー用にはオーディオ・ビジュアルファンにも十分満足させる仕様にすべきだろう。

 今現在論じているのは、エミュレータ機能に、ゲームグラフィックとサウンドの強化ばかり。新たなゲーム専用機を作れとなる。
 
ならば、既存のゲーム専用機でMSXプログラムを走行させるのがましだ。新たなそれを作っても売れない。