【カシオ】プリン写ル PCP-2100ではがき作り
カシオ電子文具《プリン写ル》。はがき専用プリンタ。毎年機能を充実させ新機種を投入している。2012(平成24)年発売の最上位機種PCP-2100を使う機会に恵まれた。
カシオフレンズカフェ【みんなの使用感レポート☆】ハガキ作りが楽しくなる♪ プリン写ルの企画に応募し当選。手書き文字入力が追加され購入の欲求にかられた。念願の当選で望みがかなえられた。定型の使用報告はリンク先を参照していただくことにして、プリン写ルを使った年賀はがき作りの実例を挙げた。
まずは、先にリンク先掲示板にも第一印象を書いた文章に手を加えた前置きを。
【写真】PCP-2100
■ワープロ専用機の進化形
最新版プリン写ルを使った感想。プリンタのおまけ機能ではなく、21世紀を目前にして相次いで製造中止されたワープロ専用機が電子文具として進化していたといってよい。
実はすでにPCP-120を平成19年に購入して使っていた。2L版非対応でも時折、ダイソーまたは文具店で私製ハガキを購入して手紙を書いて利用していた。
この機種から購入から5年、画面は最上位機種では8(インチ)型ディスプレイになり、画面にスタイラスペンで手書き文字・絵が入れられるなど進化を続けていった。写真にある画面が携帯電話の画面のようなサイズのモデルも引き続き売られている。視認性は大画面のモデルが当然よい。
【写真】PCP-120
搭載されている音声案内、画面を触って操作する手段はワープロ専用機時代にすでに確立されていた技術である。
汎用のパソコンと多機能プリンタをつなぐより、手元においてすべて1台で完結できる電子文具がはるかに使いやすい。
ワープロ専用機時代は年賀はがき・暑中見舞いに対応したワープロ専用機の新モデルをこぞって投入、パソコンの時代に入り、文例集、住所録ソフトが毎年売られている。
はがき専用の電子文具はポストランドの最初のモデルを購入してからの付き合いである。ここまで進化し続けると思ってもいなかった。
■手書き入力・画面操作
プリン写ルの最新搭載機能《手書き文字入力入力》。電子手帳時代(カレイド)からおなじみで、ラベルライタの《ネームランド》、電子辞書の《エクスワード》にも搭載されている。ゲーム機で言えば任天堂DSまでついているおなじみの機能。
プリン写ルが手書きで絵を追加する機能が搭載されたときに思わず欲しい。しかし手書き文字認識がついたら購入を考えていた。使ってみると心地よい。自動認識にせず、認識ボタンを押す仕様は万人向けにしたと思われるが、面倒さをそれほど感じない。ペンで書くいわゆる《書き心地》もちょうど良い。
【追記】手書き文字入力は、自動認識に設定メニューより変更できる。
【写真】手書き文字入力実行例
スタイラスペンは付属のペンのほかに任天堂DS用のスタイラスペンも使える。こちらを使って書いている。字を崩さずに書けばほぼ認識してくれる。
【写真】プリン写ル付属スタイラスペン(上)任天堂DS用スタイラスペン(下)
私的な話を持ち出すと、不慮のけがで手が麻痺していて、紙での書字がままならず、電子機器の画面をスタイラスペンを使わないと書けない状態。この大画面は手書きのリハビリとして大いに役立つと思っている。文字を手を使って書く行為ができれば回復へ向けての希望が湧いてくる。
前置きはここまでにして、年賀はがきの実例を示す。
■簡単な操作で年賀はがき完成
画面にさわって目的のメニューを選ぶという操作だけで年賀はがきができてしまう。郵便局に行ってサービスにおいている年賀スタンプを押して送るよりはるかに見栄えの良い年賀状が、スタンプを押す感覚でできる。実例をあげる。
電源を入れ、1分弱待つと初期画面が現れる。
【写真】初期画面
《はがき文面》を指またはスタイラスペンで画面を押す。非常にわかりやすいトップメニュー、何をするかが一目でわかる。
【写真】はがき文面メニュー
はがき文面メニューの画面が表示されたら、迷わず《カンタン作成》を選択する。残りのメニューはプリン写ルを使い込んからでも試してみると、この電子文具の面白さがわかる。
【写真】カンタン作成メニュー
はがきの文面も季節・催事別に整理されている。一年中楽しめるように設計されている。年賀はがきだけ印刷してあとはしまっておくなどもったいない。それは別の機会に取り上げることにして、《年賀状》を選択する。
【写真】年賀状文例
文例見本が出てくる。文例集中に赤文字で《差出人可》と表示されている文例には余白に差出人またはあいさつ文を追加できる。画面右下の三角印を指またはスタイラスペンを押せばほかの文例が表示される。今回は、文例の一番上左から二番目を選択して作成を進める。
【写真】文例選択したところ
文例の拡大され表示された。はがきをセットして《印刷》を指またはスタイラスペンで選択して指示に従えば完成である。ここまでで5回の操作。最低5回画面にさわれば年賀状の印刷にこぎつける、スタンプを押すほどに簡単に作成できる。
この文例は差出人可、つまりあいさつ文、差出人が追加できる。そのため右余白が多めにとっている。それでは、文字を追加してみよう。
【写真】機能を選択したところ
《機能》を選択するとコメントの追加、和暦/西暦切替が表示される。前者を選択する。後者は、初期設定では元号(平成)で設定されているため、西暦にしたい場合に選択する。選択すると文章入力画面に入る。
【写真】文章入力画面
画面上の、フォント、文字色、文字体、方向、文字サイズを指またはスタイラスペンで選択すると文字に変化をつけることができる。フォントを押すとこのような画面が表示される。
【写真】フォント選択メニュー例
書体は5つ。ゴシック、丸ゴシック、明朝、毛筆流麗、毛筆楷書が選べる。これだけあれば十分である。文字単位・文章単位で設定する。
文字入力はキーボード、そして新機種の目玉、手書き文字入力機能を使って入力する。実行画面を示す。
【写真】手書き文字入力例
手書き文字で文字を入れ認識を押す。直接文字が入るもしくは候補が出てくる。候補が表示されたら目的の文字を選ぶ。
【写真】候補が表示されている例
文字入力画面にて、挿入削除はキーボードを使って操作する。欲を言わせれば挿入削除のボタンを設けていれば画面ですべて操作ができるのに残念な点である。
入力が終了したならば、決定ボタンを押す。
終了すると文字と青枠が表示される。好みの場所に、指またはスタイラスペンで移動させて配置する。
【写真】印刷画面
印刷を押すと印刷画面が選択される、はがきの種類と印刷速度(印字タイプ)を指またはスタイラスペンで選択する。なお、今回選択した簡単な図柄と文字だけならば印字タイプは高速を選んで印刷させるとインクも節約される。見栄えは普通を選択した時とほぼ同じである。
【写真】はがきを装填したところ
はがきをセットし、前面の印字トレイを引き出す。
【写真】印字トレイを引き出す
印字に際しては注意画面が表示される、印刷前にはがきの装填を確認する。すべて確認が終われば《印刷開始》を選択する。
【写真】印刷開始選択画面
出来上がり例を示す。
【写真】完成
印刷した紙は普通紙、ダイソーで50枚105円で売られている私製ハガキである。印字タイプは高速にして印刷させた。文字入力を省けば最低7もしくは8回の画面を押すことで年賀はがきが完成する。初期画面から印字まで10分以内で印刷まで持っていける。