【カシオ】カシオミニ発売40周年
《答え一発!カシオミニ》というCMがいまだに記憶から離れないほど、この製品の印象はあまりにも強烈だった。
- CMがあまりにも鮮烈だったこと。→いまだに答え一発!とメロディがでる。
- 6桁でも困らないと割り切ったこと。→日常のお金の計算はこれで十分。
- 電卓を個人の買えるようにしたこと。→100円ショップに出るほど価格破壊。
その電卓の発売日が昭和47年8月3日。平成24年で40周年にあたる。同年8月2日からカシオが特設サイトを作ってキャンペーンを始めた。特設サイトの画像を一部引用する。
国立博物館未来技術遺産(第00019号)にも登録された製品。昭和40年代電卓戦争の真っ最中、ビジコン社も野心的な電卓を市場に送っていた。新製品が出るたびにの電卓用LSIの回路設計が面倒だからと、ソフトウェアだけ入れ替えれば手間が省けると、インテルがi4004というCPUをこしらえた。
カシオミニは華々しい革新的技術とまでに行かないにせよ、商品企画、宣伝それに高くて買えなかった商品を安く、個人の手元に送った点が革新的だ。これがなかったら、コンピュータは別の形になっていたかもしれない。
同社はキャンペーン企画として電卓を買ってバーコードを送ると、抽選で400人にカシオミニのミニチュアを進呈するとある。実際に動く8桁の電卓である。当時の6桁の仕様だったらなおうれしかったというのはマニアだけか。
ものづくりの日本を遺産にとどめてしのぶのもよい。これからの日本も、ものづくりである。ぜひ先輩方の努力を後輩に受け継げるような世の中にしたいものだ。
※日刊NANZO 平成24年 8月 3日号を加筆