【韓国語】ハングルのみでは困らないのか。
《韓流》ブームで、日本のテレビはいつの間にか、韓国語が流れる時間帯が多くなって久しい。韓国語を勉強して原語でドラマを楽しみたい。これも立派な外国語学習の動機だ。
韓国語は日本語と構造がほぼ一緒で比較的習得しやすい言語の一つだ。
だからといって侮ってはいけない。発音が難しい、それに文字が慣れるまで面食らう。
韓国・朝鮮語に使われるハングル。丸、線、四角の記号が散りばめられた文字に見える。
規則を覚えれば簡単な文字である。子音と母音に当たる文字を覚えて、組み立て方に慣れればだいたいはいける。漢字の偏旁のようなものと思えば攻略できる。
現在、韓国では中等教育段階から字数を制限日本でいう旧字体の漢字を教え、北朝鮮では60年以上使っていない。つまり、キッパリと止めてしまったのである。民族自立の象徴と言われるが、良く考えると原則漢字の読みは一部の字以外、一字一音、決まっている。日本語のように音読みに漢・呉音があり、訓読みと豊富なバリエーションとは違う。
ゆえに代表的な熟語(漢語)だけ使い、固有語を使えば事足りる、英文タイプライタを少し改良すれば、書くことの《機械化》ができる。
ハングルには中国語の発音を表す、ラテン文字に声調記号をつけた《ピンイン》のような用いかたを採っていない。
大量の漢語を取り入れた韓国語にハングルのみでは困らないのだろうか。
その音に類推する意味(字義)はわかっても、字形がハングルのみでは、造語能力も貧弱になり、英語圏の単語を大量に取り入れた言葉に変貌するか、固有語を言い換え表現でしのいでいく《冗長な》言葉のいずれかになると考えられる。
北朝鮮はイデオロギー単語を字義字音で造語(例:強盛大国)して人民に覚えさせれば済まされる。いずれにせよ、それぞれの国家が決めることでとやかくいう必要もない。
漢字が分からなくなると古典が読めなくなるか一部の人々の特殊能力かになる。民族自立どころか古典が失われた民族と言われかねない。