« 謹賀新年 | メイン | 長崎のラッピングバス »

2010-01-05

ワープロの絵文字(NEC文豪mini5HA)

 NECワープロ《文豪》。今回取り上げる取扱説明書は、昭和62年11月初版のmini5HA。CRTタイプのワープロである。

 文豪は5と7(他には3というのも存在したが省略する)が主力機種だった。何が違うのか言えば、5は基本システムとしてCP/Mを使っていたこと、7は、MS-DOS。起動方法も7は編集フロッピーを読みに行き始めて使えたなど、特徴があった。
 5は、特殊なキー操作をするとCP/Mが立ち上がると特徴を生かし、様々なソフトを走らせたという人々も存在している。(詳しくはないので、ファンのウェブサイトを見ることをおすすめする)似たような例としてパナソニックのスララも特殊なキー操作でMS-DOS(ROMバージョン)を立ち上げることができた。

 実はCP/Mを立ち上げたくて、オークションサイトで実機を2500円で仕入れた。製造後20年以上の経年劣化と運輸業者の手荒な扱いに負けてしまい、電源の接触が悪く、おまけにCRTの垂直同期がダメになっていた。どう調整しても垂直同期が治らなかった。ただし、おまけとしてついていた資料、この取扱説明書がついていたことで満足した。

 さて、今回はJIS表外字を扱うテーマなので、早速取説の文字コード一覧表のJIS表外字部分をどうぞ。

 NECのこの取説は区点コードと16進コードの2つがある。写真は区点コード締めてしてる。13区と92区に記号・絵文字を割り当てている。絵文字は天気のマーク、トランプのマークのみだ。
なお13区は16進では2D21~2D7E、92区は7C21~7C7Eに対応する。(シフトJIS(MS漢字コード)、EUCなどとは違う))

 余談になるが、NECの往年の国民機PCー9801での漢字(2バイトコード)は、区点コードでいう13区あたりに半角罫線・2バイト半角カナを割り当ててあったと記憶している。パソコン通信時代にNEC文字などと言われていた。

 取扱説明書は実機に慣れ、そして実機が使えなくなったとき、不要になるもの。今回はワープロ専用機の特徴を知る上で貴重な資料となった。まさか絵文字(JIS表外字)の資料に使えるとは思えなかった。

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。