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2011-03-15

【東芝Rupo】ワープロ自然言語《自在流》

 ワープロ専用機を製造したメーカーは、様々なアプリケーションソフトを販売していた。ゲームソフトから、PCの機能に近づけた実用ソフトまで。
 今回は東芝Rupo用に販売された《ワープロ自然言語『自在流』》(昭和63年)日本ビジネスオートメーション(現:東芝情報システム)の紹介を。ネットオークションでかなり以前1000円程度で購入したソフトであった。残念ながら所有していたRupoではまったく起動しなかった(暴走した)ので、お蔵入りとなっていた。

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■自在流のパッケージと取扱説明書

 対応するRupoが見つかったのでようやく動かしてみる機会ができた。対応する機種は、JW90F/90FII/90F/90H/100E/100F。昭和末期から平成にかけて販売された機種で動く。動かした機種はJW100E。CRT(ブラウン管)タイプのワープロ専用機である。

 ソフトは2DDタイプのFD2枚。システムFDと、プログラムソースが入った文書FD。起動方法は、システムFDを装填して電源を入れる。

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■システムFD(左)プログラムソース文書FD

 起動が成功しても、タイトル画面などはでず、文書作成画面が表示される。画面をよく見ると改頁マークが文頭にある。
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■初期画面 1行1桁目に改頁マークが表示されている。

 2ページ目を見ると、
*****手順リスト*****
*****リスト終了*****

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■2頁以降にプログラムソースを記述する。

の文字列が出てくる。プログラムソースはここに記述する。ソースは日本語で記述し、行番号の概念はなし。実行はインタプリタ形式である。自然言語だから、普通に文書書けばプログラムソースになるという甘い期待は、ソースリストを見ると違うことが分かる。

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■説明書にかかれたソースリスト

 プログラムソースの作成は、システム起動中に普通のワープロ操作をすると手順が記録される、いわゆる操作手順記憶(説明書では無意識プログラミング)と、備えられた命令を使って命令文を加えて組み合わせる方式。オフィス製品(MS-EXCELなど)に備わったマクロ機能と言えばピンとくる。ソースの命令が日本語か、英語の違いである。

 サンプルプログラムの中から占いプログラムのリストを呼び出して実行させて見た。
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■サンプルプログラム 占いのソース
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■占い起動画面
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■占い 生年月日入力画面

 

独特な記号表現などで、BASIC,Cもしくはその他の言語になれた人は面食らう仕様。Rupoのみの処理系で動けばよいだけなので、汎用性は持たせていないのであろう。凡(おおよ)そ自然言語の意味とはかけ離れている。

 このマクロ言語は、システムを直接触る・通信機能はなし。グラフィック機能はワープロの機能を使えばある程度可能ではある。ゲームは作成できるとしても、ゲーム機のような動作は期待しないのがよい。
 ワープロの操作手順を起動して自動実行するアプリケーションソフトである。着想は素晴らしいが、当時の販売価格が3万円。(註)オプションでBASIC言語が走るワープロ専用機も存在した。

 
カタログを読んで、ワープロをPC以上にできるぞと飛びついた人はどれだけいるのであろうか。取扱説明書には既存のプログラム言語、PC-98でも似たソフトよりも高機能と自賛していた。
 本当に《販売できるレベルまで極めた》人がいたのだろうか。いるのであればこのマクロ言語の改良版が存在していたはず。

 

その後の機種のオプションラインナップから消えている。事実その後作られた32ビットCPU搭載モデルではまったく起動しない。よって、売れずにV1.0もしくは小さなマイナーチェンジで終了していると思われる。製作者が期待する販売、自然言語マニアはいたのだろうか。ぜひ、このマクロ言語で開発をされた方は連絡を請う。