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2020年   10月  
 2020年10月31日(土)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
 5 スライドスイッチ

 問題4では、小数点以下の桁数指定を省いている。子供が100均で電卓を買ってきて計算をするという想定をしているからである。安い電卓や8桁の電卓のほとんどには小数点以下の桁数型スイッチ、小数点以下の端数処理スイッチが備わっていない。

 ここではスライドスイッチがついているタイプの電卓で、問題4をしてみよう。  その前にスライドスイッチの説明をする。

 まず Fと数字が付いているスイッチから説明する。小数点以下の桁数を指定する。たいていの機種は0,2,4がある。機種によってはこれ以外の数がある。

 スイッチを0に合わせると、小数点は表示しない。2に合わせると小数点以下第2位まで表示する。4に合わせると小数点以下第4位まで表す。他の数字がある場合は、その数字を示す以下の桁数を示す。1なら小数点以下第1位、後なら小数点以下第5位までを指定する。

 次に、5/4、UP、CUT、ADD2スイッチの説明である。ADD2を除くと、これは小数点以下の端数処理をどうするかである。ここでは端数処理スイッチと示す。5/4は四捨五入。UPは切り上げ、CUTは切り捨てを示す。このスイッチは、小数点桁指定スイッチFに入っていると動作はしない。端数処理スイッチを動作させるには、以外の位置に入れる。小数点桁指定スイッチを0に入れて、端数処理スイッチを5/4に入れると、計算結果、1未満になった数値は四捨五入される。例として1.23となった場合、四捨五入されて1となる。

 小数点以下桁数型スイッチか(以下、桁指定スイッチ)がF以外に入った場合、数値の方法が変わる。メモリキー、=を押した場合、数値が自動的に編集される。

 例として、小数点以下桁数スイッチを2に入れる、1+1を行なった場合、答えは2.00になる。

 次に桁指定スイッチを2に入れ、端数処理スイッチを5/4に入れ、1.234+1.234を実行してみよう。答えは2.47になる。小数点第3位が四捨五入された答えが表示される。

 ADD2は、日本ではあまり使わない機能である。このスイッチはお金の計算に使うと便利である。お金といっても、1ドルは100セントと言うお金の計算をする場合である。入力された数値を100で割ったものが入力される。1234と入力し演算キーを押すと12.34と入力する。ドルであるならば1234と入力すると12ドル34セントと編集されて入力される。日本において日常生活でのお金の計算では全く使わないものである。

 以上のことを踏まえて、問題4を改題する。

(問題4改題)

 支店A,B,C売上高の合計を求め、それぞれの支店の売上高構成比を求める。売上高の単位は万円とする。構成比は小数点以下第3位を四捨五入する。

 支店A 120    支店B 60

 支店C 180

 (操作)

 桁指定スイッチ 2

 端数処理スイッチ 5/4

 CASIO電卓

 売上高計 

120+60+180=(表示 360)  支店A ÷100÷÷120M+(表示33.33)

 支店B 60M+(表示 16.67)

 支店C 180M+(表示50.00)

 MR(表示100.00)    非CASIO系

 売上高計

 120+60+180=(表示 360)  支店A 120÷360%M+(表示33.33)

 支店B 60%M+(表示16.67)

 支店C 180%M+(表示50)

 MR(表示100.00)
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 2020年10月30日(金)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
 4 メモリ計算

 メモリ計算。ほとんどの一般電卓に備わっている。M+、M-、MR、MC、MRCと刻印されているキーである。このキーは、《1−9 機能キー・スイッチ》で使用法を説明した。一時的に数値を記憶する機能である。このキーを用いて計算をしてみよう。

   (問題3)

 それぞれの単価と数量から金額を求め、合計金額を求める。

 商品A 単価100円 数量10個

 商品B 単価150円 数量15個

 商品C 単価200円 数量 20個

 (操作)

 Mの消灯を確認する。

 100×10M+(表示 M1000)

 150×15M+(表示 M2250)

 200×20M+(表示 M4000)

 MR

 MRを押すと7250が表示される。

 定数計算とメモリーを組み合わせると、複雑な計算ができる。

 (問題4)

 支店A,B,C売上高の合計を求め、それぞれの支店の売上高構成比を求める。売上高の単位は万円とする。

 支店A 120

 支店B 60

 支店C 180

(操作)  CASIO電卓

 売上高計 120+60+180=(表示 360)

 支店A ÷100÷÷120M+(表示 33.333・・・)

 支店B 60M+(表示 16.666・・・)

 支店C 180M+(表示 50)

 MR(表示 99.999・・・)

 合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。

 非CASIO系  売上高計

 120+60+180=(表示 360)

 支店A 120÷360%M+(表示 33.333・・・)

 支店B 60%M+(表示16.666・・・)

 支店C 180%M+(表示50)

 MR(表示 99.999・・・) 合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。

 CASIOの場合、%キーを用いていないのは、定数計算状態に入ると、%キーの次にメモリキーを押すと、%として表示されている数値と定数計算にセットしている数値を用いて行ってしまう。これは故障とは違い、定数計算の仕様である。この仕様を嫌い、SHARPの電卓を強力に勧める方もいる。

 どちらの定数計算の仕様がいいか、これは慣れの問題であるから、ここが絶対お勧めとは言い難い。なぜ演算キーを2回押して、定数計算状態に入るのを面倒くさく感じる人もいるからだ。
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 2020年10月30日(金)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
 4 メモリ計算

 メモリ計算。ほとんどの一般電卓に備わっている。M+、M-、MR、MC、MRCと刻印されているキーである。このキーは、《1−9 機能キー・スイッチ》で使用法を説明した。一時的に数値を記憶する機能である。このキーを用いて計算をしてみよう。

   (問題3)

 それぞれの単価と数量から金額を求め、合計金額を求める。

 商品A 単価100円 数量10個

 商品B 単価150円 数量15個

 商品C 単価200円 数量 20個

 (操作)

 Mの消灯を確認する。

 100×10M+(表示 M1000)

 150×15M+(表示 M2250)

 200×20M+(表示 M4000)

 MR

 MRを押すと7250が表示される。

 定数計算とメモリーを組み合わせると、複雑な計算ができる。

 (問題4)

 支店A,B,C売上高の合計を求め、それぞれの支店の売上高構成比を求める。売上高の単位は万円とする。

 支店A 120

 支店B 60

 支店C 180

(操作)  CASIO電卓

 売上高計 120+60+180=(表示 360)

 支店A ÷100÷÷120M+(表示 33.333・・・)

 支店B 60M+(表示 16.666・・・)

 支店C 180M+(表示 50)

 MR(表示 99.999・・・)

 合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。

 非CASIO系  売上高計

 120+60+180=(表示 360)

 支店A 120÷360%M+(表示 33.333・・・)

 支店B 60%M+(表示16.666・・・)

 支店C 180%M+(表示50)

 MR(表示 99.999・・・) 合計値が100にならず、99.999・・となった場合は、100とみなす。

 CASIOの場合、%キーを用いていないのは、定数計算状態に入ると、%キーの次にメモリキーを押すと、%として表示されている数値と定数計算にセットしている数値を用いて行ってしまう。これは故障とは違い、定数計算の仕様である。この仕様を嫌い、SHARPの電卓を強力に勧める方もいる。

 どちらの定数計算の仕様がいいか、これは慣れの問題であるから、ここが絶対お勧めとは言い難い。なぜ演算キーを2回押して、定数計算状態に入るのを面倒くさく感じる人もいるからだ。
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 2020年10月29日(木)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
 3 定数計算のちょっと面白い使い方

 定数計算はこのような使い方もできる。  CASIOの電卓では、1++=、非CASIO系電卓は、1+==と操作してみよう。答えはどうなったであろうか。2と表示されたはずである。さらに=を押してみよう。3と出るはずである。

 =を連続して押していくと、1ずつ増えていくはずである。これは定数だけセットし、演算キーと=を押すと、1を補って加算を始める。1+1と同じ結果になる。さらに=を押すと、現在表示された数2定数の1を加えて3を表示する。

 この仕様を利用すると、加算カウンタができる。入場者数を数える時にカチカチ押して数を数える計数値である。

 1を補っているだけであるので、別のスイッチを入れて=を押してみよう。例えば0入れてみよう。=を押すたびに1ずつ増える。他の数値を入れてみよう、例えば100を入れてみる。=押すと101になり、また=を押すと102になる。よって簡易カウンタに使うことができる。

 簡易と示したのは、オールクリア、クリアまたは数字以外のキーを押した場合、定数計算が解除される。また、一定時間操作しないと電源が切れるタイプの電卓がほとんどであるから、長時間の使用には耐えられない。足し算を引き算に変えると、減算カウンタになる。

 同じことが掛け算でもできる。CASIOの電卓では、X××=、非CASIO系電卓は、X×=と操作してみよう。このときXに入れる数は0と1以外である。例えば2を入れて操作してみよう。答えはどうなったであろうか。4と出たはずである。この場合も2を補い、定数でセットされた2を掛ける。もう一度=をしてみよう、8と出たはずである。さらに=を押してみよう16が出るはずである。このように、イコールを押すたびに2倍ずつ増えていく。 

 何の計算をしてるかと言うと、XのN乗の計算をしている。べき乗とも言う。=を押すと事情に2乗、2回押すと3乗になる。N乗を求める時は、イコールを押す回数をNから1つ引いた回数にすれば良い。0と1以外と言ったのは、1に何回1をかけても1であり、0に至っては何回0を掛け合わせても0だからである。

 あまり大きな数を入れると、桁あふれエラーを起こすので注意する。

 最後に割り算である。CASIOの電卓では、X××=、非CASIO系電卓は、X×=と操作してみよう。入れる数値は0と1以外である。例えばXに2を入れて操作してみよう。

 CASIOでは、1と表示され、非CASIO系は、0.5と表示される。

 この場合、CASIOにおいては、定数と同じ数値にを2を補って、2÷2を計算する。非CASIO系は、1を補って計算する。もう一度=を押すと、CASIOは0.5、非CASIO系は0.25を表示する。

 何の計算かといえば、Xに対する逆数である。CASIOは、XのマイナスN乗を求める時は、Nに1を加えた回数分=を押し、非CASIO系は、Nの回数分=を押す。

 0と1以外を述べたのは、1の場合、何回1で割っても1、0の場合は、0除算となり、エラーとなる。

 ここで0除算の説明をすると、一般電卓では、エラー、メモリーの記号と、数字小数点または、機種によっては、演算状態を示す、四則演算記号が表示される。0除算の場合は、エラーを示すEまたはERRORの記号と、0が表示される。決して0ではない。0で割ってはいけないという表示を意味する。スマートフォン用電卓アプリの中には、0以外の数値で0除算した場合、無限大記号が出るものもある。0同士で割った場合、NaN表示されるものもある。

 極めてゼロに近い小数点で割り算をすると、元の数より大きくはなる。しかし、0の場合は、無限大ではなく、割ってはいけないのである。数学では不能と教える。0同士の割り算は、定まらないのである。数学では不定と教える。

 CASIOの場合、定数計算モードを入らなくても、X×=では2乗計算、X÷=では同じ数を補って1を表示する。ただし、それ以上=を押しても表示は変わらない。

 これまで説明した定数計算は、一般電卓でできるものであり、数式入力タイプの一部の一般電卓と関数電卓ではこのような動作はしない。    それでは、計算をしてみよう。

 (問題1)

 商品A,B,Cの金額に1割の手数料を付加した金額を求める。ただし、%キーを用いない。

商品A 100円
商品B 200円
商品C 300円
 (解法)

 設問では%キーを用いないということになっている。つまり各金額から1.1倍すれば良い。

 (操作)

 CASIO

 1.1××100=(表示 110)

 200=(表示 220)

 300=(表示 330)

 非CASIO系

 1.1×100=(表示 110)

 200=(表示 220)

 300=(表示 330)

 (問題2)

 10万円を年複利2%で預ける。5年後の元利合計は。円未満は切り捨てとする。

 (解法)

 複利計算は、(1+利率%)の(年数)乗の式で求める。利率は%と示しているので、2%なら0.02とする。

 ゆえに、設問から1.02の5乗を計算する。

 (操作)

 CASIOは×を2回押し、非CASIO系は、×を押す。以下、CASIO式の8桁電卓で示す。

 1.02××==== (表示1.1040808)

 ×100000= (表示 110408.08)

 設問より、円未満を切り捨てて、110,408円。
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 2020年10月28日(水)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
2 定数計算

 計算業務をしていると、同じ数値で別の計算を作業が出てくる。例を挙げると、料理のメニュー表に10%値上げをしたい場合、それぞれ料理の料金に1.1をかければ出てくる。この計算をいちいちクリアキーを押し、料金かける1.1イコールを繰り返すというのは効率が良くない。

 そういう場合に便利なのが定数計算である。

 かける数、つまり乗数に1.1を定数セットし、かける数つまり乗数を帰っていけば、それぞれの料金の10%増しの金額は計算できる。

 それでは実際に10%増しの計算をしてみよう。

 100,200,300,400,500円の商品にそれぞれ10%増しの金額を計算する。

 数式は、商品×1.1で求まる。この場合定数としてセットする1.1はかけられる数にセットする。

 1.1×100=。これが最初の計算である。CASIOの電卓は、1.1を入力後、×キーを2回押す画面にアルファベットの Kの表示が出れば、定数がセットされる。

 次に200円の10%増しの計算は、200=と操作する。すると220が表示される。次に300円の10%増しは、300=、400円は400=、500円は500=と操作する。これでそれぞれの商品の10%増しの金額が求まる。これをするかしないかによって計算効率は大きく違う。

 以下、加減乗除における定数計算の規則を記しておく。数値を変えて使うものをX、定数に使う数をKする。

 まずは、CASIOの電卓から。

加算 K++X
減算 K--X
乗算 K××X
除算 K÷÷X
 CASIOの電卓では定数を先にセットする。四則演算キーを押すことで、最初に入力された数値を定数としてセットする。

 後述する非CASIO系に慣れている方は、引き算と割り算は特に注意して定数計算を行う。

 非CASIO系

 非CASIO系の電卓はCASIOと異なり、自動的に定数がセットされる。

加算 X+K
減算 X-K
乗算 K×X
除算 X÷K
 非CASIO系の電卓においては掛け算のみ定数の位置が違う。この仕様の違いにより、どちらからの電卓に使い慣れると、他社の電卓が使いにくい、または使えないという人が出てくる。またなぜかけ算だけ定数セットの位置が違うのか、資料が見つからないのでわからない。

 定数計算は、説明書に記載はされている。実際説明書を読んで、定数計算の規則が理解されているだろうか。SNSを見ると、望む答えが出力されなかったと言って、この電卓は故障している不良品だと写真入りで投稿する人もいる。しかし説明書を見れば、望む答えが出す方法が書いてある。

 電卓が故障だよおかしいとSNSに発信する前に必ず説明書を読んでおこう。恥ずかしい思いをすることがなくなる。
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 2020年10月27日(火)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
2 少し複雑な計算

 1 演算子の優先順位

 演算子の優先順位、括弧や四則演算子の優先順位を算数で習う。掛け算割り算が足し算引き算より優先され、括弧がついた計算は括弧内の計算が優先される。

 一般電卓には括弧が備わっていない。したがって括弧がついた計算は、人の目で判断する。

 四則演算については、一般電卓においては優先判定はついていない。入力された順番で計算を行う。電卓が計算に使うために扱う範囲は、入力された数値、次に入力される数値、演算子、答えだけである。関数電卓のように、数値演算子記憶しておいて、優先順位を判定は備わっていないから、人が優先順位を判断する。

 1+2x3を一般電卓で行う場合、そのまま入力して計算すると間違った答えになる。計算を行うときは、2×3をまず行い、1を加える。

 掛け算割り算と引き算の混合計算をする場合は、演算子の優先順位だけ注意して計算を行う。

 レジスタ・スタックという専門用語を使えば、短く説明はできる。ただし、レジスタまたはスタックが分からなくても、電卓は使うことができるから、わかりやすい表現に努めた。コンピュータの仕組みを詳しく知りたい人は、専門書を読むことをおすすめする。
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 2020年10月26日(月)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
9 機能キー・スイッチ

 最後に機能キー・スイッチの説明をする。まず機能キーの説明である。電卓を見ると、M+、M-、MR、MC、MRC刻印されたキーがある。入力された数値を一時的に記憶するのに使う。Mはメモリの略である。0以外の数値を入れ、M+またはM-を押すと数値が一時記憶される。同時に画面にMまたはMEMORY印が点灯する。数値を呼び出したい場合は、MRかMRCを1回押す。

 数値を消したい場合は、MC、MRCを2回押す。この場合は画面から、MまたはMEMORYの表示が消える。

 メモリーは、一時記憶と説明した。仮にメモリキーがない場合、計算結果を紙と鉛筆を使って書き留めておく。この作業をメモリキーが対応するのである。

 使いこなすか使いこなせないかによって、計算の効率が違う。メモリキーを押すと、数値を一時記憶する。記憶された数値は、MRまたはMRCを一回押さない限り、何が記憶されているかわからない。そのため電卓は駄目だという主張する者もいる。その時はメモリの内容が同時表示されるWindowsまたはMacまたはスマートフォン用の電卓アプリを使うことを強くお勧めする。これ以上、ここで、メモリ内容が表示されないから電卓は駄目だと言う《うんちく》をたれても意味がないのである。

 一般電卓の中には、メモリを同時表示するものもある。ただしこれは一部の機種に限られる。

 事務用電卓の中には、スイッチが2個ついている。これは、小数点以下の桁数指定する、小数点以下の数値を四捨五入するか切り捨てるかなどの端数処理を行う指定スイッチである。スイッチの詳しい使い方については、後で説明する。

 最後にGTキーである。10桁以上の電卓にはほとんどついている。グランドトータルという略。計算した結果を加算合計するための機能である。計算を終えるたびにGTメモリに加算して蓄積される。電卓表示窓には、GTという表示が点灯する。なお一部の電卓では、グランドトータルの英単語が表示される。

 このキーを持つ電卓は、計算前に必ずご破算する必要がある。

 もしご破算をせずに、計算を続けた場合、GTメモリに桁あふれが起こり、演算停止になることがある。詳しい使い方は後述したい。100均の8桁電卓お持ちの場合は、このキーは備わっていない。読み飛ばすか、1000円程度で手に入る。1台購入してほしい。 

 ここまで読めば、電卓は使いこなすことができる。どのように活用していくかである。これからは、身近な計算や、中学数学までの程度の問題を用いて、電卓の活用法を説明していく。
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 2020年10月25日(日)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
8 演算キー

 一般の電卓には、加減乗除と、パーセント計算をするキーがついている。この組み合わせは、全ての電卓についている。電卓の機種によっては、平方根キーがついていたり、MUと刻印された気が付いている。後者のキーは、メーカーによってついていないものがあるから、この時点での説明は割愛する。

 平方根キーは、最近の一般電卓では省かれる傾向がある。平方根を伴った計算は、一般事務計算ではいらないだろうという考えから省いているものと推察される。

 平方根は中学数学で登場する。二次方程式の解の公式で必要だからである。数学では切っても切れない平方根である。

 電卓の平方根の答えは、正の値しか表示しない。16の平方根はプラスマイナス4である。電卓ではプラス4を表示する。

 時間計算や日付計算ができるキーがついたものもある。あったほうが望ましいか、なくても困らない。
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 2020年10月24日(土)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
7 指の配置

 電卓の入力には、5本指を使うと素早く入力できると簿記などの電卓活用本に書かれている。左手で入力し、右手には筆記具を持つと言うでも勧められている。5本指入力は、パソコンのQWERTYキーボードでは、ホームポジション指を置いて高速入力できる。電卓にも、どのキーにどの指を置けば素早く入力できるとある。

 ホームポジションは数字の5キーを中心として動かすと素早く入ると説明している解説もある。要するに電卓のキーボードを見ずに高速入力するためにはホームポジションが必須であると言うことになる。

 私の場合は、そろばんを習っていた。珠算塾で習った方法は、左手で問題集をめくったり、ものさしなどで問題の位置を示していた。また伝票めくりにも使っていた。右手は鉛筆を持ちながら、2本指でそろばんの珠を弾いた。慣れは恐ろしいもので、電卓でも同じような操作をしていた。右手で筆記具を持ち、2本指で電卓のキーを叩いていた。残念ながら現在の私は、怪我による麻痺で電卓のキーボードは1本指でしか入力できない。

 5本指のホームポジションでも、私がそろばんを習っていた時に使っていた2本指入力でも、あなたが慣れた方法でやれば良い。電卓の教科書でそういう記述をするとお叱りを受ける。  ただし、商業高校または専門学校で習うときは、教えられた通りの方法で操作するのが望ましい。

 なお、この活用法では、私が麻痺のため1本指でしか入力できないことからホームポジションについてはあまりこだわっていない。

 読者に四肢の障害によって入力できる指が限られている場合も想定していることから、あなたができる方法で入力するのが望ましいというのがこの活用法の結論である。
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 2020年10月23日(金)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
6 入力中誤りに気づいた  入力中、数値を見誤って入力したことに気づいた。その時はどうするか、方法は2つある。

 第一の方法は、置数訂正キーを用いることである。電卓メーカーによって、表示が異なる。

 CASIOは、C、SHARPやCITIZEN、マイナーなメーカーまたはノーブランド電卓はCE、CANONではCIを押す。Cはクリア、CEはクリア・エントリの略を。CIは、クリア・アイテムと思われる。説明書で確認しても何の略かは書いていない。

 このキーを押すことによって、現在入力されている数値は取り消され、新たに数値を入力する。

 第二の方法は、右シフトキーを使うことである、右向きの矢印か右向きの三角形の印があればそれに当たる。このキーを使うことにより、入力した数値を1桁右ずらす。ずらされた数値は電卓の表示窓からはみ出る。はみ出た数値は消去される。よって右シフトキーは、1桁訂正に使えるわけである。
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 2020年10月22日(木)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
5 計算してみよう

 計算してみよう。電卓の目的はただ一つ計算すること。電卓の中には、音が鳴ったり、演奏ができたり時計がついたりと以上の機能が付いた機種がある。それは電卓の目的とは異なる。ではとにかく計算をしてみよう。

 簡単な足し算というの答えは分かっているから、おすすめはできない。暗算でも筆算でも容易にできるから。

 もし、お手元にスーパーかコンビニでもらったレシートがあるなら、購入した商品の金額を足し込んで見よう。レシートの合計額とあなたが計算した答えはあっていたか。もしレシートの合計金額と違うならばキー入力を間違えたと考えられる。もう一度、数字を見て確実にキー入力を行おう。

 何枚かレシートを持っているならば、良い電卓の練習になる。何度も計算して早く正確に入力できるようにしよう。

 次は消費税である。2020年現在、消費税の税率が二つある。8%と10%である。8%は主に食料品、10%は8%以外の商品である。8%だけの商品を買っているレシートなら、そのまま差し込んで=を押した後、掛け算キーを押し、1.08=と操作してみよう。これで税込金額が出る。

 8%と10%が混在しているレシートは、8%と10%の商品に異なる印をつけ、それぞれ足して合計を求める。  それぞれの税率の金額合計はそれぞれメモしておく。8%ならば、合計額に1.08をかけて=を押す。10%ならば、合計額に道をかけて=を押す。それぞれの税率の合計額をメモする。最後にそれぞれの見込み金額を足せば良い。これでレシートの金額と合っているかどうか確かめる。もし合っていなければ、どこで間違っているか考える。
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 2020年10月21日(水)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
4 ご破算で願いましては

 《ご破算で願いましては》。これは珠算の読み上げ算で計算開始を意味する言葉。珠算でも電卓でも計算の最初は必ずご破算をする。

 電卓の場合は、ACまたはCAを押す。ACが備わってな くONのみが備わっている機種ではそれを押す。以下これらのキーをクリアキーと呼ぶことにする。

 クリアキーを押すことによって、電卓の表示には0が表示される。これで計算準備が整った。なぜ0が表示されるかと言うと、仮に他の数値が表示された場合、入力されている数値なのか、答えなのか判然としない。そのため、何も入ってないゼロを表示する。これは珠算でも同じことである、枠をを動かし、珠を全て下げ、五珠をすべて指で払う。これで計算開始状態となった。

 珠算の場合、ご破算した場合、全ての桁が0になるわけであるが、電卓は末尾桁一つが0になるだけである。算用数字を書く場合、例えば10の場合、010などと、百の位以降を0で埋めることはしない。電卓もこの規則に則っただけである。

 現在売られている全ての一般電卓は、ご破算状態では0表示されるようになっている。古い電卓では全部の桁が0と表示されるようになっている。何時頃からそうなったのかよくは分からない。カシオミニ登場の頃には、0が一つ表示するようになっている。1970年を境に電卓の表示方法が変わっていると思われる。なぜなら、1970年以前の電卓は、ほとんどご破算状態では0が全部表示されていた。
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 2020年10月20日(火)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
3 電源を入れてみよう

 それでは電卓の電源を入れてみよう。現在の電卓は、電源スイッチは、商用電源を用いる機種しか備わっていない。ほとんどの一般電卓は、キーボード内に備わっている。

 いくつか形式があって、ACまたはCAとONが兼用になっているもの、ONと刻印されたキーを持つ機種もある。これを押すことにより電卓の電源が投入される。

 電源断の場合はどうするか、電源スイッチがある機種はOFFにすれば電源は切れる。それではほとんどの一般電卓はどうかといえば、OFFスイッチはない。これでは電源がつけっぱなしではないか。ご安心を、一定時間操作がない場合、切れるように設計されている。ほとんどの一般電卓はキー操作が終わって長くても10分以内に何も操作しないと電源が切れるようになっている。

 ポケットやカバンに入れていて、偶然に電源投入のキーに触れ、電卓の電源が入った状態になる。気にしなくても良い、電卓の消費電力はとても微弱で、ボタン電池一個で毎日使ってもかなりの期間持つ。太陽電池のみの場合は、暗所に入れておくと電源は入らない。

 キー操作をしないと電源が切れるという仕様は、パソコンやスマホを一定時間使わないと、画面の電源が切れる仕様にも通ずる。
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 2020年10月19日(月)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
2 電卓の構造

 電卓と似たものに、パソコンなどのコンピュータが挙げられる。最大の違いはスイッチと回路が直結しているか否かである。コンピュータはプログラムを用いて目的とする仕事を行う。電卓はスイッチと回路が直接つながり、仕事の目的を果たす。つながっている回路が制御回路なら主に 家電製品、演算回路がつながっていれば、電卓となる。

 電卓の構造は、数値や演算をするためのを入力するキーボード。入力内容または答えを表示する表示装置。電卓を駆動させる電源部である。電卓の中にはスライドスイッチが備わっているものがある。これは計算に用いる。ポケット電卓にはついてないものが多い。

 電源は主に乾電池、ボタン電池、太陽電池である。大型のものには商用電源を使わものもある。これはプリンター電卓など少数派となっている。ほとんどの電卓は太陽電池とボタン電池併用、ボタン電池のみである。以前は乾電池が使われていた電卓もあったが、これ関数電卓の一部に使われている。
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 2020年10月18日(日)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
1 まずは使ってみましょう

 1 電卓とは

 電卓とは、計算をするための電子機器である。電子機器というより、計算ができる文房具と言ってもいいだろう。電卓が普及する前は、主にそろばんによって計算業務が行われていた。機械式計算機も使われていたが、実生活または商取引ではそろばんであった。

 電卓が一般に普及したのは、1970年代に入ってから。《答え一発》と言うキャッチコピーでヒットした電卓《カシオミニ》が登場し、個人でも手に入る価格になってからである。数万円した電卓が、一気に1万円台になり、程なく数千円台に下がっていった。これを契機に、そろばんから電卓へ計算器具の交代が進んでいった。そろばんは計算事務の主役から教育へと目的が変わった。

 電卓とそろばんは、デジタル計算機である。電気を使わないとデジタルだというのは違う。デジタルは、電子機器とか情報機器を意味する使い方もされる。本来は離散的、計数的という意味である。

 電卓は電気ここでは電子の力を借りて、与えられた数値と演算命令によってあらかじめ組まれた演算回路によって目的を達成する。そろばんは人によって珠を上げ下げする。演算回路に当たるのが人である。

 そろばんは珠の運びを訓練によって取得するまでに時間がかかる。電卓は操作方法さえ覚えれば、演算は電子回路で完結する。したがって、比較的短期間で操作を習得できる。

 もう一つ電卓とそろばんの違いは、そろばんは演算を人に任せるため、疲労またはストレスなどにより珠の運びを誤る場合がある。電卓の場合は、疲労はストレスの影響により、キー操作を誤ることはある。回路の故障でない限り間違えることはない。それぞれの利点はあるが現在は計算器具として、電卓が一般的になっている。
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 2020年10月17日(土)   電卓を活用しよう
電卓を活用しよう
はじめに

 あなたが普段お金の計算に使っている電卓。今は100均で手軽に買うことができるようになった。100円+税あれば、子供でも買うことができる。これほど値段が下がった電子機器は記憶にない。

 そのおかげか、低く見られる傾向がある。四則演算さえできればそれでいい、メモリ計算など使う必要はない。これは以前を電卓の手引書を作り、ネットに公開した時のある一部の意見である。陰口が好きな人々の暇つぶしネタに巨大掲示板で賑わったと記憶している。

 また、最近のネットの傾向として、電卓とMS Excel の対立がある。MS Excel で作った表を検算させる上司は老害だとかブラックだとかいう論調である。

 これはエクセル表が全て万能であるという前提において論じているものである。計算をするということで用途は一致している。しかし、エクセル表が正しいとは必ずしも言えない。関数が入ったセルを上書きしてみたり、関係のないとセルに数値を入れるということも考えられるからだ。

 検算の必要性を説明すると、そもそも電卓は正確かと言う屁理屈が飛び出す。ああ言えばこう言うである。誤差が出るから電卓は正確ではないと主張したいのは理解する。計算機には出るという宿命がある。なぜかと言えば、計算機は無限の桁を扱うことができない。どうしても誤差が生じる。

 ここでの屁理屈は、計算機の誤差とは無関係のようである。エクセル表が完全無比であることを前提に、わざわざ計算させることが面倒臭いただそれだけである。

 話が横道に逸れた。それでは、電卓の活用法を書いていきたい。ここで扱う電卓は、普通に入手できるを想定して書いている。便宜上、一般電卓と言うことにする。

 子供が100均で電卓を買うことを想定し、8桁と一本のメモリが備わっている機種を取り上げる。なお、電卓メーカーによって、若干操作方法が異なることがある。その場合は、メーカー名を記すことにしている。

 電卓を使いこなすかいなかで、あなたの計算効率が飛躍的に上がったり、計算が楽しくなる。また数学への興味も出てくるはずである。
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 2020年10月16日(金)   学校教育と電卓
学校教育と電卓
 外国ここでは欧米諸国の数学教育が優秀とされる根拠の一つに、九九を覚えなくても電卓を使って計算し、思考に時間を当てられるから。

 九九は歌のように語呂合わせにして覚えられる日本語と、3かける4は12というような表現をする英語などの言語と比較しても的外れである。

 私が小学校の時に先生から習ったのは電卓を使うと計算能力が落ちであった。とにかく小学校の算数は筆算での計算が中心で、珠算は仕組みだけであった。

 算数の計算問題に珠算を使わないのは、そろばんを使うことによって計算能力が落ちるとお役人や学者が考えたのであろうか。

 日本語は数字を語呂合わせできる言語であるから、九九が覚えやすい。それが教育が優秀または優秀でないと比較する道具とは完全に異なる。外国人は会計で暗算ができない暗算ができる日本人は優秀と言うのと一緒である。  暗算は人間の疲労状態により間違えることもあるから計算器具によって早く正確にすることが求められる。暗算ができるから優秀というのは誤りである。

 計算ドリル中心の小学校の算数教育も、計算の構造がわかれば桁数が多い筆算は電卓に任せてもいいと感じている。
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 2020年10月15日(木)   電卓の専門書
電卓の専門書
 電卓に関するハウツー本または専門書は意外と少ない。あったとしても簿記に関わる本である。

 電卓戦争が起きている最中に《電卓技術教科書》という技術書が市販されたことがある。その後ブルーバックスで2冊ほど確認している。最近は関数電卓に関する本が出版されている。とにかく電卓に関する本は少ない。

 一般電卓に至っては、算数の数字を入れれば計算できるものと思っているから専門書は需要がないと思われていると考えられる。

 Twitter などの SNS を見ると、MS Excel 表で作った通知表を電卓で計算するのはおかしい。電卓はスマホのアプリに入ってるからという電卓を低く扱う傾向が見られる。

 また外国の学校教育では数学に電卓が取り入れられているから進んでいる主張しても、電卓をもっと活用しようとか算数または数学に電卓を取り入れようという主張はあまり見られない。この場合は日本の数学教育に対し、受験教育一辺倒と批判するための道具に電卓が使われている。

 そのため専門書やハウツー本を出しても売れるかどうかわからない。

 ならば一般電卓の活用法を作ってしまうとネットに発表したが、電卓は四則演算さえできればいいと言う避難が出てなぜかそれが巨大掲示板で賑わった模様である。よほど電卓の活用書を作られるのが妬ましかったのだろう。

 巨大掲示板で陰口を叩く暇な人は関わりを持たず電卓の活用表をもう一度組上げていきたい。
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 2020年10月14日(水)   巨大数の加減算
巨大数の加減算
 電卓の表示桁を超える加減算は、実生活においてあまりない。国家予算は16桁。会社の数字で13桁を超えることは少ない。

 そのため、12桁を超える数値の加減算は、概数を使うことが多い。例えば千円単位、万円単位それに億円単位である。

例 100千円 10.5万円

 もしも12桁の電卓で、16桁の整数値を加減算して欲しいと言われた場合どうしたらよいだろうか。

 ひとつの解決策として、数値を8桁ごとに区切り、それを加減算する。この時、下位8桁の計算の加減算で、答えが9桁、つまり億円になった場合は、上位8桁に繰り上げ、負数になったら、上位8桁から繰り下げる。このとき、繰り下げるが必要な数値×1億円を下位8に加算を忘れずに行う。

 手間はかかるが、桁を区切り加減算することにより、巨大数の加減算が可能である。日常生活では6桁までの金額でほとんど事足りるから、それほど必要ではないが、計算手順を考えるため、紹介した。

 本記事は、加減算を示している。元々は8 bit PC のBASIC言語において、整数値が8桁を超えると指数表示になる仕様で、16桁までの加算ができる給与計算プログラムの解決策を参考にしている。
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 2020年10月13日(火)   南の島保養地
貸切ビーチにて。
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 2020年10月13日(火)   南の島保養地
貸切ビーチにて。
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 2020年10月13日(火)   続々・一般電卓の概算表示
続々・一般電卓の概算表示
 オーバーフローした数値は、エラー解除すると電卓表示表示桁以内の数値になる。

 小数点を読み替えることにより、乗除算においては、大きな桁の計算も可能である。

 乗算においては、電卓の桁数を超える同士の計算は概算にして計算をする。その時小数点は億または兆あるいは京として読み替える。10の何乗としても良い。

 除算においても、乗算と同じ手順をとる。注意点は、計算結果が0になる場合があること。

 例えば、8桁の電卓でこのような計算をした場合である。

1÷10,000,001

 この場合は電卓の小数が表示桁を超えるから、0とみなされる。

 これらを注意すると、電卓の表示桁を超える概算計算ができる。

 加減算の場合は工夫が必要となる、これは別の記事で紹介したい。
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 2020年10月12日(月)   続・一般電卓の概算表示
続・一般電卓の概算表示
 電卓の表示桁を超える数値になると桁あふれ(説明書によってはオーバーフローエラー)と言う状態になる。

 概算表示の表示中、置数訂正キーを押すことにより、エラー状態を解除することができる。解除した数値は再び計算に用いることができる。

 エラー解除された数値、これはどういった扱いになるのであろうか。

 例えば12桁の電卓の場合、答えが12桁を超えるような数値でオーバーフローエラーになった場合、概算表示は13桁から24桁となる。

 オーバーフローエラーを解除した場合、表示されている数字は12桁以内の数値である。

 試しにお餅の電卓で表示桁いっぱいに9を入力し、その次1を加える計算をしてみよう。ここでは見やすくするため8桁の電卓で示す。

SHARPなどの電卓

99,999,999+1=

CASIOの電卓

1++99,999,999=

 操作すると、E1.0000000か、E 1.と表示される。現在の一般電卓はほとんど前者である。後者の表示は主にCITIZENの電卓で起きる。

 この時の答えは概算で1億である。次にエラー解除をしてみよう、Eの表示が消えたら、=を押す。すると、どのような表示になるだろうか。

 結果は2になる。さらに=を押すと3と=を押すたびに1が加わっていく。結果的に1+1の定数計算と同じ計算になる。

 一般電卓は関数電卓と異なり指数表示で持っていないため、オーバーフローの数値は、エラー解消と同時に、電卓の表示桁内の数値となる。

 概算表示でも大きな数値を扱いたい場合は関数電卓の登場となる。三角関数や対数などの関数を使う以外にも概算の大きな数値を扱う計算に便利である。
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 2020年10月11日(日)   一般電卓の概算表示
一般電卓の概算表示
 電卓説明書で《概算表示》という説明がある場合は、電卓の表示桁を超える数値になったことを示す。《オーバーフロー》または《桁あふれ》とも言う。

 10桁の電卓において、10桁を超える数値になった場合は、小数点表示とEまたはERRORを表示し、キー操作の受付を止める。

 関数電卓では、指数表示となる。表示方法は、1以上、10未満の数値と10の何乗の何乗部分である。

 一般電卓は、指数表示は考慮に入れない設計。現在のすべての電卓は上位桁から表示するようになっている。例えば、10桁の電卓で答えが12桁となれば、3桁〜12桁を表示する。

 答えが123,456,789,012ならば、E12.34567890と表示される。

 小数点表示にしているのは、指数表示とは若干異なり、8桁ならば、ここが8桁、10桁ならば、ここが10桁、12桁ならば、ここが12桁を示している。また小数点表示しておかないと、12桁の数値がそうでないかが紛らわしい。

 概算表示となった場合は、小数点の部分を次のように読み替える。

 8桁は億を示し、10桁は、100億を示し、12桁は兆を示している。

 概算表示には、1つ例外がある。10桁の電卓は、概算表示できるのは20桁までである。計算によっては、20桁を超える計算がある。

 10桁の電卓でこのような操作をしてみよう。  1,000,000,000÷0.000000001%と操作した場合である。答えが21桁になり概算表示可能桁を超える。この場合、お手上げを意味する、Eと0を表示する。  
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 2020年10月10日(土)   百均電卓
百均電卓
 電卓が百均で100円+税〜500円+税で買える。安かろう悪かろうというのも結構ある。

 これまで購入した百均電卓の感想を。

 筆箱型200円電卓

 プラスチック筆箱の蓋に電卓がついている。ポケコンを彷彿とさせる。ただし、蓋が開けにくく、筆箱として使いくい。

 クリップ型電卓

 ちょうつがいがもろく。ただの電卓となった。

 150円スケルトン電卓

 写真を貼って好みの電卓にできる。ただし、この電卓には=キーがない。プラスキーで代用している。

 200円電卓

 GT機能があるのに、キーをつけていない。つまり呼び出せない。

 300円電卓

 キーが硬いものや、反応が鈍いのがほとんどである。電卓メーカー品に似せたものがある。

 400円電卓

 デスクタイプの電卓。似たものがAlibabaのカタログにある。百均に売られていたのは太陽電池を除いたモデル。

 500円電卓

 A4サイズの電卓。インパクトが強い。講習等の説明に使える。
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 2020年10月9日(金)   朝ドラエールの異世界戦時中
朝ドラエールの異世界戦時中
 朝ドラエール。戦時中の描写がとっても不信感な世界。箇条書きでまとめた。

1 逼迫感が無いコントが入る戦時中
2 赤紙来て回避策に奔走する音
3 のんびりとした予科練
4 旅行は自由
5 カレンダーが西暦
6 相互監視の隣組の概念が無い
 戦争を描きたくなかったのか、それとも意図的に避けたのか、戦争を体験した人の話、史料とかけ離れている。

 若い人は戦争はこんなに緩いものかと思われるおそれもある。
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 2020年10月8日(木)   Google音声入力
Google音声入力
 Google音声入力はたいへんよくできている。ただし、句読点が入らないので、手入力で補う必要がある。

 元々音声検索に使うことを想定しているためか、日本語の文章の特徴であろうか。

 今のところ全て文章を音声入力で作成するのはまだ発展途上。思いながら書くことと、口述は意外と異なる。慣れの問題かもしれないが、なぜか詰まってしまう。

 手の麻痺でキーボードがなかなか扱いにくい。スクリーンキーボードも手の痺れの状態で入力しにくいことも多々ある。音声入力に全て大体させようと思った。

 結局は、スクリーンキーボードが速かった。ただし、痺れが強い日は、音声入力と併用している。この記事も音声入力と手入力を併用している。
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 2020年10月7日(水)   電卓の00キー
電卓の00キー
 デスクタイプの電卓には装備されているキー、000キーがある機種もある。

 00を押すと0が2つ入力され、000は3つ入力される。2回押すと、00は0が4つ、000は6つとなる。

 日本語は4桁区切りであるから、1万を入力するときは、数値を読みながら、000キーは入力を使った入力はしにくい。1と0それに000。10千のような表記は統計表示であるから、慣れないと面食らう。

 数値の入力は、数詞を無視し、数字が並んでいる通りに入力すると、速く入力できる。
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 2020年10月6日(火)   電卓のメモリキー
2020/10/05
電卓のメモリキー
 目的は、電卓の数値を一時記憶する。一部の例外を除いて一般電卓には、1組ついている。過去には2組ついていた機種も存在した。

 メモリキーは、M+,M−,MR,MCで1組。電卓の大きさによって、MRCになっている。これは、MRとMCが一緒になっている。最初に押すとMR、次に押すとMCとして働く。

 メモリに数値が入ると、画面にMまたはMEMORYが点灯する。

 まずは、MCから。これは、メモリに記憶されている数値を消去される。AC,CAを押すとメモリも消去される機種もある。消去されない機種は、メモリを用いる計算は、押しておく。

 次にM+とM−。メモリに数値を加えたい場合は、M+を、減じたい場合は、M−を押す。

 最後にMR。記憶されている数値を画面に呼び出す。呼び出した数値を計算に用いることもできる。

 説明書にある計算例は、単価×数量,M+、最後にMRを押すと合計が求められるものが中心。

 別の使い方としては、このような使い方もできる。

計算例  100+100+200−300=100

操作  メモリが消去されていることを確認。  100,M+,M+,200,M+,300,M−,MR

 メモリを使いこなすと複雑な計算もできる。計算中にメモリの内容が見えないから電卓はダメだという意見もある。一般電卓の中にはメモリの内容を見えるようにした機種もある。一度、電卓カタログを見てみよう。
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 2020年10月6日(火)   飛びます飛びます
あのコントをもう一度。
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 2020年10月5日(月)   電卓のMRキー
電卓のMRキー
 メモリキーの1つ。機種によってMRCキーになっている。この場合、1度押しでMRと同じ意味となる。

 機能はメモリの内容を呼び出す。画面表示にMまたはMEMORYが点灯していれば、記憶されている数値を呼び出し、点灯していなければ0を呼び出す。

 計算中に押すとメモリに入っている数値を呼び出してそれを計算に使う。ただし、すでに入力されている数値に押すと、画面の数値が消去され、メモリの数値に置き換わる。

 ただし、MRを呼び出し、次の演算子キー、=、メモリキーを押さない限り、未確定状態になっている。この状態で数値を入力するとメモリから呼び出した数値が消去される。

 例  数値X+数値Y,MR=数値Xにメモリ内の数値を加えた値。

 数値X+数値Y,MR,数値Z=数値X+数値Z

 この仕様を利用すると、置数訂正キーがない、一部の激安電卓において、置数訂正の代用となる。
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 2020年10月4日(日)   ラリホー
メガネくんは眠ってしまった。
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 2020年10月3日(土)   電卓のラウンドスイッチ
電卓のラウンドスイッチ
 ラウンドセレクタとも言う。12桁の電卓にはほぼついているスイッチ。

 まずは、数字とADD2またはAと表示があるスイッチ。これは小数点以下の桁数を指定する。小数点以下の第2位までなら2に合わせる。

 ADD2またはAは数値を入力すると、入力したから100を割った数値が入力される。例えば1234の入力すると、12.34が入力される。これは、何ドル何セントというような通貨単位がある国で小数点キーを入力する手間を省くために用いる。

 CASIO電卓の場合は、後述のスイッチの位置をF以外に合わせる。

 Fや5/4など表示されているスイッチは、端数処理指定である。F以外にスイッチを合わせると、小数点以外の桁数指定が働く。

 それぞれの表示の意味は、このようになっている。

 CUTは切り捨て、UPは切り上げ、5/4は四捨五入を意味している。なお、UPやCUTは機種によってついていないものもある。
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 2020年10月2日(金)   電卓のキー配列
電卓のキー配列
 電卓のキー配列はメーカーによって、クリアキーや0の位置が異なっている。

 好みが分かれるのは、右手で操作する場合、親指に0が来るJS系、親指にクリアキーが来るDS系があるCASIOの電卓である。

 どちらか一方に慣れてしまうと別のが使えないというのが起きる。そこまでは良いのであるが、他の配列はだめだとか、特定メーカーは良くて他社はダメだと言い出すほど、派閥ができている。

 なお、私は掌が大きめでJS系は使いにくいからDS系を使っている。その人にあった配列を使えはそれでいいのである。
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 2020年10月1日(木)   平方根のない電卓
平方根のない電卓
 日本モデルの一般電卓には平方根を省く傾向が強い。なくてもニュートン法使えば求められる。

例 Xの平方根 X,M+, 以下、繰返し。 ÷MR+MR,MC÷X=M+

 この操作で求められるが、慣れないと計算やり直しになる。平方根の計算が必要ならついている機種を購入することをおすすめする。
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