2014-09-11

【シャープ】関数電卓エルシーメイトEL-1100S

 シャープ蛍光管関数電卓EL-1100S。シャープの電卓は、エルシーメイト、コンペットのブランド名がある。この関数電卓はエルシーメイトブランド。
 昭和50年代の電卓。海外の電卓サイトによれば、昭和50年11月発売とある。
El1100s_197511
http://www.epocalc.net/php/liste_sharp_all.php
 約20年前、古物商から購入した。現在でも動作する。
 仮数部10桁指数部2桁。1独立メモリ。三角関数、対数、冪(累乗)、逆数、平方根など関数電卓の基本機能はそろっている。
El1100s_2
 この電卓の特徴は電源を入れると、0表示が左端に表示される。指数表示を行うために敢えて左揃えを行っていると考えられる。
 仮数部は、蛍光管、指数部は赤色LED7セグメント3桁表示。右から2桁を00~99を表示、残り1桁を負数と、メモリ表示を行う。指数部が負数、メモリが入っていると、Lのような表示になる。
 冪(累乗)計算は、特徴的な表示をする。
 例えば2の8乗=256を求めるとは、現在の関数電卓と同様、2を入力後、累乗キー(X[y])を押す。押したあとの表示が、3.010300000-01に変わる。
El1100s_1
 その後、8を入力する。この電卓の場合、=キーの操作を入れて256を求める。
 結果から示すと、10のlog[10]Y乗の計算を行い、その過程を表示したになる。
El1100s_2_2
 log[10]2の近似値、0.30103を求め、求める8乗を掛け合わせ、10の2.40824乗を計算し256を求める。数値が大きくなると誤差が生じる。例えば65,536の二乗は、二乗キーを押すと10桁の範囲内の数値(4,294,967,296)で収まる。累乗キーの場合は、誤差が生じ、4.294967300×10の9乗(4,294,967,300)が求まる。
 log[10]65536の近似値、4.8164799を求め、その2倍した数字を、9.6329598を10のY乗のYに代入して計算している。このため誤差が生じる。
 高校卒業して数十年経過した。数学は苦手ですっかり対数を忘れてしまっていた。この特徴的な表示で数学の興味が湧いた気がした。

2014-09-05

【ダイソー】ダイソースタイリッシュ電卓

 ダイソーに税抜き200円電卓2種類が販売されていた。
 ・10桁 デザイン電卓
 ・12桁 スタイリッシュ電卓
 後者の電卓を購入した。
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 200円電卓No.19のパッケージ入りの外観から。A6版に近い、デスクタイプ型の電卓。ブランドの刻印なしの中国製。12桁1メモリである。
Photo_2
 性能は、ダイソー・キャンドゥで売られる12桁電卓と同じ。12桁以上値数するとエラー表示。右シフトきーで解除する。おそらく同じ電卓LSIを使っていると推測する。家庭で使う分なら十分すぎる。事務用にも高速入力をしないのであれば、予備機として引き出しに入れておくのもよい。
 説明書は、日本語と英語の両面印刷。簡単の使用法が掲載されている。
Photo_3 Photo_4
 実はこの電卓。1メモリ1総和(GT)メモリと書く予定であった。説明書にもGT表示はその旨の説明がある。ところが、総和メモリの内容を呼び出すキーが存在しない。コストダウンのたまものか、それとも製造時に気づかなかったのかは不明。ゆえに、累計されるメモリはあっても、読み出し不可、未装備に等しいということで、1メモリとした。

2014-09-01

【シャープ】電子電話帳PA-6000

 シャープ漢字電子手帳は、昭和62年のPA-7000から始まる。この年の7月、カシオが初の漢字電子手帳DK-1000を発売開始している。
 電卓の多機能化から派生した電子手帳。現在は、携帯電話・スマートフォンに収斂された。
 PA-7000の機能から電話帳、メモ帳、電卓のみにしぼり、手帳型かつ約4mmの薄型、フラットキーと限定した機種、PA-6000がある。
Pa6000_0_2
【写真】PA-6000外観
 購入は平成2年。ホームセンターの特売で9800円。約25年経過しても液晶も正常である。約7,8年ほど、引き出しにしまっていた。
 記憶容量は16キロバイト。約2キロバイトがシステム領域、残りがユーザ用となる全角約7000文字が記憶できる。
 PA-7000から機能をしぼりと書いたのは、漢字変換も、画面構成も同一である。
 ■漢字変換
Pa6000_3
 カシオ電子手帳が、単文節変換(学習機能なし)できる反面。シャープ電子手帳は、会社で使うものと想定し、固有名詞、《会社・会議・戦略・営業》などの仕事に関係する用語約220程の熟語変換になっている。メモリ制限と、電話帳、簡単なメモ帳、スケジュールは長文入力不要と割り切ったと思われる。実質上、単漢字変換である。
■画面構成
Pa6000_2
 漢字(約3100文字)以外の表示は漢字表示の半分に縮小されて表示される。メモ機能では、1バイト文字のみ入力が選べる。限られた画面に大量の情報を詰め込むために考えられたと思われる。
■外部接続
 PA-7000のICカードスロットを省略していても、独自規格の通信ケーブル接続端子がついている。機種同士、オプションのカセットテープインターフェイス付き、感熱プリンタで入出力が可能となっている。
 シャープ電子手帳の最大の特徴は、ポケコンと同様、オプション機器が充実していた点である。
Pa6000_1
 購入後、約10年はよく使っていた。ローマ字キー入力が快適だったのがその理由である。これからも動く限り使っていきたい。

2014-06-09

【電子手帳】電子手帳 カシオ SF-5000

Sf5000_0

 カシオ SF-5000は、昭和61年(1986年)発売の電子手帳。電子手帳は電卓の高機能化に伴って、電話番号を記憶する機能から始まった。
 写真の機器は、ヤフオクで約10年以上前1000円程度で買った。ちょうど電卓を集め始めていた頃。箱付き、説明書付きで美品。売り主が、電池を入れて電源が入るかの試験をした程度である。
 昭和62年7月に初の漢字電子手帳DK-1000を購入し、当時の電卓カタログに両方載っていた。購入したのは漢字が扱えるDK-1000だった。5年ほど使ってきょうだいに譲った。

 電池は、メモリ保護用CR1220×1 動作用CR2032×3。ダイソーに行けば、2個100円で三菱電機製のボタン電池が購入できるため、気兼ねなく使える。電子手帳を購入した頃、ボタン電池1個約300円。連続動作約80時間で取り替え。1日1時間で約2か月強。ドライバでねじを外しの電池交換は、意外と面倒であった。

 記憶容量は1497バイト。1バイト文字(半角英数・カナ)のみ。オプションでRAMユニットを装着することにより8キロバイト追加できる。当時のポケコン用増設メモリの流用と思われる。
 液晶画面の作りが、翌年シャープから発売された漢字電子手帳PA-7000に酷似している。推察の範囲として、液晶表示部品は、共通した製造者である。

Sf5000_1

 カシオの電子手帳の特徴は、情報を入力登録するときは、《データ イン・アウト》を押し、INを点灯させてから登録する。アウトにすると検索用となる。ここで電子手帳が難しいとつまずいた人がいたと予想できる。
 SF-5000は、データ登録専用キーが見当たらない。説明書を読むと。
 1)データイン・アウトを押し、INを点灯。
 2)メニューキー(電話・メモ・スケジュール)
 3)データ入力
 4)メニューキー
 の操作となっている。メニューキーとデータ登録キーが兼用になっている。また、データの改行キーはなく、そのまま1件当たりの登録可能文字数だけ延々と入力する。

Sf5000_2

 製造後28年経過し、液晶画面にやや焼けが発生している。ドット抜け、液晶の断線はない。フラットキーボードは正常に反応する。メモ機能に数値を入れるとそれを使って計算も出来る。
 電源を投入すると、10桁1メモリの電卓が立ち上がる。電子手帳は電卓の延長線上であることが分かる。

2014-05-27

【オーロラ】DT750TX

 消費税8%に引き上げられまもなく2か月。電卓も5%,8%の2つの税率登録したキーを持つ電卓が発売された。
 オーロラ電卓は、来る10%の税率まで対応した電卓を発売している。
Photo
 写真はDT750TX。12桁デスクトップ型電卓。ホームセンターで購入、同型の外装が白、手帳型もあった。機能はすべて一緒だった。12桁1メモリ。総和メモリはなし。
 シャープ12桁電卓の一部機種、百均で売られている12桁電卓と同等品の回路をもつ電卓と思われ、12桁を超える数値を入力すると桁あふれエラーを起こす。そのため右シフト(→)キーを装備している。説明書には、電卓未装備のルートキーの説明がある。

 消費税の設定がスライドスイッチで選択できるところに最大の特徴がある。
Photo_2
 F 5 8 10の刻印があるスイッチ。Fは、税率を自由に設定できる。5,8,10はそれぞれの税率を計算する回路(プログラム)が内蔵されている。来る10%の引き上げに見越してつけたようである。

 5%と8%の税の差額を求めることもできる。ただし、スイッチを操作する必要が出て、キー操作よりは使い勝手が落ちる。
 (例題)100円に対する、8%と5%の税額の差額を求めよ。
 1:スイッチ 8%
 2:100
 3:税込み
 4:-
 5:スイッチ 5%
 6:100
 7:税込み
 8:=
 答え:3円

2014-03-01

【百電】ダイソービジネス電卓

 ダイソーが新電卓を発売している。その名も《ビジネス電卓》(電卓76)。
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 名刺程の大きさの電卓。色は金と銀。12桁、GTメモリ、マークアップ(MU)キーを持つ。中国製の安価な電卓特有の値数訂正キー(CE,CI,C)は未装備である。
 裏蓋には、《ボタン電池LR1130一個使用》の刻印から、日本向けに作られた、百均電卓と思われる。大きな表示で、ポケットに入れて、ちょっと計算には最適である。
 説明書は、日本語、英語がそれぞれの面に印刷されている。
76_2 76_3
 電卓の性能は、キャンドゥで売られていた12桁電卓と同じ。13桁以上入れると、桁あふれエラーを起こす。そのための右シフトキーが備わっている点も同じである。なお、0の状態でサインチェンジを受付け、マイナス0から、ルート計算するとエラーになる。

 あとは、あのKADIOポケット関数電卓の、販売はあるのか。さすがに、CASIOのお膝元では販売は無理であろう。

2014-02-27

【カシオ】プログラム関数電卓 Locate

 BASIC言語ではおなじみの、文字を任意の行と桁から表示させる命令《Locate》。fx-5800Pにもこの命令を持っています。
 この電卓は、16桁×4行の表示枠。桁をX、行をYとすると、命令書式は、
 Locate X,Y,”文字列”または変数
 注意する主な点は、文字列がはみ出るとエラー(Argument ERROR)になります。
 X,Yの部分にも変数が使えます。例えば、Locate 変数,変数,”文字列”の記述も可能です。
Fig1

 表示位置のX,Yに数式を入れられる点を利用して、整数の乱数を5回発生させ、間隔を開けて表示させるプログラムを考えました。
Fig2 Fig3
Fig4

【プログラムリスト】
Lbl 0
2→J
5→I
Lbl 1
RanInt#(0,9)→A;整数0~9乱数発生
J+2→J     ;桁位置を2ずつすらす
Locate J,2,A    
Dsz I      ;減算カウンタ 0になれば次の処理
Goto 1
Locate 1,3," "▲ ;繰り返し操作時に発生する行ずれ防止の空白表示
Goto 0

 これは、応用として、ポーカーもどきで遊ぶのもおもしろい。こういう役を決めてそれぞれ表示させて遊びます。

(役の例)
 ・同じ数字が2~5つ出現。
 ・12345等の数字が出現。

 出力した数字を並べ替える処理も考えられる。そこは、みなさんの工夫と言うことにしておきましょう。

2014-02-16

【カシオ】プログラム関数電卓 For~Next StepとDsz

 カシオのプログラム関数電卓で以前、For~Next Stepを使って、0.00001を1万回足す記事を書いた。使った電卓は、fx-5800Pを含めた電卓。今回は、1を1万回足すプログラムを組み、fx-5800Pのみを用いて実験を行った。
 CasioBasic(Basicライク仕様)の、カシオプログラム関数電卓で、繰り返し計数(For~Next Step)を搭載する前は、2つの計数命令がある。
 Isz 加算計数命令

  

Isz 変数 :式1 {:▲(改行)}式2
  変数に1ずつ加算していき、変数が0であれば、式2を実行し、そうでなければ式1を実行する。

 

Dsz 減算計数命令

 

 Dsz 変数 :式1 {:▲(改行)}式2
  変数に1ずつ減算していき、変数が0であれば、式2を実行し、そうでなければ式1を実行する。

【プログラム1】(CR)はEXEを押して改行記号を示す。
ClrMemory(CR)
For 1→A To 10000 Step 1:A=A+1:Next(CR)
"RESULT=":A▲
【計算結果】3回実行し、平均約3分48秒で10,000を表示した。
P1

【プログラム2】減算計数命令Dszを使用。
0→A:10000→I(CR)
Lbl 0(CR)
A+1→A(CR)
Dsz I(CR)
Goto A(CR)
A(CR)
【計算結果】3回実行し、平均約2分52秒で10,000を表示した。
P2

 

For~Next Step 1を用いるより、Lbl~Gotoの繰り返し計数するたびに、1ずつ加算または減算するIsz,Dszがfx-5800Pにおいては早く結果を得られる。プログラムでGOTO文を使うのは避けるのが一般的でも、プログラム関数電卓の場合は、長いプログラムソースを書くのは、少ないため、ラベル~GOTOで繰り返してもよい。

2014-02-14

【カシオ】プログラム関数電卓の言語

 電卓の収集を初めて約20年。購入、中古を譲ってもらったものなど多数。説明書も保存しているものもある。説明書は、製造者がどのような考えで作ったのか文字で残す知恵と技の結晶である。
Photo
 現在手元に保管している、カシオプログラム関数電卓の説明書。
 fx-7400G PLUSはグラフ描画も可能である。この3冊、グラフ描画命令を除く、命令体系の基本機能は同じである。

 fx-5800Pプログラム活用術の大変詳細なウェブログ《e-Gadget - プログラム関数電卓》が掲載されている。ぜひご参照いただき、手軽ですぐにできあがって実行できるプログラム関数電卓に触れて欲しい。ここでは、要約してプログラム使用を記載する。

 ■プログラムの名称
 説明書によれば、《プログラム機能》。fx-5800P,生産完了品のfx-71Fのカタログなどによれば、《Basicライク》なの表現を記憶している。前述のウェブログでは、CasioBasicをつけている。
 ■共通基本仕様
 変数を使った数式。加算・減算計数または式による条件判断、ラベルを使ったジャンプ。
 極端な例においては、プログラムエリアに《1+1》を書き込んで、実行させるとを表示する。数字が入った数式を書いておいて、実行させてもそれで立派なプログラムとして実行する。
 答え表示に、▲(正確には二等辺三角形)書き込むと《Disp》等が表示され、実行が一時停止して、計算結果などを表示する。プログラム電卓で一時停止命令で良く用いられていた《HALT(HLT)》を、三角形に置き換えたものと考えられる。
 ■非共通基本仕様
 fx-5800P,fx-4800(4850)Pは、併存して売られていた時期があった。4行のドットマトリックスなど似ていた。ただし、この2つ、基本機能で大きく違う点がある。
 ・変数の代入
 例えば、Aに数値を代入せよの命令を書くと、
 ・fx-5800P  ?→A
 ・fx-4800P  {A}
 
fx-4800Pの説明書には、{変数}は、変数確定状態を解除と記され、変数には配列変数が使用不可となっている。A~Zメモリを一括で確定する命令があり、Fixmを書き込むと入力済みとして確定する。

 ■Basicライク命令の搭載の有無
 fx-4800Pは、fx-5800P,7400G Plusには備わっている、If~Then,For~Next等の命令は持たず、条件判断は、二等辺三角形の△,<>,≧,≦,≠,=,=>の演算子、記号を組み合わせて行う。分岐のIsz(加算計数)Dsz(減算計数)を用いる。なお、初のプログラムグラフ関数電卓fx-7000Gの命令体系を、ほぼ引き継いでいる。
 この条件判断の演算子と記号の組合せと加算、減算計数の分岐は、この記事作成時点の新鋭機fx-CG20でも使える。

 カシオの電卓は、アメリカの老舗ヒューレットパッカード社のRPN電卓と並んで
 世界中に売られている。世界中の人がカシオの電卓を使える環境にある。当然のことながら、CasioBasicは《ガラパゴス》(日本のみで発展した製品を揶揄する用語)とは違い、《世界標準》である。プログラミング教育にうってつけの教材である。
 残念ながら、肝心の日本では、カシオが教育用サイト立ち上げているにせよ、かつてシャープがポケコンを買うと、説明書の最後にポケコン友の会の案内があり、入会してプログラムを送るとプログラム集を送ってくるまで頁を割くほど、熱心さが失せているようである。本題から脱線するので、別記事にしたい。

2014-02-12

【カシオ】RanInt

 この記事作成時点で、現行販売しているカシオ関数電卓に搭載されている関数の一つ。RanInt整数の(疑似)乱数を発生させる。
Ranint0
 関数電卓には、疑似乱数を発生させる関数が備わっている。Ran#(カシオ)またはRND(シャープ)がそれである。
 これは、0以上1未満の疑似乱数を発生させている。整数の乱数を取り出すには、例として、0から9まで発生させたいときは、発生した乱数に10を掛け合わせ、整数部分を取り出す関数などを使う。プログラム言語に整数化:Int等の関数が備わっている。サイコロの場合は、6を掛け合わせて1を足す手順を行う。

 RanInt関数で、サイコロの目を表現するには、
Ranint1

 RanInt#(1,6)を入力して、=または、EXEを押す。これで1~6までの整数の疑似乱数が発生する。
 そのほかの整数を発生したいときは、RanInt#(はじめの整数,おわりの整数)のように入力する。
 正二十面体の乱数サイを、実現するには、RanInt#(1,20)の操作をすればよい。

 

2014-02-01

【カシオ】計算チェック電卓活用事例集

 計算過程を100回分(ステップ)記録できる、計算チェック電卓カシオD-250を使って、消費税5%と8%差額計算のプログラミングもどきを行いました。
 なお、現在は150ステップ記憶のD-260が、2,480~2,980円で家電量販店に売られています。計算過程が50ステップ増えているのみで、性能は一緒です。
D250_0

 (例題1)
 ある金額の、8%と、5%の、税込み価格を求めて、差額を求める。

 

<操作>

01:金額入力
02:M+
03:MR
04:×1.08
05:=    ;8%の税込み価格。
06:MR
07:+/-
08:×1.05
09:=    ;5%の税込み価格。ただし答えは負数。
10:GT
※01:金額入力 M+ でも可能。その次は、03の操作。

D250_1
 チェックキーで、01の内容を表示させ、訂正を押し、新たに数値を入れ、訂正を押すと、その数値に対する計算を実行する。チェックキーで送っていけば数値が変わっています。

 なお、電源が入っている状態ACを押すと、ご破算ACを押さずに、自動電源断になった時は、ACを押して、チェックキーを押せば、入力内容を記憶しています。


    (例題2)
     ある金額に対する、紙幣、硬貨の枚数を求めよ。

     <入力>
     スイッチ操作
     ・小数点以下切り捨てのCUTに合わせる。
     ・小数点表示桁数を0にする。
     01:金額入力
     02:M+
     03:÷10000
     04:=     ;1万円札の枚数
     05:×10000
     06:M-
     07:MR
     08:÷5000
     09:=     ;5000円札の枚数
     10:×5000
     11:M-
     12:MR
     13:÷1000
     14:=     ;1000円札の枚数
     15:×1000
     16:M-
     17:MR
     18:÷500
     19:=     ;500円硬貨の枚数
     20:×500
     21:M-
     22:MR
     23:÷100
     24:=     ;100円硬貨の枚数
     25:×100
     26:M-
     27:MR
     28:÷50
     29:=     ;50円硬貨の枚数
     30:×50
     31:M-
     32:MR
     33:÷10
     34:=     ;10円硬貨の枚数
     35:×10
     36:M-
     37:MR
     38:÷5
     39:=     ;5円硬貨の枚数
     40:×5
     41:M-
     42:MR    ;1円硬貨の枚数

 チェックキーを操作し、01の部分を表示させ、訂正、数値入力、訂正を押すと、別の金額の金種を計算する。

 カシオの計算チェック電卓は、メモリとGT(総和)メモリの2つのメモリを使って、数式記憶ができる、プログラミング関数電卓の使い方が出来ます。条件判断はないので、数式を工夫すれば、おもしろい結果が見いだせます。

2014-01-31

【カシオ】MW−100T

 4月からの消費税8%、引き上げに対応した電卓。カシオとキヤノンが出している。カシオMW-100Tが980円で入手できた。早速、動作させた。
Mw100t

 

税率1キー 8%
 税率2キー 5%
 がプリセットされている。
Mw100t_1 Mw100t_2

(各税率の使い方)
 税率キーを押し、表示を確認して、数値を入力した後、税込み、税抜きキーを押す。
 (説明書に未記載の使い方)
・任意の金額における、8%と5%の差額の求め方。

 

(例題)10,000円の8%の5%の差額を求めよ。
 1)AC
 2)税率1
 3)10000
 4)税込
 5)-
 6)税抜
 7)税率2
 8)税込
 9)=

 答え:300円。
 メモリキーを用いる方法は、
 8%の数値をM+に入れ、税抜を押し、税率2のキーを押したあと、税込キーを押し、5%の数値出してからをM-、MRCキーを押せば、同じ結果はでる。この手続きを、一つにまとめた電卓がキヤノンから販売されている。
 こちらは、数値を入力後、
 1)税率1(5%),税率2(8%)をそれぞれ押し、税込差額を押す。
 2)そのまま税込差額を押す。 
のいずれかで、答えが出る仕組みである。2)の操作は、キヤノンのウェブサイトによれば、特許出願中が印されている。
 このキーは、数値×(1+税率1)-数値×(1+税率2)の式が内蔵している。これだと数値を入れるだけで、一発で求まる。

 なお、5%,8%の税額の差額だけ求めたいときは、次の操作をすれば良い。
 金額×3%
 これで求まる。式は、数値×(税率1-税率2)。例題は、それぞれの税込価格を確認するときに用いる。

2014-01-10

【XP】海賊版が横行しているようです

 登場から13年近く、WindowsXPのサポートが4月で終了する。Vistaのできが芳しくなかったのと、OSの新製品のたびに買い換えが厳しい等の理由で、平成26年1月9日のNHKが伝えるところによれば、推定1300万台のXP入りPCが稼働し得ているという。同10日のNHKは、《偽ソフトに注意》の記事を流した。(写真 一部抜粋した記事)
Xp

 ネットオークション経由で、格安で購入したソフトウェアが使えない苦情などが多発しているという。海賊版はおなじみというか、いつもというか中国から航空便でお買い上げ。
 海賊版購入してインストールできなかった、ダマされた。よりも、個人情報、もしかしたらクレジット決済した場合、その情報が、そのイカサマなやつらに《献上》しているわけである。

 少しのカネを惜しんで、詐欺被害などのカモリストに登録されているおそれもある。
 対策は様々ある。
■XPが大好きでたまらない。
 サポート終了後は、インターネットから切り離し、ワープロ専用機のような単独運用を行う。サポート終了後でもXP使っても大丈夫の怪しいソフトウェア、外国の怪しいサイト、広告には近寄るなかれ。詐欺な輩から狙われます。

■新品を買い換える余裕がまだまだ。
 中古PCを扱っている店で、Windows7が入ったPCを購入しましょう。いかにも海賊版を使っていますを宣言している怪しいところは、敬遠しましょう。

■MSなんか嫌いだ。絶交してやる。
 Ubuntuなどの無料のOSがあります。ウェブサイトを検索して、導入を検討してはいかがでしょうか。今使っているパソコンがそのまま使えます。操作方法も似ています。

 海賊版をつかんで泣きをみないようにご用心。

2014-01-07

【シャープ】分数優先表示から選択表示へ。~新製品関数電卓

 シャープが1月末に新発売予定のスタンダード関数電卓が2タイプ。
El520m

 

EL-520M-X,EL-509M。後者の電卓は、本体を三色(青、黄色、白)を選べるようにしている。
El509m_2
 電卓の性能競争はとっくに終わり、デザインで競う傾向が鮮明になっている。関数電卓は、数式通り入力電卓が中心となり、計算結果だけ出す電卓はカシオでは全廃されている。
 新製品の大きな目玉として、平成24年12月末に投入されたカシオ《数学自然表示関数電卓》で改良された、計算結果を分数優先出力を、小数か、分数を選択できるように出来るようにしたところ。

El509m_1

 答えが出るたびに、小数分数切り換えキーを押す煩雑さがあった。シャープの場合は、帯分数、仮分数、小数と三段階切り換えの、目の付け所がシャープすぎた内容で面倒さを増した。

 利用者の意見を取り入れたのか、カシオと歩調を合わせたのいずれかにせよ、使い勝手が上がった。あとは、何色を選ぼうで迷いそうである。

2013-12-20

【百電】キャンドゥ スマートタイプ電卓

 百均のキャンドゥもダイソー以上に豊富な電卓をそろえている。豊富というのはデザインの種類を指す。
 スマートフォンを意識した電卓が販売されていた。
Photo

 名前もスマートタイプ電卓(No.08426)。形もスマートフォンに似せている。8桁1メモリの(ルートキーなし)電卓である。桃と緑の2色を確認している。電源は百均の電卓で定番のLR1130(AG10)、それに太陽電池。消しゴムのようなさわり心地のプラスチックキーで押しやすい。
 ポケット・鞄に入れて、簡単な計算等に十分使える。薄型で軽いのでどこでも持って行ける。百均電卓とメーカー品電卓は場所によって使い分けるのもよい。

2013-12-03

【カシオ】消費税8%対応電卓

 平成26年4月1日から消費税が8%に引き上げ。電卓メーカーは、電卓の税率設定の変更を呼びかけるページを特設している。
Casio_tax
http://casio.jp/dentaku/tax/

 たとえば、カシオ新製品の電卓に、税率1税率2のキーを取り付け、5%、8%に対応させた。設定が分からずに、問い合わせ殺到するのと、2つあれば、応用が利くと思われる。
 税率計算は、数値×(1+(税率÷100))を実行している。2つあれば、一方は消費税を設定、もう一方は金額の何パーセント増しを入れておけば、たとえば、あるサービスにチップまたは手数料の百分比を入れておいて、その後、その消費税を求めるなど、計算の短縮も図られる。

 参考までに、カシオの一般電卓から開平計算(ルート)キー省き右シフト(数字を1桁右へずらして消す)キーに置き換える機種が増えてきた。開平計算は、加算中心の帳簿計算、お金の計算には不要という判断からと思われる。この調子でいけば、関数電卓、一部の高級電卓をのぞき、ルートキーは消える運命かもしれない。

2013-11-27

【電卓】RICH6672 鋭奇牌語音電卓

 

音声合成の電卓は、いくつか存在している。シャープが1980年代作ったコンペットは視覚障害者向けに作られた傑作機で、中古を譲ってもらい、今でも電源を時々入れて使っている。答えを位取りで読み上げる仕様はさすがである。

 中国製の安い音声合成の電卓は存在していて、日本語読み上げ、答えの位取り読み上げなしの電卓も存在していた。RICH6672は、中国語読み上げ電卓である。
Rich6672

 15年ほど前、1000円程度で買った電卓、8桁1メモリ。大きな文字で見やすい電卓である。電源は単三乾電池2本。
Rich6672_2
 販売は《深圳鋭奇電子儀表有限公司》。鋭奇牌(牌=印)の商品の一つのようだ。中国向けの電卓で算用数字以外の表示は漢字で表示される。
Rich6672_0

 マイナスは《負数-》、メモリは《記憶》、エラーは《錯誤》(漢字は旧字体表記)と、日本人でも分かる。中国の電卓は、時計をつける傾向が強く、この電卓も時計が内蔵されている。
Rich6672_1
 設定の表示は、設定のキーを押すと点灯し、時刻設定、アラーム設定ができる。アラームは大音量の鶏の鳴き声である。12時間制の時計で、午後になると《下午》(中国語で午後)が点灯する。時計の精度は悪く、1日に5~6秒進む、単純計算で1か月に3分進む。

 

電卓仕様はシャープ系電卓(または百均電卓)の特徴を持つ8桁の電卓である。その電卓と一部違う部分をあげる。
■概算(エラー)処理
 1)99,999,999+1=100,000,000(1億)の場合、8桁の電卓は当然、エラーを出す。
 この電卓は、錯誤(エラー)と1を表示する。これはシチズン、過去のキヤノンの電卓に多く見られた仕様。
 2)8桁の数値÷0.0000001(小数点以下第7位)のあとに%を押すと、概算値の許容桁を超え、エラー(E 0.)を表示する。
 この電卓の場合は、錯誤(エラー)と8桁の数値を表示する。結果的には未処理である。
■逆数処理
 たとえば、6÷=をシャープ系の電卓で実行すると、1÷6と解釈して0.166・・・をはじき出す。その数値に÷=を操作すると、1÷その数値と解釈して、になる。実際は、端数処理等により、8桁電卓の場合、6.0000024のを表示し、誤差が生まれる。
 この電卓の場合、6÷=を実行すると、6÷6と解釈し、を表示する。同じように、その数値が1が出た状態で、÷=を操作すると、補った数値を用いて、6÷1を実行し6を表示する。なお、四則演算においての定数計算は、シャープ系電卓と同じ処理を行う。

2013-11-04

【プログラム関数電卓】3項目加算プログラム

 パソコンがある環境なら、MS-Excelの関数などを使えば、たちどころに分類・計算終了。表計算ソフトは今は事務の必須品。
 これを電卓(または、そろばん)とそれにペンだけだったら。
 たとえば、このような作業日報があったとする。
Nippo Nippo1
 この2人分の作業番号ごとの、作業時間作業数不良数を求めて、集計表にまとめる作業を、電卓、ペンを使って、紙の転記するとしよう。
Gokei
 作業番号ごとに、各項目を求めて転記する。例示した作業番号は2種類あることから、3項目(作業時間・作業数・不良数)の計算。6回分の加算操作を行う。作業番号が増えれば、加算操作は増える。検算もすれば計算量が当然増える。
 これに、各人は小数点第2位以下四捨五入、合計は小数点以下第3位の不良率も追加を頼まれたとき、手間暇を要する。
 加算作業は、そろばんの場合、珠を置く場所を工夫すれば、3項目を値数可能である。電卓は困難である。

 

関数電卓統計機能を使えば、ある程度解消が見込める。ただし、同時計算は二変数までの機種が大半を占めている。

 次にプログラム関数電卓を用いる。現行モデルの一つ、カシオfx-5800Pでプログラムを組む。
131104_201800

 数式と分岐命令を中心とした構成のため、データの並べ替え、分類は長くて面倒になる。それならパソコンを探してくるのが早い。
 例題で示した、各個人あたりの作業日報は、6件までの記入。それに日報集計表の作業番号は4つである。そのことからデータの並べ替え、分類は人間の目と頭を使って行える。
 プログラムは、不良率を計算するようにしている。
131104_201846

【プログラム】
 ClrMemory   :ご破算
"ITEM?"?->N   :作業番号の入力件数
Lbl 1     :ラベル
"TIME"?->A     :作業時間
"MADE"?->B     :作業数
"BAD "?->C     :不良数
A+X->X          :作業時間累計
B+Y->Y          :作業数累計
C+Z->Z          :不良数累計
Dsz N             :減算カウンタ Lbl~Gotoの1回実行するとカウンタが1減る。0になるまで繰り返す。
Goto 1    :Lbl 1へ飛ぶ
"TIME":X▲  :作業時間累計表示
"MADE":Y▲  :作業数累計表示
"BAD  ":Z▲  :不良数累計表示
Fix 2                :小数点桁を第2位に指定
"RATIO(%)":Z÷Y×100▲ :不良率表示(第1位までを求める時は人間側の判断)
"DONE"            :終了の表示
Norm 1            :小数点桁指定解除

 このプログラム"DONE"を表示したあと、EXEを押すと、再び同じプログラムを実行する。プログラムを止めるにはACを押す。電卓感覚で使えて便利である。
  fx-5800Pには、BASIC言語でおなじみのFor-Next-Step命令も備わっている。それを使っても同じ結果がでる。小さなプログラムのため、カシオプログラム電卓に長年使われている、加算カウンタ Isz減算カウンタ Dszを用いた。プログラムが短くなり見やすい。
 実際に使うと、作業が楽になった。プログラム関数電卓を用いる場合、電卓の操作のような簡便な操作になるような工夫が必要である。

2013-10-12

【カシオ】%計算の例

 

100円の5%増しを電卓で計算するとしたら、ほとんどが100+5%と操作して、105の答えを得ます。日本メーカーに限ればカシオ以外の電卓。それにダイソーなどの100円ショップで手に入る中国製の電卓が当てはまります。
 ところがカシオの電卓で100+5%を実行すると、10桁の場合は、105.2631578を返してきます。故障、それともバグなのかと苦情の電話を入れそうです。電卓の説明書から判断すると、
 ■X+Y% 利益を売価のY%と見込んだ場合、原価X円の売価は。
 の計算を求める仕様に設計しています。カシオ以外の100+5%と同じ結果を得るには、100×5%+の操作をして求めます。考えれば、おもしろい仕様です。100の5%を求めて加えよ。1ステップ多くなります。
 このカシオ式が便利な点は、5%増しの金額と、合計額が求まるところ。応用計算として例示すると、

お見積書

                                                                                                                                                                                                                                               
      

番号

      

 品名

      

単価

      

数量

      

金額

      

コピー用紙 500枚       

300

      

5

 
      

プリンタ用黒インク        

1,500

      

10 

 
      

クリップ500本入り       

100

      

10

 
      

蛍光ペン(黄色)10本1箱        

700 

      

20

 
      

5 

メモ帳1組5冊       

350 

      

10

 
      

電卓10桁       

980 

      

5

 
            

小計

 
            

消費税

 
            

合計

 

 

 この見積書の小計、消費税、合計額を求める時に、小計×消費税%+の方法でいけば、パソコンがない場合でも楽に求まる。カシオの特殊な%仕様は実務計算を考えられて設計したと考えられます。

 この見積書、GTキーがある電卓だと、ステップ数を減らして計算できる、その部分は読者への宿題とします。

2013-08-19

【KADIO】日本の電卓とそっくりな徳信科技集團有限公司の製品を探そう。

 香港徳信科技集團有限公司は、KADIOブランドを持っている。CASIOそっくりとは気のせいにしておこう。
 平成25年8月現在、>徳信科技集團有限公司ウェブサイトの電卓のカタログか、日本の電卓メーカーとそっくりな商品を比較する。
【KADIO KD-480L 

Kd480l

 これは、シャープの長年売られている名機CS-2135Lに酷似している。
Img_title_cs2135l

S12ののデザインがシャープの昔の電卓にそっくりである。

【KADIO KD-82MS】

Kd82ms
 どこかで見たような関数電卓である。TAK SHUNブランドでも同じデザインで配色を変えた関数電卓がある。
【TAK SHUN TS-82MS】写真は緑の配色

Ts82msgreen
これは、カシオスタンダード関数電卓fx-290そのものである。
http://casio.jp/dentaku/product_list/products/?m_no=281
Fx290_b

 太陽電池があるかないかの瓜二つ。キーの配列まで一緒である。カシオがこのメーカーにOEM生産をさせているのかは調査中である。CASIOの新しいブランドが出たと勘違いする人もいると思われる。

 そのほか探していくと似たようなもの、一部を作り替えたもの、旧版のコピーに近い製品もある。徳信科技集團有限公司のサイトに接続して是非比較してほしい。

【ダイソー】ダイソー電卓61

 ダイソー電卓。色違いのカラフル電卓をいくつか出している。ダイソー電卓61の青を購入した。
Daiso61_0

 中国製の電卓。TAK SHUNブランドの香港の徳信科技集団の電卓カタログと思われた。カタログには未掲載であった。
 百均の電卓の特徴は、値数訂正(CE,C,CI)を省いている機種がある。簡単な計算とコストダウンのたまものと考えられる。
 この電卓は、値数訂正キーを装備している。
Daiso61_1

ON/CEがそれで、ONで電源入、オールクリア、値数後に押すと値数訂正、さらに押すとオールクリアになる。8桁1メモリのごく普通の電卓である。惜しむらくはメモリキーが引っかかって操作しづらい点である。

2013-08-17

【計算尺】計算尺が使われている動画


YouTube: Russian Nuclear Aircraft Tu-95 Bear

 戦略爆撃機の代表格はアメリカのB-52、それにロシアのTu-95。Bearとも呼ばれている四発ターボプロップの航空機である。二重反転のプロペラを持ち900km/h以上で飛行できる性能を持つ。

 軍用飛行機のウンチクは詳しいサイトがあるのため割愛させていだく。この動画の中で興味深い場面があった。

Photo

 レーダのような電子機器と地図を見ながら何か細長いものを動かしている。約2秒後に動かしている正体が計算尺だとわかる。

Photo_2

 航法計算等を関数電卓、コンピュータを用いず、計算尺操作している姿は、映画アポロ13でコンピュータの計算結果を技術者たちが計算尺で検算する場面と同様新鮮さを感じる。

 この航空機の動画がいつ撮られたかは不明であるが、操縦席の場面から判断すると現代の航空機のような液晶表示にコンピュータ搭載した最新の洗練した機器は皆無のようで、スイッチとパイロットランプがたくさん並んだボタンが大量に備わっている。1950年代の技術が詰まった運用中の飛行機。偵察機として活躍している間は計算尺は現役であるようだ。

【追記】
航空用のフライトコンピュータのサイトはこちら

2013-05-05

【カシオ】計算チェック電卓D-250活用事例集

 カシオの特大表示電卓として分類されている計算チェック電卓D200番台の電卓。これまで確認している電卓は、
 D-200 10桁 独立メモリ1 総和メモリ1 100ステップ記憶:生産終了
 D-250 12桁 独立メモリ1 総和メモリ1 100ステップ記憶:生産終了
 D-260 12桁 独立メモリ1 総和メモリ1 150ステップ記憶:現行品
D250_0
 所有しているD-250を使って、計算チェック電卓の面白い使い方をあげる。D-260は記憶を50ステップ増やしているのみで、操作は全く同じである。
 この電卓は、計算過程を100または150ステップ(操作)記憶し、入力履歴を手動または自動表示にて検査ができる。
D250_1
 誤っていれば訂正キーを押し正しい数値を入力後再び訂正キーを押して答えを修正する。再計算するより手間が省ける。
 この訂正機能を使って、地上から見渡せる距離カシオの計算サイト)を計算する。
 ここで紹介されている計算式は、
 距離=1.06×√(高度(2×半径+高度))
 地球の半径を6378kmとして計算する。
 これを任意の高度を入れ替えて距離を出せるようにする。
 最初に任意の高度を独立メモリに入れて操作する。計算サイトの初期値が450mとなっているので、0.45kmに置き換えて電卓操作する。
 【操作】
0.45,M+,2,×,6378,+,MR,×,MR,=,√,×,1.06,=
 ※最後にはMCを入れておいても構わない。
            数字表示
 ステップ番号表示 01      0.45
 ステップ番号01、つまり最初の入力の数値を訂正キーを押して入れ替えることにより、距離が求められる。このようにAC押下、または一定時間無入力の場合の電源断以外は、何度も利用できる。
 この電卓を含めた一般電卓には、四則演算の計算優先判定(加減算より乗除算が優先)が未装備のため、数式を電卓用にあわせて作ると簡易な数式記録機能が出来上がる。
 関数電卓にも数式記憶のラーンプログラムというのがある。M(独立メモリ)とGT(総和メモリ)2つのみで工夫次第で電卓プログラミングが楽しめる。            
  

 

2013-04-15

【記念日】y=f(x)

 4月15日のGoogleのロゴが、
Googlet_910415
 数式・幾何学模様に。著名人の生誕日、大きな歴史上の記念日にちなんだロゴに変わる。
 ロゴをクリックすると、
 レオンハルト・オイラーの誕生日を祝して業績を装飾化している。
 Wikipeadiaの一文の中に、

関数概念の導入
 ライプニッツによって定義された関数を初めてy=f(x)の形で表したのもオイラーである。このような近代的関数の概念は1748年に導入され、物理学など応用方面でも使いやすいものとなった。

Fx
 カシオ関数電卓のfxの由来になるy=f(x)を使った創始者の誕生日。現代の科学に影響を与えた数学者の伝記は波乱万丈。数学の学習は苦手であったのに、数学者の足跡を知るのは興味があった。
 学生時代の受験のためにせっせと決められた答えを出す勉強から、人類の叡智の結晶の学問を理解できる範囲で楽しんで行くとしよう。

2013-03-22

【カシオ】Discover CASIO!にてfx-CG20プログラム講座が開始予告される。

 日本向け発売になった、カシオカラーグラフプログラム関数電卓《fx-CG20》。多機能かつかつてのポケットコンピュータの再来かと思わせる機種を投入してくれた。簡便に即答してくれる関数電卓もよい。スマートフォンで何でもできると作る側も使う側も馴らされている時代に、これだけの豪華なすべて使いこなせるかたじろぎそうな機能を詰め込んだ関数電卓を日本向けに出したカシオの勇気をたたえたい。

 プログラムができると謳っていても、PDF説明書にはコマンドの説明と例文が短く。活用集ができれば欲しいところ。そういってもかつてのポケコンBASIC、名機カシオfx-502,603Pなどの往年のプログラム関数電卓と、全く違うコマンド体系で一から覚えなおす必要があった。

 学校教育用に限られているから活用集が不要だと言ってもさみしい。この機種はカシオの海外向けウェブサイトを見れば売り込みが活発である。これらの国に負けないような人材を育てるには理数系に興味を引く道具の活用を積極的に行う必要がある。

 幸い、Discover CASIO!のグラフ関数電卓のコーナーで8回にわたってプログラムの基本講座が開かれることになった。


(第1回)プログラム事始め:グラフ関数電卓のプログラムを体験しましょう。
(第2回)グラフ関数電卓画面への表示:いろいろな表示の仕方を試しましょう。

(第3回)グラフ関数電卓への入力:色々な入力の仕方を試しましょう。
(第4回)分岐のあれこれ:いろいろな条件で分岐をさせてみましょう。
(第5回)ジャンプのあれこれ:いろいろなジャンプをさせてみましょう。
(第6回)便利な命令:知っていると便利な命令をご紹介します。
(第7回)サブルーチン:サブルーチンを使ってみましょう。
(第8回)決まりごと・その他の命令:グラフ関数電卓プログラムの決まりごと、色々な命令をご紹介します。

 これが予定されている内容。メーカーの意気込みに期待したい。

2013-03-20

【記念日】3月20日は電卓の日

 3月20日は《電卓の日》。由来は、http://mobile.jbmia.or.jp/rensai/dentaku-no-hi.htm一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会のウェブサイトに記載している。

     電卓の日(3月20日)”は、1974年(昭和49年)にわが国の電子式卓上計算機(電卓)の生産数量が年間1000万台を突破したことと、国産の電卓 が発売されてちょうど10年目の節目に当たることを記念し、社団法人 日本事務機械工業会(現在の一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会)の電卓部会が制定しました。

 シャープの国産初の電卓を発売した3月18日を差し置いて、10周年、1000万台にちなむのが面白い。他社に配慮したのかは指定したウェブサイトは触れていない。当時は電卓戦争の真っただ中。2年前の昭和47年(1972)にカシオミニを発売。

Casiomini

 当時最低価格が4万円のところに、12,800円それに宣伝戦略が奏功して売れに売れた。そろばんは事務作業の表舞台から影をひそめ、計算尺に至っては電卓戦争の過程で安価な関数電卓が登場し、ほとんど使われなくなった。

 ちょうど今年、平成25年(2013)は、自分専用の電卓を持って40年になる。電子そろばんと銘打った、ナショナル(パナソニック)の8桁1メモリの蛍光管式電卓だった。4800円だった。家電大手も電卓に手を染めていたころもあった。残念ながらこの電卓は10年後、中学校の技術家庭の電気の授業にのめり込み、分解してしまった。今となっては残念、当時は電卓の中身がこんなものかとワクワクした記憶がある。

 電卓はダイソー・キャンドゥで買えるようになった。

21474_0

 535,000円で発売した電卓は100円(税抜)まで下がった。四十余年で価格が子供の小遣いで買えるまで下がった電子機器はほかには見当たらない。スマートフォン隆盛の時代になっても存在し続ける電卓。計算をするだけの単能機は、なんでもできる複合機よりも小回りが利く。これからも電卓は存在し続ける。

2013-02-25

【多機能時計】セイコー電子工業《お天気カード》

 約10年前ネットオークションで格安で手に入れたカード型時計。電池(CR2025 1個)を交換すると動作した。
 Photo

 セイコー電子工業株式会社製DF-620、お天気カードの外観である。1988年から50年分のフルオートカレンダと日本気象協会のお天気記録資料(説明書より)を元に24か所の天気予想と気温を表示する。
 《登録されている地名》
 1 稚内
 2 札幌
 3 函館
 4 青森
 5 秋田
 6 仙台
 7 軽井沢
 8 東京
 9 伊豆
10 高山
11 金沢
12 名古屋
13 紀伊
14 奈良
15 京都
16 大阪
17 松江
18 広島
19 高知
20 阿蘇山
21 長崎
22 鹿児島
23 那覇
24 小笠原
 天気、地名を書いた部分を押すと、時計日付の天気の晴れとそれ以外になる確率をパーセント表示する。
Photo_2

 サーチを押すと次の日または前の日の確率が表示される。
 気温、地名を書いた部分を押すと、時計日付の月の最高最低気温の平均を表示する。
Photo_3

 サーチを押すことによって前月、次月が見られる。
 予想の精度は、参考程度というところだろうか。2月26日の長崎の予報は雨。お天気カードの予想は、晴れ67%、雨33%と表示された。カードが作られた1988年までの気象資料を使っているために、予想精度にばらつきが出る。多機能化小型化を図っていた時代の電子機器は面白い。

2013-02-15

【カシオ】fx-CG20を手軽に利用

 

fx-CG20を入手。Discover! CASIOのモニタに当選した。くじ運が悪い私が当たってしまった。これは昨年(平成24年)末。
 500頁超えるPDF説明書と英語表示に格闘しモニタレポートを投稿した。ポケコンの再来に等しいこのグラフ関数電卓を使い倒したい。
 まずは手早くできる方法として、表計算(スプレッドシート)から手早く円グラフを作成する。
Fx6
A列に項目:セルは色設定している。(SHIFT+5で設定)
B列に数値

 初期状態で1画面に表示できる5行、5項目にデータを入れる。
 GRAPHキーを押し、SETを選択し次の部分を設定する。
StatGraph1
Graph Type:Pie
Display:%
Color Link:Category

 設定完了し、F1:GRAPH1を押す。
Fx7
 写真の通り、構成比(百分比)が自動計算された円グラフが出来上がる。
 数字を入れ替えて、キーを押せばグラフも再描画する。 
 活用法は、写真に撮影してブログ・文書などに使う。データから構成比を即知りたいとき、手元にパソコン(Excel)がなくても、手早く、効率よくできる。

2013-02-14

【百電】キャンドゥNo.21474

 キャンドゥデザイン電卓No.21474。8桁大きなボタン大きな表示の電卓である。
21474_3

 ユニバーサル電卓を標榜した百均電卓である。色は2種類。本体は黒、ボタンは白。本体は銀、ボタンは黒。電源はLR1130を1個用いる。
21474_0

 スペインの文具メーカー、ミラン社のデザイン電卓に酷似している。文字も大きくキーも大きい。お金の計算、ちょっとした四則演算はこれで十分である。
 税込105円で買えるから、黒の本体に黒のキーにして、渋さを演出しようと考えた。ねじをはずして、基板を取り外し、キーを取り換えれば完了。
21474_1

 そのはずだったのが、入力部の基板が接着され取り外せないようになっている。基板を壊すと使えなくなるから断念。よく見ると、医療用で使われているサージカルテープのようなテープが乱雑に貼られている。

21474_2

 これが電卓の心臓部LSIとその回路である。小さな基板に電源のリード線をはんだ付けして、基板固定のためのテープを貼っている。これだけ回路も単純であれば、大量に製造し、税込105円で販売できるわけである。ポケット・机の引き出しに忍ばせて簡単な計算にはおススメである。
 なお、百円電卓の特徴、×÷とACを同時に押すと電源断はもちろんできる。

2013-02-13

【古電卓】シャープEL-410

 昭和50年代後半。電卓は薄さ、多機能化を競争していく時代に入っていた。その頃の電卓、シャープEL-410。昭和50年代後半(1980年代初)の製品と思われる。日本製。
【外観】
El410_0

 これに液晶部分が見える皮革風の手帳型ケースがついている。8桁1メモリ。この電卓は多機能電卓の部類に入る。
【動作状態】
El410_4  
 上段に7セグメント8桁の表示部。計算結果と時計を表示する。下段は、1月分の暦が表示されている。1901年~2099年までのフルオートカレンダがついている。
 時計機能は、10分の1秒まで測定できる、ラップ1本の最大10時間ストップウォッチ、9時間59分まで1分単位で設定できるタイマ、電子音、メロディ2曲から選択できるアラーム1本、毎時ちょうどになれると電子音で知らせる時報がついている。タイマとストップウォッチは独立して作動する。
 精度については説明書がないので不明だが、月差30秒以内のクォーツ時計と思われる。
 アラームにメロディが使えるため、キーボードに音階を割り振っている。
【操作部】
El410_1

 単純な電子ピアノとして使える。音を出すように設定すると入力、演算、出力時に割り当てられた音階が演奏される。速度調整、音階記憶は未対応である。

 

十年以上前格安で譲ってもらった電卓でカレンダつきの時計としてしばらく使っていた。電池切れを起こし交換した。
【電池交換】
El410_2

 裏蓋のねじ2本をドライバで外すと容易に裏蓋が外れる。ボタン電池CR2025を1個使用する。スピーカと電池ケース、それにマイコン(専用LSI)が見える。

【電池交換終了】

El410_3

 電池を交換したところ。電池ケース左側が水晶発振子、上が多機能電卓の心臓部のマイコン(SC43530の刻印)が見える。専用LSIかと思われる。
 製造後30年超の電卓で液晶の劣化が心配された。電源が入ると無事に動作した。

 電卓の多機能化は、電子手帳を生み、個人用情報端末機、電子辞書、携帯電話などへつながっている。電卓が進化する歴史は個人用電子機器の発展ともいえよう。

2013-02-09

【オーロラ】オーロラ電卓 DT661FX 続編

 オーロラ電卓DT661FXを過日取り上げた。この記事を書いた時点で現行品である。12桁1メモリ。換算、税計算、利益率等の計算が行える。オーロラでは多機能電卓分類している。

Dt661fx

 太陽電池とボタン電池(LR1130)との併用電源。ただし電池切れを起こすと太陽電池では不安定な動作になり、光を当てて電源をいれようと思っても点灯せず、裏側のリセットを押すと点灯する。光がさえぎられるとまた誤動作するの繰り返し。電池を交換。100円ショップの電卓から電池を取り出して使った。
 2月9日ということで、1ft=0.3048mの数値を入力して、エベレスト山の標高8848mをftに換算する。答えは約29,029ft。29が2つ並んで《福福》。2月10日(2013(平成25)年)は、旧正月、おめでたいにひっかけて半ばこじつけ。お後がよろしいようで。

2012-12-30

Best of Dentaku 2012

 平成24年(2012)もあとわずか。独断と偏見で選んだ、《Best of Dentaku 2012》を発表しよう。
■カシオ JS-20DT
 カシオ発見コミュニティ《Discover CASIO!》の高性能電卓のモニタ募集で当選した電卓。実務用電卓として分類されている。
Js20dt

 早打ち、キーロールオーバーなど高速入力に必要な機能は標準装備。日付計算を付けている。それより液晶表示が早いが率直な感想。この速さは廉価版の電卓を見慣れているとはっきりわかる。割り算・ルート計算でははっきり違う。JSのほかにも横幅が広いDSもある、好みで購入するのもよい。
 日付計算は2月29日は入力エラーになる。365日固定で計算するため、うるう年は1日加算する必要がある。

2012-11-29

【カシオ】数学自然表示関数電卓の改良新発売

 カシオ《数学自然表示》関数電卓の新機種の発売が11月29日に発表された。発売は12月14日。最上位機種fx-995の写真をカシオのウェブサイトより引用する。
Fx995es
【写真】fx-995ES
http://www.casio.co.jp/release/2012/1129_fx-995ES/ より引用。

 新機種の最大の特長は、小数どうしの四則演算等で、分数表示優先を改めた。循環小数の表示ができるようになった点である。同じカシオのウェブサイトから引用すると、
Fx_995es0

 従来機種(写真:fx-373ES)は、小数同士の演算を分数優先で出力していた。これは親切なようで実に不便。ボタンを余計に1回押して小数にするのは煩わしさを感じた。
Fx373es

 これが改善されれば、操作性は大いに向上する。そのほか10桁までの因数分解も見離せない機能。
 もう一つ《割り算後の掛け算記号を省略した際にカッコを自動で挿入して計算順序を明示》する機能の追加は、ネットで話題になった、6÷2(1+2)=の求め方にカシオが敏感に意識しプログラムしたと思われる。魅力的な品揃え。発売が待ち遠しい。

2012-10-10

【関数電卓】シャープ EL-5120

 平成6(1994)年購入。プログラム関数電卓。容量1211バイト。算式通り入力、積分計算、ソルバー計算(数式を入れて試行実験)が備わっている。
 プログラムはBASICをかなり簡略化した仕様。繰り返し計算に便利。現在の後継機は4キロバイトに容量を増やした、EL-5250F-X。

El5120

特長
1)ループ命令FOR~NEXT未搭載。
2) 配列命令DIMはなし。
3)分岐命令LABEL 文字 ~ GOTO 文字または GOSUB 文字 
4)文字処理のためグラフィック命令は省かれている。
5)統計機能の独自命令。
6)関数電卓独自の命令使用可能。整数部、小数部を取り出す命令がある。
分岐命令使用例
LABEL A ※英数字7文字
IF A=0 GOTO A

 プログラムのコマンドはCOMMANDキーから数字選択で入力できる。変数メモリはA~Z、Θと9つの英字・数字の2文字(例:X1など)で自由に名前を付けられるローカル変数の36指定できる。
 同じ計算を繰り返すのには申し分ない仕様。欲を言わせればループ命令があればよかったところ。BASICをかじっていれば、カシオのプログラム関数電卓より扱いやすい。
・例:Aに数字を代入
カシオ  ?→A ※fx-5800Pの例
シャープ INPUT A


2012-10-01

【カシオ】カシオミニ動かしてみる

 昭和47年(1972)発売のカシオミニ。40年経った。10年以上前ネットオークションで競り落としたカシオミニ。長らく保管していた。動作するか電池を入れて電源投入。

Photo

 電源が入り0の数字が浮かび上がった。蛍光管の劣化なのかどうも表示が暗い。それにキーの反応が時々1つの数字ボタンを押すと同じ数字が2回入る、連続して同じ数字を入れると途中で別の数字が入力されるなど難点が出てきている。
 入力の反応は機敏に反応。操作してみて面白いことを発見した。

【数字キーを同時に押す】
 2つの数字キーを同時に押すと、まれに合計した数字を出すか、表示が消える。
 たとえば、1と4を押せば5に、2と5を同時に押すと7。1と6に押すと7になる。6と9を押すと表示が消える。故障か、同時に反応するのを防ぐ回路があるのか不明。
【演算結果が6桁を超える動作】
 カシオミニは掛け算は切り替え操作で12桁まで出るようになっている。それで演算停止かと思えば掛け算は受付ける。ただし概算12桁である。
 加減算は6桁を超えた場合、演算を停止する。上から1桁目が表示されない。たとえば、999999に1を足すと0。2ならば1、999999ならば999998と表示される。

 これからも時々電源を入れて計算させてみようと思う。状態さえよければ半導体は40年経っても動作することがわかった。

2012-09-29

【カシオ】電卓の右シフトキー

 カシオの電卓の傾向。ユニバーサル電卓を例に挙げる。

Photo

 左が最初のモデル。右が次のモデル。よく見ると三角形のキーがついている。次の写真は、廉価版カシオMS-6を挙げる。

Ms6

 これも三角形のキーがついている。ルートキー、正と負を切り替えるサインチェンジキーを廃して、三角形キーの右シフトキーを搭載する機種が登場する例。よく見ると関数電卓を除くほとんどの機種が右シフトキーが標準装備されている。

 機能は1回押すと、一番右の桁の数字を消す。数字全体が右に動く。置数訂正を押すと入れ直しになるため、1桁の訂正ならこのキーが便利である。顧客の要望か、カシオの以降かは不明である。
 以前の機種には、たくさんの数字を入れるとたとえば8桁の電卓に9桁以上の数字を入れると、桁あふれエラー表示が出るものがあった。エラーを解除するためにこのキーを装備していた。現在は、1桁訂正する意味合いが強い。便利かどうかはその人によって感じ方が違うので言及を避ける。

2012-09-24

【電卓】普段使いで必要な機能とは。

 電卓、それより派生した電子辞書。前者は目新しい機能はデザイン性それに豊富な色彩に移り。後者は大容量・大画面・カラーそれに辞書の追加と高機能化している。
 普段使いの範囲で考えてみると、行き着く機種はこの2つとなる。

Photo

 カシオの電卓の例を示す。まずは電卓から。
Photo_2

【電卓】使う範囲はお金の計算。四則演算のみ。 
 写真はカシオユニバーサル電卓NU-8Aを示した。8桁の四則演算の電卓である。日常生活の計算といえば、お金の計算。ほとんどが加減算だ。消費税キー、%キーが必要ではと思うが。内税の場合足すだけ。外税でも×1.05の操作をすれば済むことである。メモリはお買いもの、家計簿を計算する範囲であってもなくてもよい。行き着くところは、四則演算のみの単純明快な電卓となる。
 40年前、カシオミニの設計は、電卓の個人所有。それもお金の計算が主目的と判断し、四則演算、6桁入力・表示と大胆に必要な機能だけを絞り込み成功した。事務用、技術計算が必要な時は別の機種を使えばよい。

Jxn20

【電子辞書】小型・国語辞典と漢字の読みがわかるもの。
 本、新聞を読む。手紙を書く。メールを打つなど意味を調べるとき辞書を使う。大きな辞書より、小型の辞書。最近は携帯電話。スマートフォンなどの通信機器に内蔵されいる。それがあるから不必要だという人もいる。
 ただし、電子辞書を持ち込み可。通信機器はダメだという場面もある。その時に電子辞書がある。
 ジャパネットなどの通信販売などを見ていると、収録辞書の数、カラー化、音声も出力する高機能で便利と売り込む。そのような機種も魅力的で購買意欲にかられる。
 よく考えると、普段の生活で使う辞書は国語辞典で事足りる。
 写真は初期の電子辞書の一つJX-N20をあげた。簡単な意味を示した国語辞典と漢字を調べる漢字辞典それと電卓。文字入力はテンキー方式である。これだけあれば十分だ。
 電源を入れると優先して電卓が働く。それにポケットサイズだから実に便利である。

 電卓と電子辞書。高機能化を競うのもよい。ただ、必要な機能を絞り、操作も単純明快な機種も出して消費者の選択の幅を広げてはどうか。

2012-09-14

【電卓】ルートキーがなくなった代わりに。

 カシオの廉価版電卓MS-6を購入して気づいた。8桁1メモリの一般的な電卓。よく見るとルートキーが省かれ、右シフトキーに置き換わっている。

Ms6

 右シフトキーは10桁以上の電卓についている、桁を右に1つずらして消して行く訂正キー。わざわざ置数訂正キー(CまたはCE、CI)を使って全部消して入れ直すより、1〜2桁程度の入れ直しの場合では効率がよい。

 顧客の要望かそれともカシオの意向かそれとも必要性の問題か、一般電卓でのルートキーに代わり右シフトに変えている機種を見るようになった。12桁の普及版でもそれが登場している。

 日常生活は四則演算で必要十分。お金をはじめ加減算中心の伝票計算は、そう開平計算は登場機会が見えて来ない。

 開平計算が省かれた機種はカシオに限ってみれば、ゲーム電卓を含め多機能電卓に存在した。ただし、右シフトキー採用機種は少なかった。

 電卓はこれからも重要な計算器具として使われる。ルートが完全に右シフトキーに置き換わっていくのか、消費者の選択にかかっている。

2012-09-02

【電卓】一般電卓の形式

 日本で売られている一般電卓の分類を挙げる。                                                                                                                                                                             

系列 シャープ系    カシオ系
銘柄  タイプA
シャープ2) 
タイプB
キヤノン 
タイプC
シチズン 
カシオ 
ご破算  C   AC  AC 
置数訂正 CE  CI  CE/C  C 
定数計算  演算キー
1回押し
演算キー1回押し
乗除のみの機種もある  
演算キー
2回押し 
逆数計算 数字 ÷ =   数字÷÷
== 
負数の開平 E 0.エラー演算停止    E-数値
Cキーで
解除 
-0の開平 ・無視 
・エラー 
無視
0で返す 
E 0.
エラー 
受付
不可
3) 
応用計算1)  5.47    4)

1)2÷36500×100000 8桁電卓での計算結果。
2)100円ショップの電卓はタイプA。×÷ONの同時押しで電源が切れる機種がある。
3)小数点を押し+/-(サインチェンジ)キーを押し開平(ルート)キーを押して計算すると、0で返す。
4)1990年代後半発売の電卓は、5.479452。それ以前の多くは5.47。
【その他】
・10・12桁電卓はこの表と一部相違する。
・メモリ・%操作・概算計算は本表では省いている。
 ※%計算は、シャープ系とカシオ系で大きく異なる。
シャープ系:タイプB(キヤノン)では%±キーで刻印されている電卓がある。
 カシオ系 :古い機種にはΔ(デルタ)%キーが存在した。動作はシャープ系のMUキーと似ていると思われる。ただし詳細不明。

※概算計算 例)99,999,999+1の動作は次の通り。
 E1.0000000 で演算停止する機種。
 E        1.で演算停止する機種。

 後者は、キヤノン、シチズンの電卓で発生する。CE,CIで解除すると、整数の1で認識される。
・シャープ系タイプB・Cの、定数計算乗除のみは20年以上前の電卓で見られる。


2012-09-01

【ファミコン】続:トンカチエディター説明書

 ファミコンディスクシステムが絶頂の昭和62年に出された任天堂非正規ソフトウェア《トンカチ・エディター》。説明書を以前取り上げた。
 発売から25年経過し、資料的価値の意味合いから再び取り上げる。
 表紙の写真から。ソフトの販売元は、株式会社アイ・ツー(当時の住所:大阪市南区難波千日前15-18:現在はない:同名の会社があるが無関係)。編集:株式会社技術評論広告社。
5

 説明書は当時大人気だったスーパーマリオブラザースのソフトを解析し、無敵モード、スピードを上げ、ありえない面を作って遊ぼうという内容。今でいう改造コードなどを入れたチートという走りの作品だ。
 目次を写真をご覧いただこう。
6

最初に 
第1章 6502CPU
第2章 ファミコンのIO

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第3章 ディスクシステム
トンカチ操作一覧表

付録 (1)DISK ROM内ルーチン
   (2)トンカチエディタの内部
追録 (1)転送命令・演算命令・制御命令
   (2)機械語の詳細
   (3)PPU制御レジスタ
   (4)CPU内内蔵機能レジスタ
   (5)ディスクシステム内拡張ポート
   (6)CPU側メモリマップ

 ファミコンのCPU(モステクノロジー6502をもとにしたリコー製RP2A03)の機械語解説。画像処理プロセッサ(PPU)の解説が延々と書かれている。
 第1章の冒頭部分から、CPUの解説に入る。資料が少なかった当時、独自に解析した情報にせよ貴重なものであったことは言うまでもない。
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 16進数の説明のところでは、《半分ばコンピュータをあきらめた人も》という表現まで。初心者には高い関門だったかもしれない。

 

逆アセンブラかつバイナリエディタでソフトであるから、ゲームの改造のほか、自らのソフトを改造、時間と腕があればソフトも開発できたという代物。ただし機械語レベルからの開発は難しい、現在はプログラム言語で開発している。
 できることは2つとなる。
1)エディット機能
2)低レベルのファイル管理

 ディスクコピー、初期化、ボリュームラベル変更。
 ※ファミコンのディスクがFDとは全く違う構造のため、任意の位置、ファイルに書き込みができない。
3)スーパーマリオブラザーズ マップ書き換え

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 《CPU何を扱っているのかというとビット列》などという表現はこれが夢のようなソフトだと書かれても、面食らいすぐに遊べないぞ、改造できないぞと投げ出した人も多かったと思われる。

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 コンピュータの仕組みを調べる、理解するにはうってつけの教材だった。興味を持ちコンピュータにのめりこんだ人もいたはずだ。次回以降、トンカチエディタ説明書を取り上げる。 

2012-08-25

【百電】Tima KK402

 ホームセンターで見つけてきた中国製の安い電卓。8桁1メモリ。太陽電池、単三乾電池1本併用。販売価格99円。乾電池は付属なし。
 発売元は株式会社スガタ。

Kk402

 

CEマークがあり、CE2013とある。比較的新しいロットと判断される。
 ブランド名:Tima 型番:KK402とあるが詳細は不明。ブランド名の刻印なしの似た形状の電卓が時々百均に並ぶ。
  100円ショップで見かける8桁の電卓と違う点は、×÷を押しながらONを押しても電源が切れないタイプ。中国製8桁1メモリ電卓の回路は2種類あるようだ。

【追記】
 CE2003刻印の外見、機能が全く同じの百電を所有していた。違いは、電池がLR1130ボタン電池であり、KK402より薄型になっている。

2012-08-03

【カシオ】カシオミニ発売40周年

 

《答え一発!カシオミニ》というCMがいまだに記憶から離れないほど、この製品の印象はあまりにも強烈だった。

  1. CMがあまりにも鮮烈だったこと。→いまだに答え一発!とメロディがでる。
  2. 6桁でも困らないと割り切ったこと。→日常のお金の計算はこれで十分。
  3. 電卓を個人の買えるようにしたこと。→100円ショップに出るほど価格破壊。

 その電卓の発売日が昭和47年8月3日。平成24年で40周年にあたる。同年8月2日からカシオが特設サイトを作ってキャンペーンを始めた。特設サイトの画像を一部引用する。
Photo

 国立博物館未来技術遺産(第00019号)にも登録された製品。昭和40年代電卓戦争の真っ最中、ビジコン社も野心的な電卓を市場に送っていた。新製品が出るたびにの電卓用LSIの回路設計が面倒だからと、ソフトウェアだけ入れ替えれば手間が省けると、インテルがi4004というCPUをこしらえた。
 カシオミニは華々しい革新的技術とまでに行かないにせよ、商品企画、宣伝それに高くて買えなかった商品を安く、個人の手元に送った点が革新的だ。これがなかったら、コンピュータは別の形になっていたかもしれない。

 同社はキャンペーン企画として電卓を買ってバーコードを送ると、抽選で400人にカシオミニのミニチュアを進呈するとある。実際に動く8桁の電卓である。当時の6桁の仕様だったらなおうれしかったというのはマニアだけか。
 ものづくりの日本を遺産にとどめてしのぶのもよい。これからの日本も、ものづくりである。ぜひ先輩方の努力を後輩に受け継げるような世の中にしたいものだ。

※日刊NANZO 平成24年 8月 3日号を加筆

2012-07-19

【電子辞書】SHARP PW-GX500発表

 

電子辞書の競争も激しく、電卓メーカの苛烈な販売合戦が繰り広げられている。
 この商品は、電卓の高機能化から生まれてきたもので、英単語と日本語意味を出す簡単なものから、簡単な国語辞典。電子手帳の漢字辞典はかな漢字変換機能をそのまま使っていた。辞書機能はネット上、スマートフォンの一機能で何をいまさら購入する必要もないと思っている方もいるはずである。
 学校の授業、講義で通信端末の持ち込みなどを禁止している場合もある。理由は様々だが、ほかの機能で遊び勉強ほったらかしにする恐れからだと思われる。

 収録辞書冊数競争、カラー液晶化、音声、画像、動画を追加。そしてとうとう代々木ゼミナールの講義動画を収録したモデルが発売になった。
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【写真】SHARP PW-GX500
シャープのウェブサイトより。
http://www.sharp.co.jp/edictionary/lineup/pw-gx500/

 《モバイル学習ツール》と銘打った機種。キーボードを廃し、液晶画面に付属のペンで操作する。かつてのザウルスを彷彿とする機種。高校の学習に必要な辞書、英単語集などを収録している。予備校の講義動画の追加により電子辞書はついに動画再生機器と融合し始めた。
 さて、注目するところは単語集の暗記機能。シャープのサイトから引用する。
Img13

 旺文社の《ターゲットシリーズ》。殊に英単語ではお世話になった人もいる。書いて覚える機能、赤・緑のマーカー、それにカラーシートの暗記機能など、アナログな部分をデジタル化したことである。電子文具、任天堂DSにもあったものだが、暗記用カラーシートを付け加えた部分が新しい。写真を見ると、シートをペンで滑らしてかぶせる動作などは心憎い。これが電子辞書の標準になっていくか、単発で終わるか。できれば一般用の資格試験用にも販売してほしい。これからの発展を注目していきたい。

2012-07-03

【百電】ダイソー・カラーベーシック電卓横型 No.64

 百均の雄ダイソー100円電卓。カシオのカラフル電卓に触発されたと見え、カラーライフ・ベーシック電卓を発売している。型番は電卓64、中国製。パッケージにCalculadora CALCULATORと印刷されている。      
※Calcuadora
は、スペイン語で《電卓・計算機》を意味する。

 まずは外観をご覧いただこう。
Photo

 8桁1メモリの通常のミニデスクタイプ。太陽電池とボタン電池の2電源。オートパワーオフ付。この電卓も×÷を押しながらONかCを押すと電源が切れるロットである。ダイソーも100円でここまで作るかと思ったところ。裏を見てみよう。

Photo_2

 電池蓋と筐体に点のような穴をたくさんあけている。デザイン性をアピールしたものか。足の部分のスポンジが若干ずれているのはご愛嬌としておこう。
 この電卓は、4色の・黒から選べる。全部買っても420円なので、この通り、
Photo_3

 すべての色を購入した。電卓の説明書は省かれており、パッケージの裏にご使用上の注意が書かれている。わざわざ説明書を入れることもない。その分コストが下げられるとダイソー側は踏んだとみられる。
 画面も大きく見やすい。肝心な使い勝手、キーの押し心地は、押すのに固いキーもあった。使いこめばそれなり押しやすくなるとは思われるが、そこまでの耐久性があればいいのだが。
 それでも普通にちょっとした計算にはもってこい。好きな色を選んで引き出しに忍ばせておくのもよい。

2012-06-17

【古電卓】キヤノン Canola L121

 1960年代の電卓と思い入手したキヤノンの古電卓《キヤノーラL121》。詳細を調べると1970(昭和45)年発売された電卓であった。12桁1メモリの電卓。まずは外観を示す。

Canolal121
【写真】CANON Canola L121(1970)

 表示にニキシー管(放電管)を用いている。真空したガラス管に数字などをかたどった管に放電させ、数字を光らせて表示する。拡大した写真を挙げる。

Canolal121_2
【写真】ニキシー管を使った表示部

 ニキシー管は蛍光管そして液晶表示に代替された、《絶滅した》デバイスである。寿命が来れば在庫品を探すのみである。今となっては懐古趣味もしくは昭和を懐かしむ光だと思われる。

 この電卓のキー配置が興味深い。現行品のキヤノン電卓と違う部分に説明文を入れた写真を挙げる。

Canolal121_1_2

【写真】各機能の紹介→原寸表示

【現行電卓と違う点】
 1)固定小数点方式・・・小数点桁指定ダイヤルで指定 0,2,4,6。
  0にセットすると12桁の整数計算ができる。
  2にセットすると10桁+小数点2桁の計算。
  4にセットすると 8桁+小数点4桁の計算。
  6にセットすると 6桁+小数点6桁の計算。
 2)電源投入時の表示
 現在の電卓は電源を投入すると0.を表示する。1970年前半ごろの電卓は、すべて0が点灯される。不要な0を点灯しない《ゼロ・サプレス》機能は1972年あたりから登場する。この電卓はすべて0を点灯させる。

000000000000
【写真】電源投入後の表示~ゼロ・サプレス未装備モデルとわかる。

 3)加算器式・・・初期の電卓は加算器式であった。キーを見てみよう。

Canolal1213

【写真】加減算キー

 黒加算減算に使用する。操作はこのようにする。
 1+1    1= 1=
 2-1    2= 1
 1+2-3  1= 2= 3

 当時はこれが主流であった。乗除算はを押して答えを求める。

 4)0での除算の処理・・・・オール0と小数点が点灯する。
 たとえば小数点桁指定ダイヤルを0に合わせ、12桁の整数計算状態にしたうえで、0での除算を実行すると、
  00000000000.0
 と表示し演算停止する。
 桁指定以外の部分に0と小数点を表示させて0除算エラーを示している。
 5)定数計算・・・・スイッチにより乗除算のみ。
 定数計算選択スイッチをKに合わせると、乗除算のみ定数計算する。
 たとえば、8の逆数は、8 = =と操作する。
 6)概算計算(オーバフロー)・・・上位桁切捨て。
 現行電卓のオーバフロー処理は、下位桁切り捨てである。この機種は上位桁切り捨てである。
 例:小数点桁指定4、答えが123,456,789.0000になった場合は、23456789.0000と←(オーバーフロー)ランプが点灯する。
 7)RVキー・・・・・X-Yレジスタ交換
 入力した数値を交換するキーである。簡単に言えば、最初に入力した数値と次に入力した数字の順番を変えるになる。RVキーはキヤノンの機種に時々登場している。現行品では見られない。
 8)メモリキー・・・・・メモリ表示なし。経年劣化でランプ切れと思い探してみたが見つからなかった。

 製造後40年以上経過した現在も正常に駆動する。たまに電源を入れて計算してみようと考えている。

 

2012-06-12

【電卓】8桁一般電卓形式のまとめ

 国内で手に入る8桁・算式通りの一般電卓形式をまとめてみた。
 写真の表は見づらいので後日HTML化した表を掲載する予定である。

Photo

1)10・12桁電卓はこの表と一部相違する。
2)メモリ・%操作・概算計算は本表では省いている。
 ※%計算は、シャープ系とカシオ系で大きく異なる。
 シャープ系:タイプB(キヤノン)では%±キーで刻印されている電卓がある。
 カシオ系 :古い機種にはΔ(デルタ)%キーが存在した。動作はシャープ系のMUキーと似ていると思われる。ただし詳細不明。
 ※概算計算 例)99,999,999+1の動作は次の通り。
 E1.0000000 で演算停止する機種。
 E        1.で演算停止する機種。

 後者は、キヤノン、シチズンの電卓で発生する。CE,CIで解除すると、整数の1で認識される。
3)シャープ系タイプB・Cの、定数計算乗除のみは20年以上前の電卓で見られる。
4)カシオ系の2÷36500×100000の動作、1)5.479452は、1990年代後半以降の電卓で動作する。
5)サインチェンジキー後のー0の動作。カシオ系の場合、小数点キー、サインチェンジキーを押してルートキーを押した結果は0を返す。

2012-06-07

【プチコン】小数点計算の誤差

 任天堂3DS、DSi対応ダウンロードソフト《プチコン》(スマイルーブーム)。1980年代のBASIC言語を彷彿とさせるものである。数値計算がゲーム作成言語等を標榜したのか固定小数点であり、ポケコンのように複雑な計算を試してみるにはかなりの誤差を伴う。

 こう書けば、関数電卓かパソコンを使えとお叱りを受けると思われる。ここはそれを使わずに、計算機としての使い方を考えていこう。
 《藤堂俊介の変人プログラム日記》(平成240606)にてこの記事を書いた。扱える数値が+524267~-524268、小数点第4位を四捨五入という仕様。32ビットの演算で、4096(1000H)を1.0とみなして計算させる。

 6桁、50万までなら、日常のお金の計算に十分ということで、40周年を迎えた6桁電卓《カシオミニ》よろしく、6桁の簡単な連続加算プログラムを組み、合計額に5%の消費税を加える内容にした。

 電卓で行う%計算。%キーの動作がカシオ系、シャープ系と異なる。ここは合計額×1.05で求めることにした。
 流れはこのようになる。

  1.  変数Aに数値入力用にする。
  2.  変数Bを累積用にする。
  3.  A+Bの内容をBに格納する。
  4.  繰り返す。
  5.  変数Aに0を入力すると計算終了。
  6.  合計 変数Bと、変数Bの5%増しを出力する。

 プチコンBASICにて作成し、計算もうまくいった。最後の消費税計算で思わぬ答えをはじき出した。
 

     1      1.05

     2      2.1

     3      3.149

     4      4.199

     5      5.249

    10     10.498

   100    104.98

  1000   1049.805

 10000  10498.047

100000 104980.469

400000 419921.875

 1.05を掛け合わせただけでこんな答えが。不良品だ、苦情だと怒り心頭になる前にこれが《変換誤差》がなせる業である。

 500×1.05をさせると524.902という数字が出てくる。なぜこんな数値になるのか、プチコンで次のようなプログラムを組んで計算させた。

FOR I=1 TO 4096
  X=I/4096
  PRINT I,X
  NEXT I
  変数Iに入る数字を変えて計算させていく。0.05が出力される部分の写真がこれである。

P3

 203から206を4096で割ると、0.05が出力される。この調子で、変数Iの数値を変えていき、1.05が出る部分を探していく。
P1

 すると4299から4302の範囲で1.05となる。1.05が近い値を探していく、
4299÷4096≒1.049560
4300÷4096≒1.049804
4301÷4096≒1.500488
4302÷4096≒1.502929
 近い値は4300になる。プチコンでの1.05は4300÷4096の近似値、0.05は204÷4096の近似値として表現される。524.902という数値は、500×(4096+204)÷4096で求めた結果である。関数電卓で確かめるとこうなる。

P02

 整理すると、
 人間の入力 金額×1.05
 プチコン内 金額×(4096+204)÷4096

となる。
 きちんと5%増しにするにはどうするか、0.05は20の逆数と考え、金額を20で割り、金額に足しこめば誤差は出てこないと考えた。
 そこで組んだプログラムがこれである。

P0

 合計金額+(合計金額÷20)

 こうすれば499,321円まできっちり消費税がはじける。1円未満の小数点も出てくる。切り上げるか切り捨てるかは、このプログラムは人間の判断にしている。

2012-05-31

【キヤノン】幻の加算式電卓

 題名に《幻の》としている理由。検索の仕方が悪いのか、それとも型番が間違っているのか、カタログを紛失しているため記憶上の範囲で探しているので見つからないのが正しいかもしれない。

 街の文具店に足しげく通っていた昭和62年ごろ、さまざまな電卓に目移りしていた。その文具店はキヤノンとカシオのそれが多くそろえられていた。就職したてかつ給料も少ない。買うのも清水の舞台から飛び降りる思い出購入した。

 キヤノンのジャストサイズ(便宜上カシオの呼称を使う)《千万単位》電卓。1万円近くした。8桁入力11桁表示という面白い仕様であった。懐具合と相談して、同じメーカのポケット型の時計付き電卓を買った。型番は忘れてしまった。

 この電卓は計算より時計として使った。計算の反応が異常に遅かったのである。しばらく使っていたが、これも紛失。たぶんではあるが実家に眠っていると考えられる。

 本題に移ろう。
 その文具店に置いてあった電卓のカタログに目を見はった。
 キヤノン型番はMP1214だったと記憶している。卓上型プリンタ電卓であった。特徴は次の通り。
 1)14桁 加算(器)式
 2)256ステップ プログラミング機能
 3)RS-232C端子を関し作表機能 メモリ32キロバイト
 4)14セグメント?蛍光管によるアルファベット大文字表示可能
 5)テンキーとアルファベット入力キー(QWERTY配列の小さなキー)

 カタログにはプログラミング例がロール紙に印字したイメージで掲載され、1ステップごと印字されていく形式であった。計算式と簡単な条件式で構成されていた。

 思わず欲しい!と値段を見ると。¥92,000-。そこまで勇気を奮わせられなかった。カタログをもらい貯金を始めた。現金一括で購入しようと考えていたからだ。

 その電卓も1、2年で電卓カタログから消えた。売れ行きが伸び悩んだのかはわからない。その後、ネットオークションなど探してみた。見つからない。やはりあの時、清水の舞台から飛び降り覚悟で分割払いにしておけばと思うのは無謀な話しか。

 もし、この電卓の情報があれば知りたいものである。

2012-05-23

【関数電卓】シャープEL-506P

 ちょうど25年前就職した会社の初めての給料で買ったシャープEL-506P。説明書は行方不明、手帳型カバーはどこかへ旅立ち、%計算と、10進数から16進数の相互変換が主な使い道だった気がする。
 それでも液晶故障も出ず、元気よく働いてくれる。さすがは日本製である。

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【写真】シャープEL-506P

 関数電卓の出会いは5歳の時。電卓に興味を持ち、ボタンがたくさんあり面白そうと感じてせがむと、難しいからと断念。以後、欲しくてたまらなかったが、いつの間にか忘れ、思い出したのが高校生の頃。お年玉をためて、同じシャープのポケコンPC-1246と関数電卓どちらにしようかと悩んだ末、前者を取った。同じ7000円程度で売られていて、BASICができるならこちらがいいと選んでしまった。

 それでも、即座に関数計算できるそれが欲しくてたまらなかった。卒業後働くようになり真っ先に買ったのがこれだった。その時は5000円台に落ちていた。
 会社では最初、%計算に使い、その後、オフコンを扱う部署に異動になってからは、10進数16進数の変換に大いに役立った。就職後さまざまな関数電卓を購入してきた。2,8,16進数の変換に使うならば断然シャープの関数電卓が使いよい。

 会社の事務机引き出しに忍ばせていたが、事務伝票計算の部署に移り、カシオの検算電卓・加算式電卓を中心に使い、コレクションとして時々電源を入れて、16進数の計算など用いていた。

 あれから25年。関数計算はパソコンでするのが当たり前といわれても、ポケットに入りどこでも関数電卓は売られ続けている。主力が算式通りに移行した現在。外装を変え、それはあり続ける。
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【写真】シャープEL-501J

 

シャープEL-501J。スマートフォンのデザインに似せスマートに計算できる気分になりそうだ。値段も当時考えられなかった980円。隔世の感とは言え、ここまで値段が抑えられるとは。
 25年後、どんな関数電卓がでているのだろうか。シンプルなこのモデルが意外と残っているかもと予想している。

2012-05-03

【プチコンmkII】固定小数点

 ニンテンドーDSi、3DS用ダウンロードソフト《プチコンmkII》。かつての8ビットパソコンBASICを思い出させるような、BASIC言語である。
 この言語《32ビット固定小数》で演算する仕様となっている。整数だけで表すと、

 -2,147,483,648≦0≦2,147,483,647 の範囲を表せるが、三角関数、対数命令もあるため、それでは具合が悪い。

 そこで4096を1.0と見なす仕様にした。これなら、小数点第3位まで表示するためにプチコン内での1を1/4096=2.44140625^10の-4乗にして第4位を四捨五入すれば解決。この数16進数で表せば1000(H)で切りもいい。
 浮動小数点にするより高速で計算できる。ゲーム向きと言えよう。実際に小数を伴う計算させると小数点第3位までしかもそれを四捨五入している。電卓で表現するとこんな感じか。

Ds120tw0

 プチコンに7の逆数を求めるためにPRINT 1/7と入れると0.143と帰ってくる。電卓で再現するにな、スイッチを四捨五入。小数点を下3桁まで表示にあわせて計算すればよい。

Ds120tw1

 お金の計算などにどのように対応させるか考えていこう。50万円までなら標準仕様でも十分に事足りる。数値の扱いが固定小数点のために、また、ゲームを作る専用言語だと思いこんでしまい、事務計算に使おうだなんて考えるのも無理な話。
 100円ショップでも売っている一般的な8桁電卓をプチコンの備わっている命令で可能か考えてみたい。

 プチコン関連記事は、こちらでも連載中です。

2012-05-02

【プチコンmkII】WAITを使った簡単なタイマ

 BASICは昔かじった経験あり。ゲームなど作れる腕は極めて0の状態。だが、かつて8ビットパソコンを買ってもらった感動を呼び起こした《プチコン》

 プログラムの熟練者たちがツール・ゲームを開発している矢先に、こんなの公開したらきっとこんなせりふが予想される。
 《誰でも作れる。レベルを公開するのは1×10^99年早いわ》

 などといわれそう。

 そういう絶対0度の冷たい視線も気にせず、めげず作ってみよう。
 WAIT、BGMPLAY、BGMSTOP使った、あまりにも単純なタイマをくんでみた。

【くだらないタイマ】

'タイマ

BGMSTOP

CLS

  INPUT "ナンプン ニ セット シマスカ(0-145);X

CLS

  BGMPLAY 20

  LOCATE 11,11

  PRINT X;"フン オマチクダサイ"

  WAIT 3600*X

CLS

LOCATE 11,11

BGMSTOP

BGMPLAY 15

PRINT X;"フン タチマシタ";PRINT

 MS-DOSのバッチファイルを書く感覚で自己満足 ・下手の横好きを次のソースを思案中。どんなモノができるかな。

2012-04-30

【プチコンmkII】音声読み上げ機能サポート

 ニンテンドーDS用ダウンロードソフト《プチコン》。バージョン2にあたるmkIIをダウンロードする。往年のBASICをいつでもどこでも、ポケコンがゲーム機でできる。しかもゲームまで。
 残念ながらBASICを少しだけかじって簡単な計算だけの利用程度では、ゲームを作って、羨望のまなざしは百年早いような気がする。
 肝心な計算機能は32ビット固定小数点。お金の計算をさせようとすると、524,788円で終了。50万円も使ったり、給料ももらっていないから、やや不足、ほとんど困らない。もっとも電卓かソロバンをつかうのが理にかなっている。

 

音声読み上げ機能がサポートされたmkII。数行のプログラムを作って、入力した文字を読み上げるようにした。
Photo

 

音声はカナ文字のみ。プログラムを走らせると、キーボードをカナに固定させる。
 1)文字を入力
 2)表示
 3)読み上げ
 4)1)に戻る
Photo_2

 単純そのもの。聴力障害者用の読み上げDSソフトもあるが、プチコンはBASIC言語さえマスタできれば、応用も利く。これをどう拡張しようかと思案している。

2012-04-24

【百電】100円ショップに手に入る電卓のまとめ

Photo

【現在手にに入るダイソー・キャンドゥ百均電卓のまとめ】
・桁数8桁(※キャンドゥには10,12桁のハンディがある)の電卓を集めている。 ・電卓プログラムはすべて共通。
・電源は太陽電池+電池(1,4,5番)。2,3,6番は電池モデル(LR1130)。5番の電池は単三乾電池1本。
・×÷を押しながらON/Cを押すと電源が切れる。
・値数訂正はCE、%計算、定数計算はシャープ式電卓と同じ。
・1メモリ、電源を切ると内容は消去。電池によるメモリバックアップはなし。
・MR、MCは独立せずに1つキーで操作する。
・2番の電卓はダイソーブランド。4番は日本向けに作られた廉価版中国メーカーの電卓と思われる。
・CEがないモデルがある。右側の4,5,6番。
・サインチェンジ+/-キーモデルの演算処理に於いて、マイナス0の開平計算(√)は、エラーを返さず0と表示。
・液晶表示は3桁コンマ区切り区切りモデルがある。(2番)
・キーを押すと音が鳴るモデルがある。(6番)

 ちょっとした計算には、十分使える。操作性を求めるなら、電卓メーカーのモデルを手に入れるのがよい。

2012-04-17

【カシオ】FD-30

Fd30
【主な特徴】

 AC電源。15桁(整数計算は16桁)。2メモリ(メモリ2をスイッチでGTメモリに切り替え)。加算式。表示は蛍光管。

 1980年代から~1990年代にかけて製造されていた高級電卓。非プリンタタイプで最高額34,800円で販売されていた。
 本体に《使いやすさに徹した15桁》とシールが貼っており、15桁の計算機かと計算してみると、16桁まで計算可能である。ここでいう15桁は小数点を含んだ計算をさすようだ。
 加算式電卓としては使い勝手がよく、ツーゼロ、スリーゼロキーを装備している。
 入力件数を示す《アイテムカウント》は、加減算関係なくカウントアップ、減算はカウントダウン、アイテムカウントオフがスライドスイッチで選べる。
 メモリは2つ装備。そのうち1つをスイッチでGTメモリへ振り分けられる。小数点桁指定も0~8桁と2桁おきで選べる。
 事務計算必要な機能が満載である。現在はプリンタなしの蛍光管タイプは絶版であり、プリンタ装備の機種へ統合されている。
 カシオ計算機の電卓は現在14桁が最大で、16桁は、作られていない。通常の事務計算は12桁のそれで十分だからだ。
 この電卓はいただきもので製造から25年たつ。動作は正常。電源の確保さえ出来れば、事務計算に十分使える。日本製電卓がいかに丈夫なつくりだったかよくわかる機種だ。

2012-03-24

【百電】置数訂正

 ダイソー百円電卓のラインナップに、No.47が登場。メタリック調。製造はもちろんメードインチャイナ。

Photo
【写真】ダイソー No.47電卓
 初期の100円電卓のタイプを踏襲している。作りも押し具合も。電池のふたに《単3電池1個使用》は、日本向けに作られたと思われる。
 この電卓。8桁のありふれた電卓と思いきや、《置数訂正》が未装備だ。CE、CIまたはCと刻印されたキーである。

 1足す2と操作するときに、2を3と押してしまったときに訂正するためのキーだ。これは肝心な機能で操作性が格段に違う。写真の電卓の場合は、置数訂正が生じた場合すべてご破算にする羽目になる。

 あるブログでは、MR(メモリーリコール)で代用するとの解決策があった。実際に行ったところ、メモリに数字が入っていても置数訂正機能は有効である。メモリから数値が呼び出された時点で、被演算値を取り消して未確定状態になると考えられる。そのため、数字キーを押した時点で、その数値もキャンセルされ、結果、置数訂正機能と同じ状態に結果になる。

 工夫すればある程度、または同等の機能が得られるとの見本になった。100円電卓またはメーカー品の電卓の潜在能力を引き出す方法を考えていきたい。

【カシオ】ついに発売されたfx-CG20

 海外で先行発売していたグラフ関数電卓《fx-CG20》。日本発売の発表が平成24年 2月10日、3月2日から購入できるようになった。eCASIOでの発売価格24,800円

Fxcg20_l

【写真】fx-CG20 カシオのウェブサイトより引用。

 カラーでのグラフ描画、スプレッドシート、61,440バイトのプログラム機能など海外モデルと同じ仕様。学校教育でのプロジェクタ使用も想定し、

  • プロジェクターダイレクト接続
    USBポートが搭載されているので、USBケーブルだけでカシオプロジェクターにダイレクトに接続でき、授業での発表に最適。


 が装備されている。このため、長年カタログにあったビデオ出力可能なVI-9850Ga PLUSが製造終了となった。
 期待していた日本語化はカタログを見る限り実装見送りのようである。中国向けモデルは表示の中国語化かつ、カシオ提供でこの関数電卓の競技会までひらくという熱の入れようだが、果たして日本ではどうだろうか。

 当然ながらPC連携が可能ならば、オリジナルのアドインプログラムを転送できる。統計計算、グラフ描画はパソコンがするものと固定観念がある日本は、性能の限界まで活用かつ、ポケコンの再来と熱狂できるのか見守っていきたい。

2012-02-25

【百電】ダイソー シンプルポケット電卓

 百均の雄ダイソー電卓にも、新ラインアップが登場。裏フタにDAISOの刻印があるダイソーブランドのカラフル電卓を紹介しよう。
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【写真】シンプルポケット電卓 C029
 8桁1メモリ。電源はLR1130ボタン電池1個。中国製。店頭で確認した範囲では3種類のカラーがある。電卓機能は、ダイソー・キャンドゥで売られている8桁1メモリのそれと全く同じだ。×÷を押しながらONを押すと電源が切れる点も一緒であることから、電卓回路は同一製品と考えられる。
 電卓の使い方説明は省かれ、袋には使用上の注意と簡略化している。電池はテスト用・外国の同型電池が使えるが加えられている。

 使い心地は、押しやすさが向上。表示に3桁区切りのコンマがついた。

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【写真】3桁区切りのコンマがついた

 ポケットに忍ばせてもよし、机の引き出しに入れておくのもよし。簡単な計算には申し分ない電卓である。もちろん事務用、押し心地を使い心地を追求するなら電卓メーカーの機種を使うのが望ましい。パーソナルユースには何ら不足のない電卓だ。

2012-02-02

【関数電卓】数式自然表示関数電卓の問題点

 関数電卓マニアの部屋でも取り上げられていた《数式自然表示》関数電卓(カシオでの呼称)の答え表示を分数にする傾向。従来の関数電卓の小数で出してもらうのが都合が良い。カシオfx-373ESで例を示す。

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1.2+2.4の答えは4.6である。はじき出した答えが、18分の5S←→Dキーを押せば小数に変わるにせよ、こんな答えを出されても面食らう。余計にボタンを1回押す必要が出てくる。その分数を出されたときどのくらいの数値かピンとくるのか。設計者に聞いてみたい。
 もちろんモード切替により、従来の数式通り関数電卓の表示にもできる。それにすると自慢の数式自然表示の入力表示とは違ってくる。分数で出されて便利な計算もありはせよ、分母4桁で収まる答えを分数ではじき出す関数プログラム設計は便利より、非常に煩わしい。次期モデルでは是非この不備(ここまでくれば一種のバグ)の改修を望みたい。小数を優先、分数は変換ボタンというように。

2012-01-06

【電卓】百電倶楽部結成

 電卓は100円(税抜き)で8桁1メモリタイプが買える(キャンドゥには10・12桁もある)のが当たり前になって長い。壊れてもたかが100円とモノを粗末にしてしまう風潮もある。

 いくらでも手に入るのだからただの計算に使うのも、もったいない。
 そこで、

100den.png
 卓の略で《百電倶楽部》を考えてみた。

 例えば、

 このような百円電卓を、POP用マーカーでデコレーションしてみたり、何かのマスコットを貼り付けてみたり、ストラップを取り付けてみる、腕に自信があれば筐体を作ってみるなどアイディアはいくらでも浮かんでくる。
 何台か並べてカウンタ変わりはオートパワーオフ機能が付き始めたので使いにくいが、何かのほかの使い道も考えられる。
 思いついたら即実践してみよう。

2012-01-02

【関数電卓】SHARP EL-509J購入

 シャープも昨年《数式自然表示タイプ関数電卓(シャープは式通り入力表示)》を販売している。今回はEL-509Jを購入した。ヤマダ電機で1,980円で売られている。対比としてカシオfx-373ESと並べてみる。

EL509J

 右側がEL-509J。スマートフォン型、高級感あふれる黒。一気にあか抜けたデザインは購買意欲をかきたてる。関数電卓マニア(注)の部屋にもfx-913ESとEL-509J(平成23年9月2日)興味深い記事が掲載されている。そちらも踏まえたうえで、この電卓の感想を述べてみたい。


EL509J


1)変数メモリ入力
 前述ページも挙げている。この方式がカシオ関数電卓の難点変数メモリA-F,M,X,Yへの入力方法はシャープが使いよい。

カシオ :SHIFT,RCL(STO),ALPHA,任意の変数メモリA-F,M,X,Y
シャープ:STO,ALPHA,任意の変数メモリA-F,M,X,Y

 変数メモリを使うのに1回操作が増えるだけで面倒さが増して感じる。
2)n進数変換
 10進数を16進数などに変換する場合、
カシオ :モードをBASE-Nに切り替える。それからの操作。
シャープ:SHIFT,×(HEX)

 シャープ関数電卓の特徴。n進数に使うならば絶対がつくほどシャープ関数電卓をおすすめする。私もコンピュータの仕事をしていたとき、ポケットにシャープの関数電卓を持っていたぐらいだ。
 次からが増強された機能
3)レジューム
 電源を切っても、電力が供給されている状態ならば、切る前の操作状態が残っている。計算中に離席して自動電源オフになっても大丈夫である。これは使える。
4)機能メモリ D1-D4
 STOを押しながら操作する。押したあとに関数キーを登録させる。出来るのは、関数キー、2ndF操作する関数キー、変数メモリ代入が記憶できる。よく使う関数は登録するのに限る。※数式登録機能ではないので注意。

ピタゴラス

 説明書を見ればわかるとおり、EL-509Jは、デザインが同一で関数・機能を減らしたモデル最上位機種は、EL-5160J。ヤマダ電機で4,980円で販売されていた。単位換算を増やし、数式記憶機能、リスト計算、計算ドリルゲームがついている。


(注)関数電卓マニアの部屋では、アメリカ製(HP,TI社)関数電卓が優れているとの講評である。ただし一般の家電量販では入手が難しい。特に地方は困難を極める。

2011-12-29

【電卓】乗数定数計算の優位性

 《電卓に強くなる》気賀康夫著・講談社ブルーバックス(昭和52年第1刷・昭和63年17刷)に掲載されている公式が十分に活用できる理想の電卓は、次のようになっている。

電卓
■平行根計算
 通常の電卓にはついている。まれに多機能化またはユニバーサル電卓の一部に省かれたものがある。
入力計算式
 算式通り加算器式か。優劣はないと本文中にあるが、加算器式はバツ印がついている。
 本が書かれた当時の昭和52年ごろは、昭和40年代製造された電卓が現役稼動していたから出したと思われる。算式通りの電卓が多く作られだしたのは昭和40年代後半頃。それ以前は加算器式中心。6桁のカシオミニ最初のモデルも加算器式だった。(写真下)

CASIO mini

■定数計算機能
 乗算はかける部分。除算は割られる部分。加算は足す部分。減算は引かれる部分数値・演算子が一時記憶される。同じ数値、同じ四則演算をすると記憶した数値で計算できる。市販されている算式通りの操作方法を図で示す。※カシオは若干操作が違う。

数式 操作
+1=2
+2=3
+3=4

1 + 1 =

2 =
3 =

4-=2
5-=3
6-=4

4 ー 2 =
5 =

6 =

×6=30
×7=35
5 × 6 =
7 =
72÷=9
80÷=10

7 2 ÷ 8 =

8 0 =

また、計算する一方を省略すると冪乗、逆数、カウンタの使い方ができる。

数式 操作
べき乗
2の2乗
2の3乗

操作方法
2 × =
2 × = =

逆数
2のマイナス1乗
2のマイナス2乗
操作方法
2 ÷ =
2 ÷ = =
加算カウンタ
1から始める
操作方法
0 + 1 =・・・・・=
減算カウンタ
1000からはじめる
操作方法
1 0 0 0 ー 1 =・・・=

 乗算はかける部分の数値・演算子が記憶されるようにプログラミングされている。同書は、かけられる部分の記憶が優秀であり、前者の定数計算機能電卓は能力がはっきりと劣ると記述している。
 2×5=の後、更に=を押すと、先ほど出た答え10を自動入力から記憶一時記憶している×2演算10×2=20と導く。これが日本で売られているほぼすべての算式通り電卓の乗算定数機能である。
 優秀とされるのは、2×5=の次にを押すと、一時記憶している×5を呼び出し、10×5=50にするのだという。この方式の電卓は市販の現行モデルでは見かけない。
 理由としては次の計算をあげている。
 5×5×5×5×3×3×3×3×3=5の4乗×3の5乗=151,875
 の計算の時に、優秀とされる電卓は、
 5×===×3===== で求められる。×3が記憶できないから一般の電卓はできないと説明している。この操作でやってみたところ151,875とは出なかった。×を押した時点で、5の4乗である625と演算子×が一時記憶され、3×625の5乗を計算したことになる。(答えは約2.861×10の14乗)

 数式通り入力関数電卓ではこのような問題は発生しない。数式通り入れれば151,875が求まる。

 この場合、一時記憶している内容を交換してあげれば良い。関数電卓ではXY変換などと言われているレジスタ交換を使う。市販の電卓では一部を除いて残念ながらない。
 強いてあげれば、次の操作をすれば同じ結果が出る。
 (MC)5×====M+3×=====×MR=
 5の4乗をメモリに格納し、3の5乗を計算し、先ほど記憶させたM+を呼び出したものを掛け合わせる。
 中国製ノーブランド電卓、キヤノンの旧版モデルの一部に、RVまたはEXキーをついたのがある。リバースキー(反転)またはエクスチェンジキー(交換)と呼ばれている。その例を挙げる。

 

ヒロテック ND-995.jpg ヒロテック ND-995EX.jpg
■ヒロテック ND-995
 ここにあるEXキーがレジスタ交換の働きを持つ。あまり使わない機能のため市販の電卓には見られないが、あると意外に使える機能である。この本に取り上げられていた優秀電卓に一歩近いモデルとなる。
 電卓の計算も奥深いものがある一端を垣間見た。

2011-12-06

【ダイソー】100円13桁そろばん

 ダイソーもそろばんを幾種類か出している。最初にみたのは工芸品の分類で出しており、木でできていた。ただし、珠の滑りがいまいちだった。珠と軸それに枠をプラスチックに変更し、11桁と13桁の二種類を販売している。 ダイソーそろばん

 写真は13桁モデル。キャンドゥ11桁そろばんの作りが似ている。珠を茶色に変更している。

ダイソーそろばん

 珠の滑り・止まりも100円としては良い出来。十分使用に耐えられる。そろばんは、電卓と違い故障せず長く使える。暗算の力もつく。100円そろばんでなくとも上等なそろばんを1丁持っておいても損はない。

2011-12-01

【カシオ】fx-373ESテストモード スライドショー


YouTube: CASIO fx-373ES TEST MODE

 カシオ関数電卓《fx-373ES》にテストモード操作をスライドショーをにしてみました。ご覧ください。

2011-11-30

【カシオ関数電卓】テストモード

 YouTubeの動画を見ていたところカシオ関数電卓に《テストモード》(英文)の操作法が掲載されていた。釣り動画、合成、不鮮明など多かったが、以下の方法でテストモードを行う。

1)ON,SHIFT,7を同時に押す。すると、
例:fx-373ES フルドットマトリクス液晶
DIAGNOSTIC
Press AC

例:fx-290 2行表示 上:ドットマトリクス 下:7セグメント 
DIAGNOSTIC
AC

が、5秒表示される。何も操作しないとこのモードは終了する。

 5秒以内にを押したあと、SHIFTを押していく。画面表示試験に入る。(5画面)

※fx-290の例を写真で示す。

1回目

2011-11-30 22:00:54

2回目

2011-11-30 22:00:54

3回目

2011-11-30 22:00:54 

4回目

2011-11-30 22:00:54

5回目

2011-11-30 22:00:54

 次はROMバージョン等が表示される。同時にメモリテストも行なっている。

2011-11-30 22:00:54

 次にACを押す。画面濃淡試験が表示される。REPLAYボタンの左右を押せば濃淡調節ができる。

2011-11-30 22:00:54

 中央部の数字は16進数表示00~1F32段階の調節ができる。次にACを押し、最終試験に入る。

2011-11-30 22:00:54

 00と表示されたら、ON以外のキー(押すとテストモードが解除される)を左から右、上から下へ押していく。最後の=キー(49)まで行くとテスト終了する。 2011-11-30 22:00:54

ACを押して終わる。市販されているカシオの関数電卓のほとんどのモデルができると思われるその他に英文で裏モードを紹介動画は、ゲーム画面を合成したものも多く信憑性に欠ける。実際に操作して出来たものをあげた。

 

【電卓】Best of Dentaku 2011

 今年(平成23年)発表した電卓から、独断と偏見で選んだ電卓を《ベストオブ電卓2011》として発表したい。

2011-11-30 15:12:41

 今回選んだのは、カシオ ツイン液晶電卓ミエミエくん(写真はJV-220W-N)、シャープ 関数電卓 EL-501J の2機種である。

■カシオ ツイン液晶電卓 ミエミエくん

2011-11-30 15:16:56

 写真はJV-220W-Nを挙げた。オープン価格、電器店で2480円で購入した。他に、デスクタイプDV-220W-N ミニジャストタイプMV-220-Wの3機種が販売されている。特徴はカシオのウェブサイトから引用すると、

ミエミエくん.jpg

液晶表示を2つ設けている点である。過去複数行の液晶・蛍光管表示、デジタル時計をつけて液晶表示を2つは見た。小さいサブディスプレイをつけて、計算、税額表示、検算、億万表示をできるようにした点が新しい。
 その働きからメモリの内容を見える化したものだ。ゆえにM+ M- MR MCのメモリ操作キーがない。」「」がその代わりとなる。メモリ内容を表示するのはあったが、計算までできる点が秀逸検算の用途に大いに活躍できそうだ。
 億万表示キヤノン電卓のお家芸。カシオがつけるのは過去、キヤノンが昭和50年代に《千万単位》の電卓が好評を得てから出して以来。機能はキヤノンのそれと若干相違している。
【相違点】
1)億万キーを押下時の動作。
 キヤノン 億 1oooooooo  万 1oooo
 カシオ  無反応 数字を入れてから押す。
2)億万キーを数字を入れてから複数回押した後の動作。
 キヤノン 万を2回押すと、0が8個表示。 億万を押すとオーバーフロー。
 カシオ  整数は1回のみ有効。小数点キーを押した後はキヤノンと同じ動作。

■シャープ 関数電卓 ピタゴラス EL-501J

2011-11-30 15:16:56

 シャープの低価格帯関数電卓EL-501Eのマイナーチェンジモデルとは思えないスマートカード様のデザイン、EL-509Jにおいては、ブラック・オレンジ・グリーンと3色から選べる。久々の目のつけどころがシャープな電卓を出した。
 紹介する電卓は電器店で980円で購入できるモデル。黒光りで高級感を出し、キーも押しやすい。2進数、8進数、16進数変換はシャープのモデルが手軽。入力方式は数式通り入力とは違い、従来どおり。68関数・機能でも十分使用に耐えられ、かっこ良い。低価格でここまでするかというサービス精神をたたえたい。

2011-11-28

【プログラム】日本語版プログラム電卓を考えてみる。

 写真は市販向けに販売されたカシオ学習用電卓《NU-50》。

 

分数入力ができる電卓。1「」2「分の」3の入力ができる。平成22年10月22日号《日本版RPN電卓もどきを考えてみる》を発展させて、日本語版プログラム電卓を考えてみたい。プログラムはCOBOLを少しと8ビット時代のBASICこれまた少し。ド素人の戯言と一笑に付されても構わない。

■使う文字
 小学生から使えるように、ひらがな・カタカナを基本に使う。
使う単語(基本単語)
・はじめ おわり
・たす ひく かける わる
・は と を の に で も 
・それから それぞれ から まで ずつ ぶんの
・ふやす へらす ひとしい より おおきい ちいさい じゅん(順番)
 いじょう いか みまん ふくむ ふくまない
・、(区切り)。(文の終了)
四則演算編
1+1=    1  1  たす 。
1+2-3=  1  2  たす それから 3  ひく 。
(1+2)×3= 1  2  たす それから 3  かける 。
(1+2)×(3+4)= 1  2  3  4 たす それから かける 。
1+2+3+4+5=  1 から 5 まで 1 ずつ ふやし それぞれ たす 。
1/3+2/3=  3 ぶんの 1  3 ぶんの 2 を たす 。 
関数計算編
√2  2  へいほうこん 
3^2 3  2 じょう 。
2√3  2  3  へいほうこん 。

■代入編

(もじれつ)  5 を たす 。 
応用計算編
100×X+50×X+10×X
(1) 100  X
     50  X
     10  X
  それぞれ かけて たす 。 

 

(2) 1005010  
    それぞれ X  かけて たす 。

 次は、プログラム例を考えてみたい。

2011-11-27

【中国】KADIO電卓~莆田力誠電子有限公司

 

関数電卓マニアの部屋を読んでいたところ、KADIOの関数電卓の写真が。その販売リンクまで貼られていた。そのサイトに飛ぶ。 putian.jpg

 《莆田力誠電子有限公司PUTIAN POWER&HONESTY ELECTRONICS CO.,LTD.福建省にある会社のようだ。この中に100円ショップで見られるTAKSUNブランド電卓とKADIOiSA登録商標として出ている。
 この商品一覧に数種類のKADIOブランドの電卓・時計が。まるであのCASIOのパクリのような名称。電卓もカシオの関数電卓、ミランの電卓のようなデザインもある。

kd1005.jpg

http://www.pnhcn.com/chinese/product_info.asp?ArticleID=326

 これがカード型関数電卓《KD-1005》の紹介。10桁56関数。電源はボタン電池である。大きさは、87×57ミリ、厚さ7ミリの関数電卓である。これをダイソー・キャンドゥが輸入して105円か210円で販売したら日本メーカは脅威になる恐れもある。KD-1006は、100円ショップのフタ付きポケット電卓と同じ作りである。日本の関数電卓にはない時計付き関数電卓もある。
 薄型関数電卓はこのメーカしか記憶がない。中国もブランドを真似しながら日本にはないものを作ってくる。侮れない会社といえる。迎え撃つ日本メーカはどんな斬新なものを出すか中国のメーカに甘んじるか今後も注目していきたい。

2011-11-17

【保険】六捨七入の計算

 保険を契約するとき、《保険年齢》というのがある。
例えば
15歳 0月~ 6月までが15歳
15歳 7月~11月までを16歳
とする。《六捨七入》とも言われる。

 今は携帯用端末機などで簡単。それがないとき、電卓で計算する方法がこの本。

写真

 《電卓に強くなる》気賀康夫著・講談社ブルーバックス(昭和52年第1刷・昭和63年17刷)。の最終ページに保険年齢を求める公式が掲載されている。

写真

 計算方法は、

計算日ー生年月日+0.94

となっている。
 本の例は、
計算日:昭和54年 6月 5日→54.0605
誕生日:昭和 3年 3月 2日→ 3.0302

に置き換えて計算する。
 54.0605-3.0302+0.94 計算するとこうなる。

写真

 この場合、51.9703の答えを得るので、小数部分を切り捨て、51歳になる。
 電卓に小数点桁指定、四捨五入などの端数処理スイッチがある電卓は、小数点桁を0、端数処理をCUT(切り捨て)に合わせてもよい。※後述の例外処理には気をつける。

写真写真

 写真のようにスイッチをあわせて同じ計算をすると。51歳が得られる。

写真

 計算日は、昭和時代に書かれたので、昭和生まれの人が、平成に入って計算する場合は、西暦に換算して計算しても同じ結果が得られる。換算するのが面倒なときは、昭和生まれの人は、上の公式を次のように改変する。

計算日+63ー生年月日+0.94

計算日:平成23年 6月 5日→23.0605
誕生日:昭和 3年 3月 2日→ 3.0302 

 

23.0605+63-3.0302を計算すると、83.9703と得られるので、83歳と読み取る。
 この計算には例外処理がある。

写真
 

小数部分が、0.8以上0.88未満は、整数部分から1を引くとある。
 これは7月2日から12月31日まで生まれた人が当てはまる。
計算例を挙げる。
計算日:平成23年 1月 1日→23.0101
誕生日:平成 8年 7月 2日→ 8.0702

 答えは14.8799例外処理に当てはまる。
 この例では、
 1月2日 14歳7月
 1月1日 14歳6月

となり、14歳と読み取らないと思わぬ間違いとなる。
 桁指定、端数処理スイッチがある電卓はこのようにする。

写真写真
 

桁指定2、端数処理はCUT(切り捨て)にして求める。こちらで求めるのが無難である。

日刊NANZO:平成23年11月 9日号より 

2011-11-03

【裏技】電卓の裏技を検証する。

 YouTubeの動画の中に、電卓電源断の方法を掲載していたのを見つけた。

calcoff.jpg


YouTube: 電卓の電源の切り方;平成22年12月 3日アップロード

 どの電卓でもできるはずと説明があった。

 方法は、
 1)ACボタンを押しながら×・÷キーを同時に押す。
 2)その状態からACボタンから指を外す。


 これで電源断になるという。動画で掲載されている電卓は、100円ショップなどの低価格帯中国製8桁1メモリ。
 試しにキャンドゥ100円電卓No.33943で行った。

 

 この電卓では電源が切れた。太陽電池・電池兼用廉価版電卓にはOFFはなく、自動的に切れるように設計されている。電源切れる方法がないのかと思ったのか、それとも偶然見つけたのかは定かでない。

 この現象が起きるのは、100円ショップ電卓か廉価版中国製太陽電池・電池兼用電卓で起きる。大量生産された電卓用マイコンが様々な外観に変えて普及していることがわかる。なお、100円ショップの乾電池式のみの電卓では発生しないのもある。


【平成23年11月 4日追記】

 対象の電卓は、電源オンの状態で、×・÷を同時に押しながら、ACを押す電源が切れる。

2011-10-29

【電子メモ】シャープPA-300D 電卓20周年記念モデル 続編

 PA-300Dと現在所有しているのは、記憶容量を4キロバイトに増やし外装を一部変えたPA-301D(写真)である。

 シャープの電子メモは、このあと、カード電卓タイプと、電子手帳の2つに別れる。型番は同じ《PA》から始まる。PA-300Dの入力方式は、電子手帳に採用され、カードタイプのほとんどはケータイのテンキー入力になる。その最初のタイプのひとつが、PA-150(写真)である。この機種は英数文字のみだが、その後の機種はカナ文字を扱え《電子カナメモ》という名称に進化する。

 このPA-150から、電話帳とデータ機能が同一となる。また、書込・読込スイッチは廃止されている。
 データ機能は、名称を例えば1インチと入れ、数字欄2.54記憶させておけば、それを表示させ演算キーを押せば計算用の数値として入力される。レート換算の記憶もできる。電卓のメモリのように、先に数値を入力して、後から記憶させたメモリを呼び出して計算(RM メモリリコール)はできない
 PA-150以降は、数字記憶部分ハイフンが入っていない小数点を含んだデータ計算用に用いることができる。

 PA-300D,301の底面に、ケーブルを接続できる端子がある。これは記憶したデータをパソコンと相互に転送させるためのもの。パソコンでデータ管理が出来る。ただし、転送できたのはシャープ製のMZ-1500。説明書にはこのようにある。

 型番はMZ-1E25。価格は資料によれば、9800円。このインターフェイスを利用して活用していた人はいたのだろうか。

2011-10-27

【電子メモ】シャープPA-300D 電卓20周年記念モデル

 昭和50年代終わりから電卓は薄型・高機能化を標榜していく。この中で電卓20周年記念モデルと思われる電子メモ・ポケットデータベース《PA-300D》を紹介する。

 手帳型タイプで表紙も高級感あふれている。20周年記念モデルの理由は、20デザインしたシールを貼っていることで判断される。記憶の範囲だが、もう一つ卓上カレンダー型のモデルもあった。(型番不詳)


■20周年記念ロゴ

 電子メモは、カナ・アルファベット・数字のみの電話帳から、漢字が扱える電子手帳へ進化し、ケータイの電話帳機能に吸収された。この当時は電卓を高機能化する流れの一つである。

 このタイプは次にカード電卓型に形を変え、シャープは《電子カナメモ》という名称でたくさんのモデルが出た。スケジュール管理を皮切りにそれ時計を付け連動させ、表示行数を増やし、漢字まで扱えるとバリエーションに富んでいた。

 入力方式は、カナ文字はローマ字入力。濁点・半濁点は専用のキーを押し、アルファベットは、刻印されているキーを押す。B~Zと書いているキーは、直接刻印されている以外の文字を入れる。数字はそのままテンキーを押す。

 このローマ字の入力法はキーレイアウトを変えて、その後のシャープ電子手帳の入力方式となった。

 記録できるメモは、TEL=電話帳 DATA=数字メモ CAL=電卓である。データを登録する場合は、スライドスイッチ書込検索・表示する場合は、読出にスイッチを入れる。それぞれのモード画面を示す。

【電話帳】



【データ】



【電卓】



 画面構成は、5×7ドットマトリクス12桁×2行。電卓は10桁1メモリ。1行目は項目名・名前等。2行目は数字表示領域になっている。
 記憶容量は、ユーザエリア1856バイト。1レコードあたり、1行目80文字。2行目数字80桁。

 貴重なマシンなので大切に保管して行こうと考えている。

2011-10-13

【カシオ】電子文具の登録漢字

 カシオが販売する《電子文具》。過去は電子手帳、今はネームランド。
 漢字かな英字それに多彩な絵文字。では漢字はどれだけ搭載されているのだろうか。JIS第1水準を基本に5タイプある。

1,第2水準 3,390字完全に収録
 カレイド(高級電子手帳),ネームランド高級機種,ポストランド(後期版)

2,第2水準 3,390字収録 ただし 使えるのは1,453字
 最後期電子手帳。これは国語辞典を搭載したことによる。

3,第2水準 1,453字
 高級電子手帳 DKー700もこのタイプ

【写真】DKー700

4,第2水準が1,201字
 廉価版ネームランド,CDタイトルプリンタ,ポストランド(はがきプリンタ)

5,第2水準が10字~300字程度
 初期の電子手帳・ポータブルワープロ

 メモリが高かった時代、いかに名前入力に困らないような選定をしていたかの跡がわかる。

2011-10-05

【電子手帳】カシオDK-700

 往年のモバイル機器《電子手帳》。携帯電話・スマートフォンの電話帳・スケジュール機能に取り込まれ、現在は商品として存在しない。

 

2011-10-05 13:36:43

CASIO DK-700外観
 

【諸元】
電 源 単三乾電池2本(動作用) CR2032(メモリ保護用)
メモリ 32KB(データ保存用 27366バイト)
字 種 漢字 JIS第1水準 第2水準のうち1453字。全角 ひらがな・カタカナ等
レコード 1レコード 最大256バイト(電話帳・メモ帳)
外部接続 専用ケーブル(SB-62)で他のカシオ電子手帳・PC、ワープロと交換。
電卓機能 12桁 2メモリ(うち1つは総和メモリ)

キーボードをご覧いただこう。
2011-10-05 13:42:14
DK-700入力部
 
 電子手帳というより、卓上電子メモ帳といっていい作りである。画面は、16ドットの文字が12桁×3行。192×48ドットの白黒液晶である。電卓は今は珍しいゴムキー。早打ち機能で事務用に耐えられる。
dis_tel0.jpg
電話帳の開始画面

 電話帳のイメージ画面を示す。当時の取扱説明書では、名前4字、電話番号はハイフォン2字入りで12桁、その他メモなど約50バイト程度を、すべてこのモードで埋めると約560人分入ると説明されている。

 

tel_1.jpg

 データ入力画面のイメージを示す。カシオ電子手帳は、シャープ電子手帳と違い、データIN/OUTキーを押し、INの表示を出してメモリに書きこむ。検索と登録をスイッチ切替方式の名残かは不明。IN表示をわすれても入力項目が表示されないのでわかるようになっている。

tel_2.jpg

 かな漢字変換の例を示す。単文節変換、DK-700の変換学習機能はメモリの制約(コストダウンのたまものか)と思われ省かれている。大量の文書処理を要しないとしても結構しんどい。

tel_3.jpg

 今でも電話番号、簡単な備忘録、スケジュール機能(未時計機能)に記念日などを記憶させている。もちろん一番使うのは電卓である。購入からまもなく20年。以前取り上げたHW-955(カシオポータブルワープロ;故障によりリサイクル処分)に次ぐ付き合いが長い電子機器となった。

 電卓型でその機能が良かったのが、長いつきあいになった理由の一つかと思われる。動く限り使っていきたい。

2011-03-15

【東芝Rupo】ワープロ自然言語《自在流》

 ワープロ専用機を製造したメーカーは、様々なアプリケーションソフトを販売していた。ゲームソフトから、PCの機能に近づけた実用ソフトまで。
 今回は東芝Rupo用に販売された《ワープロ自然言語『自在流』》(昭和63年)日本ビジネスオートメーション(現:東芝情報システム)の紹介を。ネットオークションでかなり以前1000円程度で購入したソフトであった。残念ながら所有していたRupoではまったく起動しなかった(暴走した)ので、お蔵入りとなっていた。

J0
■自在流のパッケージと取扱説明書

 対応するRupoが見つかったのでようやく動かしてみる機会ができた。対応する機種は、JW90F/90FII/90F/90H/100E/100F。昭和末期から平成にかけて販売された機種で動く。動かした機種はJW100E。CRT(ブラウン管)タイプのワープロ専用機である。

 ソフトは2DDタイプのFD2枚。システムFDと、プログラムソースが入った文書FD。起動方法は、システムFDを装填して電源を入れる。

J1
■システムFD(左)プログラムソース文書FD

 起動が成功しても、タイトル画面などはでず、文書作成画面が表示される。画面をよく見ると改頁マークが文頭にある。
J2
■初期画面 1行1桁目に改頁マークが表示されている。

 2ページ目を見ると、
*****手順リスト*****
*****リスト終了*****

J4
■2頁以降にプログラムソースを記述する。

の文字列が出てくる。プログラムソースはここに記述する。ソースは日本語で記述し、行番号の概念はなし。実行はインタプリタ形式である。自然言語だから、普通に文書書けばプログラムソースになるという甘い期待は、ソースリストを見ると違うことが分かる。

J3
■説明書にかかれたソースリスト

 プログラムソースの作成は、システム起動中に普通のワープロ操作をすると手順が記録される、いわゆる操作手順記憶(説明書では無意識プログラミング)と、備えられた命令を使って命令文を加えて組み合わせる方式。オフィス製品(MS-EXCELなど)に備わったマクロ機能と言えばピンとくる。ソースの命令が日本語か、英語の違いである。

 サンプルプログラムの中から占いプログラムのリストを呼び出して実行させて見た。
J6
■サンプルプログラム 占いのソース
J5
■占い起動画面
J7
■占い 生年月日入力画面

 

独特な記号表現などで、BASIC,Cもしくはその他の言語になれた人は面食らう仕様。Rupoのみの処理系で動けばよいだけなので、汎用性は持たせていないのであろう。凡(おおよ)そ自然言語の意味とはかけ離れている。

 このマクロ言語は、システムを直接触る・通信機能はなし。グラフィック機能はワープロの機能を使えばある程度可能ではある。ゲームは作成できるとしても、ゲーム機のような動作は期待しないのがよい。
 ワープロの操作手順を起動して自動実行するアプリケーションソフトである。着想は素晴らしいが、当時の販売価格が3万円。(註)オプションでBASIC言語が走るワープロ専用機も存在した。

 
カタログを読んで、ワープロをPC以上にできるぞと飛びついた人はどれだけいるのであろうか。取扱説明書には既存のプログラム言語、PC-98でも似たソフトよりも高機能と自賛していた。
 本当に《販売できるレベルまで極めた》人がいたのだろうか。いるのであればこのマクロ言語の改良版が存在していたはず。

 

その後の機種のオプションラインナップから消えている。事実その後作られた32ビットCPU搭載モデルではまったく起動しない。よって、売れずにV1.0もしくは小さなマイナーチェンジで終了していると思われる。製作者が期待する販売、自然言語マニアはいたのだろうか。ぜひ、このマクロ言語で開発をされた方は連絡を請う。

2011-03-01

【シャープ】MZ-80K BASIC解説書

 シャープがパソコン事業から撤退は、かつてのNEC,富士通、シャープの《パソコン御三家》の時代にパソコンを知った世代に取って、歴史の流れ、それに驚きと寂寞を感じる。
 その黎明期にあたるのが、《MZシリーズ》である。懇意にしていた個人経営の電器店が店じまいするときにいただいた、MZ−80K BASIC解説書の表紙をご覧いただこう。


MZ-80K BASIC解説書(1978)

 昭和53年に198,000円で発売されたセミキットモデル。それぞれのパーツを組み立てれば完成するパソコン。説明書によれば、一部ハンダつけの作業を伴う。

 CPU Z-80 ROM 4KB RAM 20KB(標準)。筐体に10型モノクロディスプレイとデータレコーダがあるオールインワンタイプのパソコン。この数年前、ワンボードマイコン(例:NEC TK-80)が売り出され、マイコンへの関心が高くなっていた。
 組み立てなのは、ワンボードマイコンがハンダごてを使って基盤から作っていく名残りで、作りながらコンピュータの仕組みも知ろうという思いがあったと思われる。

MZ-80K BASIC解説書(1978)

 オーディオ・アマチュア無線機を作ったり改良したりした人には難なくでき、魅力的な商品。今ではパソコンを《キットを組んで作った》と若い人に言っても理解できないだろう。

 手元にあるBASIC解説書はイラストを多用し、こういうときはこんなコマンドを使ってプログラムするという読み物形式なっている。パソコンの黎明期、個人向けにプログラミングは楽しいを分からせるために、試行錯誤で解説書を作ったあとが伺える。

 個性的なX1,X68000等の名機を生みだしパソコンをだしたシャープの1980年代は、今とは違うパソコンへの興味と憧れがあった。これからは、アンドロイド端末でかつての御三家の勢いを見せてほしい。撤退の報を訊いて感じたことである。


【追記】
 パソコン・ワープロ専用機を含めた取扱説明書は、メーカーにも残っていない場合もあり、体系的に保管・分類をしていく図書館の存在が必要かと思われます。コンピュータの歴史を知る上で、実機以上に紙の資料は重要であります。

2011-02-24

【シャープ】コラボ電卓

 シャープが2月から3月にかけて新発売する《コラボ電卓 》。
 ・トンボ鉛筆の消しゴム《MONO》デザインを基調とした、2月25日発売開始の《MONO電卓》。オープン価格。楽天市場で880〜1344円程度で販売される。

 ・バンダイとの共同開発商品。《新世紀エヴァンゲリヲン・けいおん!!・島耕作電卓》。いずれも人気があり知名度が高いブランドを使ったキャラクタ電卓を投入する。
Screenshot

http://www.sharp.co.jp/calc/lineup/collabo.html

 

機能面は大手メーカーも出し切ったようで、主力は、デザイン電卓などの色、形で個性を引き出す事務用品に主力をむけている。

 MONO電卓の配色とデザインは机に置くと、際立つアクセントとなりえる。電卓にもれなくMONO消しゴムがついてくる。気の利いたサービスである。その他、キャラクタ電卓もファンの購買意欲をかきたてるデザイン。こちらもストラップがついてくる。おまけをつける目の付け所はシャープである。


2011-02-20

【カシオ】中国には《カシオ杯》なる、電卓利用競技会がある。

 

《カシオ杯》と聞けばゴルフ・オープンを連想する。fx-20CGの中国語版をカシオ中国向けサイトで見ていると、企業の宣伝販売活動にせよ、学生向けの電卓活用発表会が中国の各都市の教育委員会のような組織の主催で行われている。ウェブサイトの一部を引用する。(註:記事作者も中国語は分からず漢字から推定しているので不正確かな部分がある。ご容赦を)

Screenshot4

http://www.casio.com.cn/product/cal/news/19029.html

 

 正式名称は《卡西欧杯”2010年全国高中数学图形计算器应用能力联赛颁奖会》(要:中国語フォント)。意味は《カシオ杯 2010年全国高校数学グラフィック関数電卓応用総合競技会表彰式》と思われる。記事の写真から判断した。

 記事は平成22年11月30日付。競技会は同年11月7日に天津市で行われている。中国語が分かれば詳しく解説したいが分からないので避ける。

 fx-CG20の学校現場の活用事例も発表されている。パソコンがかなりの度合い普及している中国だが、政府機関レベルで手軽な理数系教材である関数電卓を電卓メーカーのタイトルをつけて競わせ理数系を強くさせる取り組みは、お家芸である日本の先端技術・ものづくりを将来脅かす存在。

 日本でこの機種が発売されるころは、学習用からゲームまで作られてしまい完全に中国に遅れを取る。性能はポケットコンピュータもしくは一世代前のパソコンを上回る。企業も12億の市場だから満を持して売り出し、教育機関とタイアップ。日本では、パクリ大国・支那だ特定アジア、売国奴だとネット右翼が力を持ち始めている間に、着実に日本のお家芸を追い越そうと躍起だ。

 仮に追い越された場合、過去の冊封体制のような態度が予想される。平たく言えば、中国は日本に傲慢になるだけだ。
 利益優先、シェア争いも企業活動の一つ。ここは、それを超えて、理数系強化(受験だけの数学・各国との成績競争は無意味)に本腰になろう

 スーパーコンピュータに数百億かけるより、いつでもどこでも使える、かつ日本人やさしい日本語表示の関数電卓を教育現場・実用に投入するのが、得策ではないのか。税金の使い方はもっと有効にしよう。次の世代の日本のために。

2011-02-18

【カシオ数式自然表示電卓】テーブル機能活用事例集

 カシオ《数式自然表示電卓》。現在主力の関数電卓。数式どおりに入力できる電卓。その例を挙げる。


■カシオ fx-373ES

 電気店で2000~3000円程度で購入できるモデル。このほかに、あと1000円ほど出せば太陽電池つきと関数・機能がそれよりあるモデルが手に入る。

 この中のテーブル機能を使って、早く便利に表を作ってみる。
 例として、摂氏から華氏の温度換算表を作る。
 公式は、9/5×摂氏+32で求まる。この摂氏の部分をに置き換え、電卓に入力する。条件は摂氏0度~100度、10度おきの華氏換算表とする。

  MODEキーを押して、TABLEを数字で選ぶ。(このモデルは6番)

 テーブル機能を選ぶと画面に、《f(X)=》の文字が表示され数式入力を促す。先ほどの摂氏華氏換算の数式を入力する。摂氏の部分は必ずで入力する。その他の変数メモリは入力しても目的の結果が出てこない。
 入力が終わったら《》を押す。

  今回は0度から100度の10度刻みの換算表を作る。数式を入力後、《Start?》の表示が示されるので、を入力して《=》。



 100度まで換算表なので、《End?》が表示されたら、100を入力する。ここまでできたらあと一息。10度刻みの数値を入力する。


 画面に、《Step?》が表示される。この時、10度刻み10を入力する。ここまで入力が終われば《=》を押せば、数表が完成する。BASICのFOR-STEP-NEXTの動きと同じ。

■完成した数表(摂氏→華氏換算表 0〜100 10度刻み)

 Step?に入力する数値を変えると、様々な換算表が作れる。ただし、Step?で計算できる範囲は30件まで。(※この例だと0度から1度刻み作るならば29度まで)それを超えるとエラーがでるので範囲内で数表を作成する。

 この他、様々な範囲の数表を作成できる。その例を挙げる。

 年利0.04%半年複利の定期預金の元利合計計算の作成例。
 その他、ガソリンの値段の換算表(f(X)=1リットルあたりの値段×X)を作ってみるなど応用例がたくさんある。関数電卓は、技術者・大学教育用のみだと敬遠してはもったいない。手元にパソコン(表計算)がなくても簡単な数表・換算表が手軽に作れる。
 こんな便利な機能を一部の人だけが使うのはもったいない。電卓メーカーも無味乾燥な説明書の他に、活用事例集を別売りでもいいからつけて欲しい。

 

2011-02-10

【そろばん】キャンドゥ100円そろばん

 100円ショップといえば、ダイソー・キャンドゥが真っ先に浮かぶ。こんどはキャンドゥ100円そろばんを見つけて購入。中国製。


【写真】包装した状態 
(縦 約60mm 横 約178mm(最長部)枠の高さ 約15mm)

【写真】そろばん全体像

 珠・枠・梁はポリプロピレン、桁の軸は竹。11桁のそろばんで有名メーカーのプラスチック珠の廉価版そろばんと遜色ない。有名メーカーのそれは13桁程度で1500円程度で販売されている。

 珠のすべりとはじき感は申し分ない。ただし、珠の止まり・安定はやはり100円だなと思う点も。箱の裏にはそろばんの使い方と、説明が書いてある。使い慣れた人なら読まなくても分かっている項目。

【写真】そろばんの説明書の一部(包装箱の裏側)

 11桁なので加減算に最適である。そろばんのもう一つの使い方は、定規が手元にないときに任意の直線を引くのに便利である。電卓にも定規と合体した製品以外は線を引くのは難しい。

 珠算は、鍛錬を積むほど、指の運動、暗算能力も付きいいことばかり。電卓が1人1台持てる時代になり、事務作業の最前線からそろばんは第一線を引いた。十進数の計算を効率よく行え、操作性をあげるために珠を改良を加えた。日本人の創意工夫ぶりが見て取れる。

 子どもの時、珠算をはじめとした計算機に関心を抱き、そろばんを2年間習った経験がある。足し算引き算は思い出せても、乗除算を忘れてしまった。(桁数が大きい乗除算は、珠算・暗算を極めないと電卓が早くて確実)11桁なら加減算をするのに十分な桁数。軽くて小さいので久しぶり珠算にはまってみようと考えている。


2011-02-01

【関数電卓】シチズン SRP-280Q

 シチズンの関数電卓《SRP-280Q》を購入した。中国製。通信販売で1980円で取り寄せとなった。


【写真】シチズンSRP-280Q

 2行表示の数式どおり入力関数電卓。10桁+2桁(指数表示)。他社の同様な関数電卓と遜色はない。外装に《46関数74ステッププログラミングの高級タイプ》の印刷がある。プログラミングは、数式記憶機能のことである。

 表示10桁。内部では24桁の演算を行っている。精度をあげるためと考えられる。これほど内部演算の桁数が多いのはシチズンの関数電卓のみである。次に多いのはキヤノンの18桁の機種、その他は13~15桁が多い。

 メモリは、A,B,C,X,Y,X1,X2の変数メモリとMの独立メモリ8本と、数式記憶用のPROGが1本備わっている。変数メモリの入力はカシオ・シャープの現行モデルとは違っている。カシオの場合は、STOを押して変数メモリのアルファベットを押して格納する。

 シチズンのこの関数電卓は、計算結果または、数字を入れた後、SAVEを押してメモリ一覧を表示させ、カーソルキーで任意のメモリを選んでENTERを押す。計算結果を試しにAを格納させた結果を示す。

 計算結果をメモリに格納すると、Ans→変数メモリと表示される。数式記憶機能はP/V RCLキーを使って変数メモリと数式を入力する。作成した数式は、SAVEキーを押し、カーソルでPROGを選びENTERを押して記憶させる。
 それを利用するときは、P/V RCLキーを押し、PROGを選び数式を呼び出しカーソルキーのを押すと変数入力表示がでる。大手メーカーとは違った操作が味わえる。

 シチズンは、ナチュフェイスという個性的な液晶表示を使った電卓を送ったりと侮れないメーカーではある。関数電卓も然りだった。ただし、説明書が分かりづらく、日本語の表現が妙である。日本語をある程度知っている中国人が書いたように見受けられる。

 少ないスペースとしても、少し工夫を。日本で売るのだから、校正もしっかりしてほしい。個性的な関数電卓なのに残念である。

2011-01-29

【プログラム】プログラム関数電卓とポケコンの計算競争。

 プログラム関数電卓と、むかし懐かしのポケットコンピュータで計算をさせてみた。計算内容は、0.00001を1万回足して0.1に表示させるだけの簡単なプログラム。
 使った機種は、
 プログラム関数電卓  カシオ  fx-5800P
   ポケットコンピュータ シャープ PC-G801

  ポケコンは15年近く前にリサイクルショップで売られていたのを購入して、関数電卓の代わりと簡単なBASICプログラムを組んで繰り返し計算させている。

 まずは、ポケコンのプログラムリストから、
10 A=0
20 FOR I=1 TO 10000
30 A=A+0.00001
40 NEXT I
50 PRINT A

 関数電卓のプログラムは、数式を記憶させて、簡単な条件判断をつけたタイプを多々ある。fx-5800Pはこれに、BASICのコマンドに似せ、簡単な構造化できるように仕様を変更している。BASICライクとカタログにはあったが、それとは似つかない言語である。

 プログラムリストをあげる。▲は、関数電卓では形が若干違う。
ClrMemory:For 0.00001→A To 0.1 Step 0.00001:A=A+0.00001:Next:A▲
 行番号が不要な仕様。:でつなげなくても、この様にも記述できる。(EXE)は、関数電卓上では改行マークを示す記号になる。
ClrMemory(EXE)
For 0.00001→A To 0.1 Step 0.00001(EXE)
A=A+0.00001(EXE)
Next(EXE)
A▲(EXE)

 0.1と表示させるまでの時間は、
 fx-5800P   4分08秒
 PC-G801    1分18秒

 

プログラム関数電卓が当時のZ80搭載のポケコンより低速度の結論になる。能力が劣るとは別次元である。それにポケコンは現在学販だけで、その他はネットオークションで探して買う選択だけ。手軽にどこでも簡単なプログラムを組んで繰り返し計算は関数電卓が当面優位だと思われる。



【追記】
 Panasonic FS-A1WX(MSX 2+(Ver3.0)ROM-BASIC;漢字表示設定時)で同じ計算をさせると38秒で答えを表示しました。ただし、クロックアップコマンドで動作速度をあげています。
 ポケコンのプログラムを、次のように書き換えると、fx-5800Pと同程度の時間(4分24秒)で答えを出します。※前出のMSX2+PCは10分43秒。
10 A=0
20 FOR I=1 TO 10000
30 A=A+0.00001
40 PRINT A
50 NEXT I
※40行と50行を入れ替える。

 

答えを表示しながら行う繰り返し計算は3倍以上の時間を要します。

2011-01-27

【加算器式電卓】シャープ CS-2130

 加算器式電卓シャープコンペット《CS−2130》。激安量販店の電卓コーナーで売られていた。1980円。箱も褪色してデッドストックに近かった。日本製。日本製の場合、製造後10年以上経つ電卓の部類に入る。


【写真】SHARP COMPET CS-2130

 太陽電池式の加算器式電卓である。カシオDS−120と作りと大きさもほぼ同じ。シャープのそれはカシオのより厚さが薄い。20ルックスで駆動するという広告シールがはってあった。2メモリ12桁の電卓である。
 DS−120とほぼ性能も同じ使い勝手もよい。名機と書かれていた愛用者のウェブログを見つけたが、使ってみてこの言葉は納得がいく。電卓の重量から考えると、軽くて使いやすい機種を選ぶとするならば、このコンペットを選ぶ。

 DS−120との違いは、GTメモリ選択スイッチ、定数計算指定スイッチが備わっている点。写真を見てみよう。

【写真】機能選択スイッチ群

 Kは定数計算スイッチ。ONにすると、加減算の場合、同じ数字を連続して加減算するとき、加減算キーを押すだけで計算ができる。
 Σは総和メモリ。ONにすると、一般電卓のGTメモリと同じ機能になる。OFFにすると、2メモリ電卓して使用できる。総和メモリはM+ M-の部分(第1メモリ)に自動的に格納される。この場合、独立メモリして使用するには、第2メモリの+Iキーを押して格納する。


【写真】第2メモリ +I R・CIキー

 第2メモリ+Iは加算格納である。メモリ内容を格納するには、サインチェンジ+/−キーを押して負数にして格納する。R・CIは、1回目を押すとメモリ内容の呼び出し、2回目はメモリ内容の消去として機能する。

 

ICキーはアイテムカウント。入力件数が呼び出せる。加算するとカウントアップし、減算するとカウントダウンする。カシオDS−120は、加減算はすべてカウントアップする。どちらが優れているかは計算業務の内容によって変わる。

 機能選択スイッチを、K,Σに合わせると、アイテムカウント以外は、カシオDS−120と同じになる。合わせない場合は、初期の加算器式電卓に近い働きになる。伝票、帳簿の加減算を伴う事務処理にこれらの機種はうってつけだ。繰り返すがシャープ電卓の名機といってよいだろう。


【平成23年11月1日追記】
 この電卓は、どうしても欲しいという方に売却しました。

2011-01-25

【加算式電卓】帳簿・伝票計算に最適~改訂版加算器式電卓

 加算式(または加算器式)電卓。主にプリンタがついた機種が多い。デスクトップ式で手に入る電卓の例を示す。


【写真】CASIO DS-120TW

 特徴は以前取り上げたので、こちらして欲しい。
 おさらいの意味で、最大の違いをあげる。加減算のキーが一般の電卓と表示と機能も違う。一般的な電卓のキーを挙げる。


【写真】CASIO D-250

  加算機式の加減算は、次のようにする。
 【例題】10+20ー30=0
 10 + 20 + 30 ー

 数字を入力してから加減算を指定する方式。10、20をそれぞれ加えて30を引く。と日本語の記述の加減算ができる。これになれると一般の電卓のような、
10 + 20 ー 30 = の操作がもどかしくなってくる。
 帳簿、伝票のように加減算中心の事務作業には加算器式電卓が都合がよい。数字見て、足すか引くかの作業だからだ。

   そろばんの加減法見取算の例を示す。この方式の電卓で威力を発揮する計算だ。数字を入力してから加減算を決めればよい。機会があれば購入して使って見てもよい。

2011-01-15

【カシオ関数電卓】メモリリコール(RCL)の仕様の違い

 関数電卓マニアの部屋 平成19年10月 9日作成の記事に、
 《関数電卓のバグ(メモリRCLとラストアンサーの競合)》の項目を注意深く読んでいた。

 これはカシオ数式どおり入力関数電卓とその仕様を元に作った、他社の関数電卓で、次のような不具合が発生するという。

 カシオ現行モデルの関数電卓は、メモリ(A-F,M,X,Y)に代入する9メモリタイプを装備している。また、計算結果を一時的に記憶しておくアンサーメモリAnsがある。前回の答えをそのまま次の計算に使う場合は、Ansキーを押せばよい。

※Mは一般電卓同じ独立メモリとしても機能する。以前はA-D,M,X,Yの7メモリタイプもあった。

 記事によれば、次の計算をしたときに、期待通りの答えにならないという。引用すると、


1)1+1=               ;1と1の加算 表示 2
2)STO A     ;Aメモリに2を格納
3)2×3=       ;2と3の乗算 表示 6
4)RCL A+1=   ;Aメモリを呼び出し1を加える。


 この手順なら、Aメモリに格納済の2に1を加えて、答えは3となる。これが、7と表示される関数電卓が存在する。

 記事ではバグと結論づけている。2×3=6 それに1を加える演算をしていない。期待通りの答えを出していないから、バグそのもの。

 RCL A と操作後、+1とすると、画面はAns+1と表示される。使用者は、Aメモリを呼び出した数値は一時記憶メモリAnsに記憶されたと誰もが認識する。
 と表示されるタイプは、Ansに記憶された数値は、格納したメモリの数値ではなく、前回計算された2×3の答え6が格納されている仕様。
 わかりやすく言えば、
 一時記憶Ansメモリは、
  前回演算した答えが優先して記憶され、
  RCLで呼び出した数値は無効。

 になる。
 もっとも、途中に計算をはさまずこの様にすると、RCLで呼び出したメモリの内容が格納される。


1)1+1=               ;1と1の加算 表示 2
2)STO A     ;Aメモリに2を格納
3)RCL A+1=   ;Aメモリを呼び出し1を加える。


  これだと、Aメモリに格納された2がAnsメモリに格納されそれに1を加えて3が表示される。
 記事では、Aメモリで言及しているが、A-F,M,X,Yどれでも当てはまる。では、現在手元に保管しているカシオの数式どおり関数電卓で試した結果をあげる。

■7と表示される(前回演算結果が優先)
 fx-290   
 fx-991W 
 fx-3650P
■3と表示される
 fx-373ES
 fx-82ES   
 fx-4800P   
 fx-5800P

 メモリを使用しない計算だけなら、無視してよいバグ。ただ、メモリを呼び出した後、演算キーを操作するとAnsと表示され紛らわしい。特にfx-290は2000円以内で手に入る最新モデル。次回モデルでは完璧に修正してもらいたい。

2011-01-13

【カラフル電卓】カシオMW-C8A

 カシオ計算機から680円で販売されている、ミニ電卓(ミニジャスト電卓)、MW−C8A。まずは全体像から。

 8桁1メモリの手のひらサイズ電卓である。色は桃・青・黄緑・橙色の4機種。かわいい電卓。演算キーは四則演算とパーセント・税計算。一般電卓にあるルートキーは装備なし。

 ルートキーは、家庭で家計簿の集計、簡単な計算。事務の集計作業など、お金の計算には特段用いない。

 カラフル電卓と分類されているこの電卓。かわいく、キータッチもよく使いやすい。価格も680円と手頃なのでおすすめの1台言えよう。

2011-01-10

【学習用電卓】数検 CASICOI JMA

 カシオ《STUDY CAL》(学習用電卓)。型番は不明。マレーシア製。単四乾電池1本で駆動する。

【外観】

  8桁1メモリの電卓に、次の関数機能がついている。

次乗キー
括弧キー 最大3重括弧まで。
逆数キー
乱数発生キー (範囲 0.000~0.999)

 指数表示は、10のマイナス99乗から10の99乗の範囲内。ただし指数入力キーはなし。関数電卓と同等の精度がある。

 「数検」という表示があることから、数学検定用向けに販売された電卓と判断できる。ただし、検索になかなかヒットが見られず電卓の詳細が不明。
 この検定は、財団法人日本数学検定協会が実施している。平成23年4月から検定内容(6級以下の試験区分の簡素化。級の増設。児童・通信数検の廃止)大幅改訂が行われる。電卓の使用は該当ウェブサイト上での記載はない。二次試験問題で認められている。
(※4月からは6級より下は一次・二次の区分がなくなる。見本問題を見ると電卓が使えないと明示してある。よって1〜5級までが使えると判断される)

2010-12-14

【MSX】夢の規格MSX3は不要〜コミュニティでの話

 誘いでMSXコミュニティに参加している。8ビット時代のホビーパソコンを懐かしむテーマ。熱狂的マニアがよくしでかす、《如何に保有し、如何にひけらかすか》が満載なように見える。
 自己紹介で8ビット時代のマシンを触ったことがある旨の記事を書き、保有を自負する御大に《博物館でも開いたらいかがですか》等返答したところ、《そのマシンをください》にはいささか驚いた。
 このコミュニティ主は、単にコレクション・ゲーム遍歴の自慢話と、タダでマシンを欲しがっているだけのようだ。

 本題に戻ろう。
 この自慢話を垂れる主。《もしMSX3できるならどんなマシン設計がよいか》等とスレッドを立てている。

 結論から言う。不要である。

 

熱狂的な一部マニア向けワンチップMSXが限定生産された。その後に販売の予定は聞かない。過去の資産継承との大義名分であったとしても、マニアがレトロゲームを懐かしむために、互換性を維持しつつも新たなプラットフォームを作っても売れる範囲が限られている。だから、限定生産なのだ。
 それにわざわざMSX3と称して新たなプラットフォームをこしらえるより、すでに任天堂WiiバーチャルコンソールでMSX用のゲームが配信されている以上、そちらが手っ取り早い。PCではすでにエミュレータも盛んに作られマニアを熱狂させている。

 BASICプログラミングもできるから必要だというのも、すでにMS-Officeまたは互換ソフトを使えば簡単に素早くできる。
 規格はすばらしくとも、ホビー用・ゲームマシンとしても、事務用計算機としても中途半端だったため、ファミコンに破れ去ってしまった。実機を購入する機会があり使った感想は、初回投入時から、MSX2+程度の日本語処理、画面表示ももっと強化していれば、かつての国民機PC-9801のライバルMS-Windowsに十分対抗できた日本生まれのPCになり得たはずである。

 論じるのはいくらでもよい。ただし、MSXはゲーム専用機ではない。どうしても新規格MSX3を渇望するならば、Linux、MS-Windowsとの連携も出来、洗練され、習得が容易なプログラミング言語と、事務用アプリケーション。ホビー用にはオーディオ・ビジュアルファンにも十分満足させる仕様にすべきだろう。

 今現在論じているのは、エミュレータ機能に、ゲームグラフィックとサウンドの強化ばかり。新たなゲーム専用機を作れとなる。
 
ならば、既存のゲーム専用機でMSXプログラムを走行させるのがましだ。新たなそれを作っても売れない。

2010-12-09

【fx-5800P】電子メモ帳に使ってみる

 カシオプログラム関数電卓《fx-5800P》。手軽に数式と手順を記憶させる小型の計算機は同社製のグラフィック関数電卓と、このfx-5800Pのモデルのみ。特に、スプレッドシート(表計算)の充実は、通常使用する範囲であれば、プログラムは不要になった。手順を考え、コーディングなどを踏まずにすぐにグラフ、計算がたちどころにはじき出してくれる。

 この電卓。記憶容量が28500バイトもある。複素数、変数メモリの増設をしなければ、ファイル名プログラムソースの組み合わせにすべて使える。つまりファイル登録件数は容量の範囲内となる。
 これだけ容量があるのだから、以前、カード型電卓の形をして、電話番号などを記憶できた電子メモがあった。その使い方をしてみることにした。

 fx-5800がプログラムソースに使える文字は数字、アルファベット大文字、一部の記号、log sinなどの関数がある。残念ながらeメールアドレス用の@は入れられない。それを踏まえて電子メモ化する。

【新規メモ入力】


MODE→1:PROG→1:NEW 

File Name?[                   ]

が表示されたら12文字までの英数字を入力してEXEを押す。File Modeは1:COMPを選ぶ。

 16文字×4行のディスプレイ。計算式、条件式と処理させないために、《”文字列”》とする。これは表示させたときに、文字が画面から溢れだして消えるのを防ぐために役立つ。例示する。

(例)
"NANZO COMPANY"(CR)←改行マークが入る
"03-9999-1234"(CR)
"CEO"(CR)
"SHUNSUKE TODO"

文字が溢れでない範囲なら《》をつなげることもできる。

(例)
"NANZO COMPANY":"03-9999-1234":"CEO":"SHUNSUKE TODO"

 5行以上必要な時または4行でも桁あふれが生じて行が画面の外にスクロールされる場合は、4行目の終端に、《▲》(実機では二等辺三角形の形)を入力しておく。

 1件入力終了したら、MODEを押し5:PROG以外のモードを選択する。通常は1:COMP。次の入力以降はまたこの手順を繰り返せば良い。

【メモデータ表示・検索】


 登録したファイル内容を表示するときは、FILEキーを押す。カーソルキーで任意のファイルを選びEXE。これで内容が表示される。5行以上表示がある時は、先ほど《▲》を入力していれば、画面にDispが点灯している。EXEを押せば次の画面が見られる。
 ”文字列”にしなくても表示はできる。ただし、英数字は関数電卓では、数値を入れる変数として扱われる。ABCはA×B×Cの演算結果が表示される。電話番号は、《ー》をいれていると減算処理され表示される。場合によってはエラー表示まででるので、必ず”文字列”と入力しておく。

 

 検索はFILEを押し、Prog Listを表示中に頭文字の英数字を1文字を入れて行う。Aと押すとAで始まるファイル名リストが出てくる。カーソルキーで選択して表示させる。

【メモ訂正・削除】


    内容の訂正は、
MODE→1:PROG→3:EDIT
の順で操作する。Prog Listが表示されるので、訂正したいファイル名をカーソルキーで選びEXEを押す。この時、検索の方法で行った頭文字1文字で探すこともできる。終了したら、MODEを押し5:PROG以外のモードを選択する。通常は1:COMP。次の入力以降はまたこの手順を繰り返せば良い。

 

ファイル名の変更は、FILEを押し、Prog Listが表示されたら、任意のファイル名にカーソルキーを使って合わせ、FUNCTIONキーを押し、2:Renameを選択する。 あとは変更するファイル名を入力してEXEを押せば完了。

 ファイルの削除は、全件削除1件削除の2通り。
MODE→1:PROG→4:DELETE
1:One File(1件)
2:All Files(全件)

 

1件削除はProg Listが表示された後、削除したいファイル名をカーソルキーで選びEXEを押す。この時、検索の方法で行った頭文字1文字で探すこともできる。終了したら、MODEを押し5:PROG以外のモードを選択する。通常は1:COMP。次の入力以降はまたこの手順を繰り返せば良い。
 全件削除は、
1:Yes[EXE]
2:N o[EXIT]
 の選択肢がある、いずれの方法でも消してしまえば戻らないので注意が必要だ。

 アイディア次第でおもしろい電子メモ帳が出来上がる。計算式を入れると計算までしてくれる。眠っているプログラム関数電卓でこの様なファイル管理方式があったら計算機能付き電子メモ帳してみよう。

(注)20年以上前販売されたカシオの関数電卓(型番失念)のあるモデルは、電話番号を記憶できる電子メモ帳機能が搭載されていた。

 


2010-12-03

【良品計画】BO-192

 無印良品 の名称でご存知の良品計画 の電卓。型番はBO-192。刻印は良品計画になっているが、シャープ製の電卓。中国製。


【写真】BO-192B

 12桁1独立メモリ1総和メモリ。BO-192には3モデルである。
 外装に着色なし  外装が白  外装が黒    
 
 価格は2100円。(BO-192W,Bモデル) BO-192は1995円。

     高速入力に対応している。またシャープの一般(デスク型カシオではジャストサイズ)電卓に装備されているアンサーチェックを搭載している。説明書にはカシオの検算電卓のような計算過程の照合はしないと書いている。アンサーチェックは1回目と2回目の答えが一致すればOKを出す。

   アイテムカウントも装備されている。を押して表示されたカウンタ値が入力件数である。(イコールを押すとカウンタが1件多く表示されるモデルもある)
 
   小数点桁指定スイッチの他に、アンサーチェック、総和メモリ、何もしない3モードに切り換えられる。総和(GT)メモリとアンサーチェック用照合メモリは共用である。
 約7分間使用しないと自動電源断する。その後小数点ボタンを押すと計算途中であるならば計算が続けられる。これは案外便利な機能である。

 事務用に最適かつ電卓技能検定 の基準にも合致している。※12桁速算用電卓でありコンセントから電源を得るモデル《以外》なら使用できる。

 手頃な価格でパーソナルユース、事務用にも使いたいのであればオススメするモデルの一つだ。

2010-11-10

【関数電卓】これは欲しい。fx-CG10/20

 カシオの海外向け新発売グラフィック関数電卓。fx-CG10/20カタログ (英文)を見た。英語に疎いので、正確な説明ができない。でも、これは欲しい。英文から何とか読めたのが。

・縦216×横384ドットの16ビットカラーディスプレイ。
・アドインソフト(後でアプリケーションを追加できる)
・グラフ描画と、表計算機能。
・多彩なグラフ描画機能。
・PCとのリンク。外部メモリ(マスストレージ:英文での表記)にもなる。
・プログラム容量は61,000バイト。
・電池で140時間駆動。

 ここまでくれば立派な小型PC。表計算にグラフが付いて、財務(金融)計算もついて、それにPCとのリンク、外部メモリ。それにフルカラーとくればサービス満点です。
 日本でも販売すれば購入する人多数出てきます。グラフィック関数電卓は、欧米向けは言語切り替えて使える仕様になっている。ぜひ、日本語化して学生に売って数字と科学に強くなる人材育成を、一般はPCとの連携と財務(金融)計算・表計算つきで、手軽に仕事・趣味と実益の道具にすれば関数電卓を活用する機会も増えるでしょう。

2010-10-12

日本版RPNもどき電卓を考えてみる。



   写真はカシオNUー10。1990年代中頃に《学習用電卓》として売られていた電卓。8桁1独立メモリ、単四乾電池2本で駆動する。
 この電卓の売りは、7セグメント表示で通常表示の分数計算ができる。下4桁に7セグメント2行配置して、その間をーで表示するして達成する。

 分数の入力には、「」「分の」をキーを使う。日本語の読み方通りに2分の1なら、「2」「分の」「1」を押して入力する。帯分数も日本語の読み通りに入力する。

 これを応用して、日本版RPNもどき電卓はできないだろうかと思いついた。キーを、

 「(に)」「さらに」キーを作って日本語通りに計算ができたらおもしろい。

(例)

 1+2=3    「1」「」「2」「
 1+2ー3=0  「1」「」「2」「さらに」3「ー」
 ※「さらに」キーは省略しても同じ結果がでるようにする。あくまでも日本語通りにわかりやすくする目的。
 (1+2)×3=9 「1」「」「2」「」「さらに」「3」「×

 RPN電卓、逆ポーランド記法とは若干異なるとしても、学習用に日本語通りに入力できる電卓があれば計算が苦手な小学生も減ると思われる。

2010-10-05

Owl Support Corporation OWL-256

 2年ほど前ココストアで945円で販売されていた電卓。中国製。Owl Support Corporationが販売。検索で調べるとアウル・サポート株式会社とは分かるが肝心な会社のウェブサイトは見つけきれなかった。

 10桁1メモリの手帳型ポケット電卓。電卓は太陽電池と内蔵ボタン電池の2電源
。画面も広くキー反応もよい。ちょっとした計算、カバンに入れて持ち運ぶに適した機種だ。

 最大の特徴。小さなミニデジタル時計がついている。日付(閏年判定なし)、時刻(12/24時間制切替え可)。これまで腕時計に電卓機能、1つの表示装置で電卓と時計が切り替えられる多機能電卓は見てきた。このように、時計が独立し、ポケット型の電卓は珍しい。

 肝心の時計の精度。1日に数分進むという実用に程遠い。2、3か月放置していたら2時間ほど進んでいた。時計はおまけか飾り程度だろう。

CASIO AL-10

 カシオAL−10。単三乾電池2本で駆動する。10桁電卓。製造年はこちらのサイトによれば昭和51(1976)年となっている。(8桁仕様がAL−8だったと説明されている;英文)蛍光管式の当時としては標準的な表示装置である。


  CASIO AL-10 (1976)

  この電卓の最大の特徴。分数計算ができる点。右側のスイッチで切り替えて使う。その拡大したものを挙げる。

    表示装置右にあるスイッチをスライドさせ、

  • 開平計算(ルート)
  • 総和メモリ(電卓ではGT、Σ)
  • 除算であまりを求める
  • 分数計算
  • 時間計算
  • 統計計算

 の状態を選択する。これらの機能を使うには、Pボタンを押すことにより実現できる。機能面から見ると関数電卓の部類に入る。カシオ計算機製の電卓でおそらく個人向け小型電卓で分数計算ができる最初のモデルかと思われる。(注)

 分数の表示は、2分の1ならば《1」2》と表示する。現在売られている関数電卓の中で分数計算が可能な機種は、この表示形式をするのがある。

 スラッシュを7セグメント表示ではできないので近い形《》として採用した最初の電卓だと思われる。

 

分数計算は、分子が分母の数より大きくなれば自動的に帯分数表示に切り替わる。仮分数への切り替えはできない。また、小数と分数の四則演算もできる。(演算出力は浮動小数点表示)

 製造後35年近くが経過して、経年劣化によりキーボードの接点が不良で強く押さないと反応しなくなっていた。分数計算ができる電卓として長く保管しようと考えている。


(注)
 「日本最初の分数計算電卓」と、カシオ学習用電卓NU−50の箱かカタログにかかれていたのを見たことがある。実機はあるが、箱、説明書を失って確認はできない。NU−50は平成(1990年代)に入って製造・販売された電卓である。

2010-09-12

【良品計画(MUJI)】ポケット電卓BO-198

 無印でお馴染みの良品計画。文房具も個性的だ。
 その中で1050円で売られているポケット電卓BO-198

 販売は良品計画となっている。太陽電池・ボタン電池2電源。10桁1メモリ。型番(BO)から、製造はシャープ。中国製。

 手のひらサイズで、親指ですべてのキーが入力、つまり片手で操作ができる優れもの。キーの反応も早い。ストラップも取り付けられ落下も防げる。
 片手で操作ができるようにキー配列が独特だ。最上列に+,=等を、メモリキー、ルートキーを最下列に配している。

 

加減算が主な使い方と想定した配列。結構使い勝手がよい。ポケットにしのばせてすぐに計算、書き物をしながら片手で計算。100円ショップにも超小型電卓が売られている。ただ、片手で操作するとMUJI電卓が上。場所もとらず小型軽量。個人用の電卓として最適な一品と言えよう。

 

2010-09-01

シャープの関数電卓がカシオ関数電卓より使いやすい点(10進←→60進変換)

 普段は事務・その他計算にカシオ製の電卓を使う。事務計算(加算式・検算電卓)・関数計算、パソコン、従来のポケコンより高速かと思われるグラフィック関数電卓も愛用している。

 ただし、シャープの関数電卓(写真は購入から20年以上経った関数電卓EL-506P)のある機能はカシオのそれよりも使いやすい。

■60進(緯度経度)入力


   左 シャープ EL-506P 右 カシオ fx-82ES

 auの携帯電話写真機能にGPS情報付加を選んで緯度経度を挿入。メールで送るとナビウォークつながって地図で見られるURLが入る。この中に、緯度経度の数字が入っている。
経度  XXX.XX.X9 (例)123.45.67.89  123度45分67秒89
緯度   XX.XX.XX.X9

 これをそのままGoogle地図で緯度経度情報を入力するには60進数の数値を10進数に変換が必要になってくる。時間計算ができる一般電卓があればそれで済ませる。関数電卓しかないので、それに標準的にある10進60進変換を使った。

 シャープのEL-506Pは、何度何分何秒XX、写真の例でいくと、35度12分34秒56を、35.123456と入力して、→DEGを押すと10進数に変換してくれる。
■変換操作1回目

 カシオは、(°’”キー)使って、35(°’”キー)12(°’”キー)34.56(°’”キー)と入力、EXEまたは=キーを押した後に、さらに(°’”キー)を押して10進数変換するという手間。どちらは優れているか言うまでもない。

■変換操作2回目

 60進→10進変換は書式が決まっているから小数点以下6桁の数値は60進とみなして処理するシャープ。あえて区切らせて60進の数値と認識させるカシオ。電卓もそれぞれ個性と開発者の考えが見て取れる。

2010-07-15

キャンドゥ100円電卓

■No.33943(左) No.33698

 8桁超小型電卓と、手帳型12桁電卓です。ポケットに忍ばせてちょっとした計算に十分使えます。超小型の電卓No.33943はしっかりした作りでポケットに入れてもかさばりません。中国製。販売者はキャンドゥ。製造者は不明。

 

ダイソーに比べて、電卓のバリエーションも広いのが特徴です。

2010-07-02

【関数電卓】シャープEL-501E

 シャープの廉価版関数電卓、EL-501E。箱には68機能と表示が。980円で電気店にて購入。

 左 シャープ EL-501E 右 シャープ EL-506P
 比較に、23年前約6000円出して購入した関数電卓シャープEL-506P置いた。キー配列が若干違うのみで、機能は全く一緒。動作も一緒である。数機通り入力関数電卓が主流になりつつある現在、今となっては古いタイプに入る。
 関数電卓マニアでは、http://teamcoil.sp.u-tokai.ac.jp/calculator/index.html
 安くて機能は満点と評価が、予備としてオススメとある。980円でこれだけ使いやすく、機能も必要十分。1台鞄に入れておいても損はない。

2010-03-27

数式入力関数電卓で計算させてみる。

 数式入力ができる関数電卓に、このような計算をやらせて時間を測ってみた。Σ計算でこのような数値を入れて計算してもしようがないのですがおつきあいください。

【カシオ fx-373ES】1446583365_212.jpg

    Σの計算が数式通りできる。といっても、高校の数学で習って意味は忘れた。このような計算に10万と出すまで約12分。だからといって演算が遅い関数電卓とは限りません。

【カシオ fx-5800P】
1446605543_162.jpg

 こちらの関数電卓も約12分。プログラム関数電卓。どちらも電源に単四乾電池1本を使用して長時間使用できる設計なので、マイコンのパワーも関係してくるのでしょう。

【カシオ fx-9860G】
1446621838_132.jpg

 なんと46秒。前の2機種と比べて15倍以上の高速計算。
 単四乾電池4本で駆動、グラフなどの多機能なのでマイコンのパワーも必要。逆に使いこなすのが大変かな。

2010-03-20

このフォントは・・・。

 平成元年製造のカシオ計算機製のワープロ専用機HW-3000の画面の写真をどうぞ。

 電卓キーを押すと画面上に電卓が表示できて計算できる。文書作成中に呼び出せ計算した数値を文書に取り込める。電卓いらずの機能。

 この電卓のフォント、計算結果の数字と、数字キーと、Cの文字どこかで見たような懐かしさが。

 カシオのそれは、《JIS X9051ー1984 表示装置に使用する16ドット字形》を元にしています。これは、どう見ても往年の名機NEC  PC-9801、それに同社製のワープロ専用機 文豪で使われていた16ドットフォント。を太字処理したフォント。

 ソフトウェア開発の時にもしかして、PC-9801使ったのか、それともシャレでやっちまったのか謎は深まるばかりです。

2009-08-12

古いカシオ電卓の負数処理

 写真はカシオJ-1。ある人からいただいた約30年前の電卓。単三乾電池2本もしくはAC/DCアダプタの2電源の8桁計算機である。
 機能は100円ショップでも売られている電卓とほぼ同等だが、切り上げ、切り捨て、四捨五入、小数点指定(小数点以下0,2,4桁)のスライドスイッチがついている。このいただきものの電卓、電源スイッチの接触が芳しくないので計算中に電源断になってしまうの難点がある。

 ディスプレイ部分の拡大。表示装置は緑色蛍光管。9桁である。しかし、一番左端の1桁は全く使っていない。もしかして表示装置の故障かもしれないと思われるが、仮に全く使わないとした場合、なぜこんな無駄なことをしたのか。推測の域を範囲内であるが、この電卓の以下のような仕様から想像がつく。

負数は7桁まで、小数点以下6桁までの演算できるような仕様である。正数は8桁を超えるとオーバフロになって演算停止だが、負数は7桁を超えると以下の表示になって演算停止する。
 0-1000万と操作した結果である。

表示は、《-.100000E》。カシオ側もこの時代の電卓仕様はマイナス1000万以上の演算は必要ないと割り切っていたのだろう。

 このことから、使わない左端の1桁は、マイナス8桁の数値でも演算できる電卓を発売していたため、そのままこの電卓にも流用したのではないかと察しがつく。
 なお、現在売られている一般的な電卓でルート(開平)計算ができる機種は、負数での開平演算は、(例:ルート-2 8桁)
 1、E         0.
 2、E-1.4142135
 3、-1.4141213Eまたは-1.4142135E
 4、E1.4142135または1.4142135Eか1.414213E
 のいずれかの表示でエラーにより演算停止する。1番は最初からエラー処理。2番と3番は、答えに負数を出しエラー表示としている。4番は負数を出さすに正数の2の開平計算を行って演算停止する。

  ところが今回取り上げた電卓は、-1.414213と表示してエラーにならず、ルートキーを押して演算が続けられる。マイナスがついたままであるが。

 

電卓にも細かい仕様があってある意味おもしろい。他にどんな特徴があるか探すと夏休みの自由研究に役立つかもしれない。

2009-08-08

トンカチ・エディター説明書


   株式会社アイ・ツー(同名の会社が検索エンジンで表示されるが関連はないと思われる)が昭和62年7月30日の日付があるこの説明書。ファミコンディスクシステム専用のソフトだ。ただし、ディスクは任天堂純正のディスクカード(クィックディスク)ではないのが使われているので、任天堂のライセンスなしで販売されていたものだ。

 この会社から発売されていたユーティリティソフトは3種類確認されている。
・トンカチ・エディター・・・逆アセンブラ・バイナリエディタ
・子育てゴッコ・・・・・・・ディスクコピーソフト(原本以外はほとんどのディスクゲームが複写可能)
・ジンゴロー・・・・・・・・ドット画エディタ

 すべて任天堂非ライセンス品である。そのためディスクシステムを起動しゲームスタート前に表示される《許諾画面》(英文)は省略されている。

 紹介したソフトのディスクは所有しているが如何せん肝心のマシンが故障して使えない。ベルトを変えれば何とかなりそうだが、すでに任天堂は修理は終了していてそれをネットで探すしかないだろう。

  これが豪華マニュアル(外箱に書いてある)の目次である。いきなり機械語のそれもファミコンに使われているモステクノロジー社CPU6502の互換チップリコーRP2A03(Wikipeadia記事) の話から始まる。当時、16進数などわからなかった私にとっては高い敷居に阻まれた。説明書はディスク版のスーパーマリオブラザースを解析してみるという例を挙げて進められている。

 数少ない技術情報であるが、機械語は敷居が高かったのと、周囲にコンピュータに詳しい人がいなかったので、機械語で改造は半ばあきらめたが、そのほかの使い道に大いに役立だった。

使い道1 セーブデータを改造
 今で言うチートというものだろうか。セーブファイルの数字を書き換え、セーブしてゲームを走行。主にゼルダの伝説のGAME OVERの回数を0に変更。
・使い道2 文字コード解析
 ゲームはASCII/JIS1バイトコードで作られていない(メモリ節約の賜か)ため、アドベンチャーゲームの文字コードを解析して、こっそり一部を書き換え。(ファミコン探偵倶楽部1,2の文字コードはひらがながASCIIの数字英字またはコントロールコードに設定。(英字はABまたはイニシャルのみ)ふぁみこん昔話新鬼ヶ島は、カナコードを1つずつシフトして設定されていた)
・使い道3 ディスクコピー
 取扱説明書にも1ファイルずつ書き込んでいく方法でディスクコピーができた。ただし、ファイルが数十あるゲームはしんどかった。

 ともかく、このソフトのおかげでコンピュータに大いに関心を持ったきっかけにはなった。

2009-02-15

電卓の小数点処理

 電卓に、次の計算をさせてみました。使用した電卓はすべて12桁。

  計算式 2÷36500×100000


  カシオ計算機のDS−20 12桁の古い電卓です。答えを見てみましょう。  5.479452 と表示されています。

 同じくカシオ計算機のDS−120TW 加算器式電卓です。答えは、やはり、  5.479452です。

 キヤノンの電卓、LSー12TUiiです。これも、同じく、5.474952と言う結果がでます。

 カシオ計算機のD−250  シールベタベタ貼っているのはご愛嬌として、計算してみると、  5.47945205479。小数点以下11桁まで計算しています
   
 カシオ計算機、JZ−20E  数年前のテンキー電卓です。これも同じく、  5.47945205479です。
 ここに取り上げた電卓は、すべて、2÷36500と操作すると、表示は、  0.00005479452
 になります。
 次に、×100000の操作をすると、上から3台は、表示からはみ出た分は、切り捨てられて計算をしますが、下の2台は、12桁分の数字547945205479を記憶しておいて演算の処理をしていることになります。これに近いのが関数電卓で、0をたくさん表示させる代わりに指数表示に切り替わります。

 関数電卓の例。シャープ ELー506P 10桁 指数表示に切り替え。  5.479452×10のマイナス5乗  電卓用LSIのプログラムにはいくつかの処理パタンがあるようですね。あなたも電卓の変わった処理を発見してみてはいかがでしょう。