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2010-01-28

それでもワープロ専用機を使い続ける。等倍フォント編

 10年前製造中止になり、完全にPC・情報端末に移行した《ワープロ専用機》を会社ではさすがに使わない。日刊NANZO・オヒ!の殿堂3で記事を書くときは、ほぼ100%PC、たまに携帯電話のブラウザもしくはメール機能を使用する。

 とは言えまだ十分に稼働するワープロ専用機は東芝ルポ、NEC文豪mini5それに20年も使った液晶4行表示のカシオワードを退役させる予定はない。修理部品が手に入らなくなるまで現役稼働させるつもりだ。最初の2機種はFDが稼働する限りテキストファイルをPCに読み込ませ編集可能であり、文豪に至ってはかなりの長文(64キロバイト程度まで)が編集できる。

 普段、文章を1万字以上書く機会などあまりなく、ワープロ専用機の文書編集容量で十分。それ以上は、PCのテキストエディタに任せればよい。Windows標準のメモ帳か、フリーソフトを使えば間に合う。

 PCには様々なフォントがあり楽しい、アクセントもつけられる。これは否定しない。大いに活用させてもらっている。ただ、書籍のような整然と活字が並んだ文書を出力させて読むときは、ワープロ専用機にかなわない。
 出力例を挙げる。

 これは、日刊NANZO特別編での記事を、東芝ルポV855で印字させた一部。標準10.5ポイント40字×18行のA4袋とじ書式設定で出力させた。整然と活字が並んでいる。PCの等倍フォントも近い出力を得られるとしても、例示のようにきれいにならない。

 最近、PC出力された文書は、文章全体を均等割付したように1行ごとの文字ピッチがすべて違い、読みづらい。慣れればよいと言い難い。

 

英文をはじめとした欧文は単語で分かち書きしているから、均等割付を行ってもらうのが読みやすい。漢字・かなは、もともと縦書き文字で、単語ごとに分かち書きをしない。ゆえに、文章全体を英文のようにきれいにそろえるために、単語間の空白調整はいらない。

 数字にしても、フォントによって、間延びを避けるため文字を詰めるのもある。これは数字だけなれば気にならない。文章だと妙な空白があり読みにくい。

 これからも基本は頑固として等間隔にそろえてしまうワープロ専用機を使い続けていく。インクリボンはなくとも感熱紙がまだある。20世紀の遺物が現役引退日する日はいつのことか。

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