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2014-09-26

【ワープロの日】残ったワープロ専用機、現役稼働中。

 9月26日は《ワープロの日》。昭和53年の今日。東芝から商用ワープロJW-10が発表された。それから36年。ワープロ専用機は、パソコンに収斂され、培ったかな漢字変換技術は、情報電子機器に使われている。
 ワープロ専用機。製造の撤退からまもなく15年が経過する。Windows95,98の登場でワープロを駆逐したパソコンは、タブレットPC,スマートフォンに脅かされている。
 以前は、新品・中古品購入または中古を譲ってもらってワープロ専用機の収集になってしまった。経年劣化による故障、修理期間終了でもっていた機器のほとんどを廃品回収に出した。
 それでも、いまだに現役稼働しているワープロがある。
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 これはカシオHW-955。平成元年製。写真は二台目。25年前購入した機器は、22年使って液晶故障で廃棄処分。予備でネットオークションより1000円で購入した機器を使っている。2DDのFD内蔵。単一乾電池5本で駆動する。
 停電しても文書作成できる機器として購入した。液晶表示は40文字×4行(640×64ドット)。24ドット感熱プリンタ、内部記憶5500文字の構成である。
 おそらく、CPUはi8086かV30と思われる。FDはMS-DOS 2DD 8セクタ(640KB)。ファイル構成は、最大93の1階層ディレクトリ(フォルダ)。1フォルダには最大93の文書ファイルを記録できる。
 カシオというメーカは、東芝、富士通、日本電気のワープロ製造御三家に押され目立った存在とは言いがたかった。
 プリンタバッファが強力で、この頃の16CPU搭載した主力ワープロには、文書印刷させながら、画面の動きは重くなるものの文書編集が可能だった。
 HW-955は並行印刷は不可だったものの、ゴシック体、毛筆体のFDを行単位に読み込んで印刷ができた。それに、自由倍角文字の印刷も早かった。B4横書き、用紙向きを横(フォントを90度回転して印刷)。
 6×6倍の倍角文字で用紙に入るだけ埋めて印刷させると20分ほどで完了した。他者の高級ワープロをもっていた頃、比較で試したところ2時間以上かかった。それからカシオワードファンになった。
 世の中はスマートフォン、タブレットPCに収斂したにせよ、文書入力専用機はキングジムのポメラが売れ、まだ需要がある。
 プリンタ付きの持ち運びが出来る、小型ワープロ専用機がまた登場して欲しいと願って迎える36年経ったワープロの日であった。