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2014-09-11

【シャープ】関数電卓エルシーメイトEL-1100S

 シャープ蛍光管関数電卓EL-1100S。シャープの電卓は、エルシーメイト、コンペットのブランド名がある。この関数電卓はエルシーメイトブランド。
 昭和50年代の電卓。海外の電卓サイトによれば、昭和50年11月発売とある。
El1100s_197511
http://www.epocalc.net/php/liste_sharp_all.php
 約20年前、古物商から購入した。現在でも動作する。
 仮数部10桁指数部2桁。1独立メモリ。三角関数、対数、冪(累乗)、逆数、平方根など関数電卓の基本機能はそろっている。
El1100s_2
 この電卓の特徴は電源を入れると、0表示が左端に表示される。指数表示を行うために敢えて左揃えを行っていると考えられる。
 仮数部は、蛍光管、指数部は赤色LED7セグメント3桁表示。右から2桁を00~99を表示、残り1桁を負数と、メモリ表示を行う。指数部が負数、メモリが入っていると、Lのような表示になる。
 冪(累乗)計算は、特徴的な表示をする。
 例えば2の8乗=256を求めるとは、現在の関数電卓と同様、2を入力後、累乗キー(X[y])を押す。押したあとの表示が、3.010300000-01に変わる。
El1100s_1
 その後、8を入力する。この電卓の場合、=キーの操作を入れて256を求める。
 結果から示すと、10のlog[10]Y乗の計算を行い、その過程を表示したになる。
El1100s_2_2
 log[10]2の近似値、0.30103を求め、求める8乗を掛け合わせ、10の2.40824乗を計算し256を求める。数値が大きくなると誤差が生じる。例えば65,536の二乗は、二乗キーを押すと10桁の範囲内の数値(4,294,967,296)で収まる。累乗キーの場合は、誤差が生じ、4.294967300×10の9乗(4,294,967,300)が求まる。
 log[10]65536の近似値、4.8164799を求め、その2倍した数字を、9.6329598を10のY乗のYに代入して計算している。このため誤差が生じる。
 高校卒業して数十年経過した。数学は苦手ですっかり対数を忘れてしまっていた。この特徴的な表示で数学の興味が湧いた気がした。