【ネット利用】情報を公衆に送信する恐怖
平成25年夏は、不適切な写真、食の安全、公共交通機関の運行を妨害しかねない写真を公衆に送信にして炎上騒ぎ。通報が集中する。学校に呼び出され叱責・厳しい指導それにより停学以上の処分、学校は謝罪文をウェブサイトに掲示して幕引き。外食企業は、謝罪文のほかに、清掃、食料廃棄、客商売である以上、信用第一。閉店騒ぎになった店舗も出てきた。
【写真】貨物列車に侵入して情報発信した例。※未加工
高校生・大学生は内輪に対して、ウケねらいの写真を発信したつもり。バラエティ番組感覚で発信したつもりが、ツィッターの設定を公開にした結果、公衆に発信してしまっていることに気づいたときは、炎上騒ぎになって手遅れになっている。
ウケねらいが法令違反を犯している。
・鉄道施設ならび線路に侵入・・・・・・・・刑法:住居侵入,鉄道営業法
・スーパー,食堂等で不適切な写真を送る・・刑法:威力業務妨害・偽計業務妨害
・バス車輌に飛び乗る・・・・・・・・・・・道路交通法
・神社内その他で全裸になる・・・・・・・・軽犯罪法,刑法:公然猥褻・猥褻物図画陳列
【写真】インターネットの向こう側 (法務省チャンネル:平成22年)
鉄道に不法侵入、アイスケースに入ったりするなどは、現実社会でも冗談でも済まされない。たとえ、チャットアプリのLINEなどを使って発信しても同じである。炎上騒ぎを起こして追い詰めても、当事者たちは、運が悪かったと何ら反省がないまま、おもしろがって再演するおそれもある。
炎上したツィッターアカウント。個人情報に学校名まで特定され、広く公衆に送信されている。理由は簡単、自己紹介欄に名前、それに学校名まで堂々と公開している。
【写真】インターネットの向こう側 (法務省チャンネル:平成22年)
個人情報を余すところなく公開する行為は、《悪意のある第三者》から悪用される。未成年者が冗談で酒瓶を撮影した。ウケねらいで出してしまった炎上情報は、繰り返し転写され、インターネットが続く限り永久に残る。情報を公衆に送信するのは怖いのである。
iPhoneの新型がドコモからも発売され、そのことばかりが注目される。iOSかAndroidかの販売合戦は、利用者の購買意欲をかき立てる。使うのは人間。若者が自由に情報端末を使えるのは、苛烈な電卓戦争を経て、個人向け電子計算機の限りない創造性に夢を抱き、成長に寄与した世代のたゆまない努力の結果である。次は使う側が自覚を持って公衆に情報を送信するように教育するのが、情報通信の発展を若い世代に託す責任でもある。読み・書き・そろばん、それに道徳である。